【9/15 ゴールド朝刊】XAUUSDは下落(-1.56%)で4340.0ドル 今日はClaimant Count Change(英国)に注目

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昨日のゴールド振り返り

前営業日(2026年9月14日)の金相場は、前日終値4408.9ドルから始まり、4396.8ドルまで買われる場面もありましたが、その後は売りが優勢となり安値4293.0ドルまで下落。終値は4340.0ドルとなり、前日比マイナス68.9ドル(-1.56%)の下落で取引を終えました。値幅は103.8ドルとなり、後述するATR(14)の80.93ドルを上回る大きな一日となっています。

前営業日の15分足(日本時間)
前営業日の15分足(日本時間)

時間帯別の値動きを整理すると、以下のようになります。

時間帯 始値 高値 安値 終値 変化幅
東京時間(7〜15時) 4371.9 4396.8 4362.1 4378.1 +6.2
欧州時間(15〜21時) 4377.9 4379.3 4317.3 4326.9 -51.0
NY時間(21時〜翌6時) 4327.1 4358.9 4293.0 4340.0 +12.9

東京時間は小幅な上昇でスタートし、日本時間11時30分頃に高値4396.8ドルを付けました。しかし欧州時間に入ると流れが一変し、売りが加速して51.0ドルの下落を記録。この欧州時間の下げ幅が一日の値動きの大部分を占めた形です。その後のNY時間ではいったん22時頃に安値4293.0ドルまで売られたものの、そこから買い戻しが入り、終値にかけてやや持ち直す展開となりました。直近5営業日を振り返ると、9/8が-0.81%、9/9が+0.5%、9/10が-1.3%、9/11が+1.16%と一進一退が続いた後、9/14に-1.56%という大きめの下落となっており、方向感が定まりにくい相場が続いた末に下値を試す形になったと言えます。

テクニカル状況

指標 数値 読み方の目安
RSI(14) 30.1 売られ過ぎ水準に接近しており、短期的な過熱感の反動に注意
ATR(14) 80.93 1日あたりの平均的な値動き幅の目安。足元はこれを上回るボラティリティ
ADX(14) / +DI・-DI 16.6 / +DI25.9・-DI28.8 ADXが20を下回り明確なトレンドとは言いにくい水準。-DIが+DIを上回り下方向の力がやや優勢
MACD(シグナル・ヒストグラム) 18.57(シグナル46.27・ヒストグラム-27.69) MACDがシグナルを下回りヒストグラムはマイナス圏。短期的な下向きの勢い
ストキャスティクス %K・%D 13.8 / 20.7 20を下回り売られ過ぎ圏。%Kが%Dを下回り下向きの動きが継続
ボリンジャーバンド 上限・下限 4675.47 / 4260.80 終値はバンド下限に接近しており、変動幅の下側に位置
SMA20・50・200 4468.13 / 4271.23 / 4528.23 終値はSMA20・SMA200を下回り、SMA50は上回る。短中期はやや弱く、超長期は依然上向き基調

オシレーター系の指標を見ると、RSIは30.1、ストキャスティクスの%Kは13.8と、いずれも売られ過ぎとされる水準に接近しています。一方でMACDはシグナルラインを下回り、ヒストグラムもマイナスに転じていることから、短期的な下向きの勢いはまだ続いている可能性があります。売られ過ぎ圏での反発の芽と、下向きモメンタムの継続という、やや相反するシグナルが同時に出ている状況と言えるでしょう。

トレンド系の指標では、終値がSMA20(4468.13)とSMA200(4528.23)を下回る一方、SMA50(4271.23)は上回っており、時間軸によって強弱の見え方が異なる複雑な位置関係にあります。ADXは16.6と20を下回っており、方向感の強いトレンドが形成されているとは言いにくい状況です。ボリンジャーバンドは終値がバンド下限(4260.80)に近づいており、価格変動の下側レンジに位置していることが分かります。一目均衡表では、価格は雲の上に位置しているものの、転換線(4401.1)は基準線(4472.45)を下回り、価格も基準線を下回るなど、短期的な調整色がにじむ構成です。サポートラインとしては直近安値の4292.2ドル、レジスタンスとしては直近高値の4670.9ドルが意識されやすい水準として挙げられます。

XAUUSD日足・直近30営業日(色付きが前営業日)
XAUUSD日足・直近30営業日(色付きが前営業日)

本日の経済指標

時刻(JST) 国 指標名 重要度 予想 前回
00:15 ユーロ圏 ECB総裁ラガルド氏 発言 中 – –
15:00 英国 失業保険申請件数変化 高 8.3K -11.0K

重要度「高」に位置づけられている英国の失業保険申請件数変化は、労働市場の強弱を示す指標として市場に注目されます。予想を上回る増加(雇用の弱さ)となれば英中銀の金融政策見通しに影響を与え、ポンドの変動を通じてドル指数や為替市場全体のリスクセンチメントにも波及しやすく、間接的に金相場のドル建て価格にも影響が及ぶ可能性があります。一方、予想より改善した結果となれば逆方向の反応も想定されます。

注目ニュースと相場への影響

米就業者数が市場予想に反して減少し、利上げ観測が後退、円高ドル安が進んだ

NY外国為替市場で雇用統計発表を受けて円高ドル安が進んだという報道は、上記の流れを裏付けるものです。一般に、雇用統計のような重要指標発表直後は為替市場のボラティリティが高まりやすく、ドルの方向性が定まることで金など他の資産価格にも波及します。ドル安方向への動きが明確になれば、ドル建てで取引される金相場には相対的に追い風となりやすい一方、実際の値動きは他の要因とも絡み合うため一様ではありません。

円相場が雇用統計発表を控えて様子見ムードの中で値下がりしたという見出しからは、重要指標発表前に市場参加者が積極的なポジション構築を避ける「様子見」姿勢を強めていたことがうかがえます。一般に、重要指標発表前はこうした様子見によって値動きが一時的に鈍る一方、発表後に振れ幅が急拡大するケースが多く見られます。金相場についても、指標発表前後で流動性やボラティリティが変化しやすい点には留意が必要です。

本日の注目ポイント

直近の値動きから意識されやすい水準としては、レジスタンス(上値)が4670.9ドル、サポート(下値)が4292.2ドルとして挙げられます。また、前営業日終値(4340.0ドル)を基準にATR(14)を用いた値幅の目安を見ると、上値側の目安は4420.93ドル、下値側の目安は4259.07ドルとなります。

上振れシナリオとしては、下値サポート4292.2ドル近辺での底堅さが確認されれば、ATRレンジ上限の4420.93ドル付近や、さらに上のレジスタンス4670.9ドルが視野に入る可能性があります。一方、下振れシナリオとしては、ATRレンジ下限の4259.07ドルを下抜けた場合、直近安値4292.2ドルを割り込む形となり、さらなる下値模索につながる可能性も考えられます。いずれのシナリオも確定的なものではなく、その日の材料次第で変化しうる点にご留意ください。

今日のワンポイント知識

今日はVWAP(出来高加重平均価格)について解説します。VWAPとは、一定期間中の取引価格を出来高(取引された数量)で加重平均した値のことで、「その期間に取引に参加した市場参加者全体の平均的な売買コスト」を表す指標です。単純な価格の平均とは異なり、出来高の多い価格帯により大きな重みを置いて計算されるため、実際の市場参加者の心理的なコスト水準に近いとされています。

見方としては、価格がVWAPを上回っている場合は、その期間の平均的な買い手よりも高い水準で取引されていることを意味し、相対的に強い地合いと捉えられることがあります。逆に価格がVWAPを下回っている場合は、平均コストより安い水準にあることを示し、弱含みの地合いと見なされることがあります。特に機関投資家は自らの売買がVWAPからどれだけ乖離したかを執行の良し悪しの基準として用いることが多く、そのためVWAP付近では売買が集まりやすく、支持線・抵抗線のように機能する場面も見られます。

金のチャートでVWAPを活用する際の注意点としては、VWAPは主に日中の値動きを対象とした指標であり、複数日にまたがる長期トレンドの分析にはあまり適さないという点が挙げられます。また、出来高データの正確性や取得元によって計算結果が変わることもあるため、単独の判断材料とするのではなく、移動平均線や他のテクニカル指標と組み合わせて全体像を確認することが望ましいとされています。

本記事は情報提供を目的としており、投資助言ではありません。

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