【10/15 ゴールド朝刊】XAUUSDは下落(-1.36%)で4127.3ドル 今日はEmployment Change(豪州)に注目

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昨日のゴールド振り返り

2026年10月14日のゴールド(XAUUSD)は、始値4184.2ドルから取引が始まり、高値4193.5ドル、安値4095.0ドルと98.5ドルの値幅をつけたのち、終値は4127.3ドルとなりました。前営業日終値4184.2ドルからは56.9ドル、率にして1.36%の下落となり、終値ベースでは直近5営業日の中でも下げ幅の大きい一日となりました。

前営業日の15分足(日本時間)
前営業日の15分足(日本時間)

時間帯別の値動きを振り返ると、下落は一日を通してほぼ一方向に進んだことが分かります。

セッション 始値 高値 安値 終値 変化
東京時間(7〜15時) 4184.2 4193.5 4167.0 4171.5 -12.7
欧州時間(15〜21時) 4171.1 4186.5 4158.0 4161.5 -9.6
NY時間(21時〜翌6時) 4161.8 4179.9 4095.0 4127.3 -34.5

東京時間は高値圏からのスタートとなったものの、その後は上値が重く、終値にかけて緩やかに値を切り下げる展開でした。欧州時間に入っても戻りは限定的で、下げ幅はやや拡大しています。下落が最も加速したのはNY時間で、一日の安値4095.0ドルもこの時間帯に記録され、終値にかけても下げ幅34.5ドルと三つのセッションの中で最大となりました。15分足ベースでは、高値はおおむね12時15分頃、安値は翌1時頃に観測されており、日中から夜間にかけて売り圧力が強まった一日だったと整理できます。

直近5営業日の推移を見ると、10月8日(+0.39%)、9日(+1.43%)と上昇が続いたあと、12日(-0.48%)、13日(-0.28%)と小幅な調整が入り、14日に-1.36%とまとまった下げに転じています。短期的な上昇の勢いが一服し、調整が深まりつつある局面と言えそうです。

テクニカル状況

指標 数値 読み方の目安
RSI(14) 32.8 50割れの中でも低位で、売られ過ぎ圏に接近
ATR(14) 79.98 1日あたりの平均的な値動き幅が約80ドル規模であることを示す
ADX(14) / +DI / -DI 19.8 / 13.8 / 23.8 ADXは20弱でトレンドの強さはまだ弱め、-DIが+DIを上回り下向きの力がやや優勢
MACD(シグナル・ヒストグラム) -60.54(シグナル-58.99、ヒスト-1.55) MACD・シグナルともにマイナス圏で推移し、ヒストグラムもマイナスでやや下向きの勢い
ストキャスティクス %K・%D 13.9 / 27.6 %Kが%Dを下回り低水準、短期的な売られ過ぎ圏の範囲内
ボリンジャーバンド 上限・下限 上限4433.46 / 下限4045.26 終値4127.3は下限寄りに位置し、下方向にバンドに近づいている状態
SMA20・50・200 4239.36 / 4380.12 / 4542.75 終値はいずれの移動平均線も下回り、短期・中期・長期すべてで下向きの位置関係

オシレーター系の指標を見ると、RSIは32.8と50を大きく下回り売られ過ぎ圏に近づいているほか、ストキャスティクスも%K13.9・%D27.6といずれも低水準にあります。MACDはマイナス圏でシグナルを下回っており、ヒストグラムもマイナスであることから、短期的な下向きの勢いが続いていることがうかがえます。一方で、RSIやストキャスティクスがすでに売られ過ぎの領域に差し掛かっていることは、過熱感が一服した場合に戻りが入りやすい地合いであることも示唆しています。

トレンド系の指標では、終値がSMA20・50・200のいずれも下回っており、短期・中期・長期のすべての時間軸で下向きの位置関係にあることが分かります。ADXは19.8とまだ20を下回る水準にあり、方向性を持った明確なトレンドというよりは、方向感が定まりにくい局面と読むこともできますが、-DIが+DIを上回っていることから、当面は下向きの力がやや優勢な状態です。ボリンジャーバンドは上限4433.46・下限4045.26で推移しており、終値4127.3は下限に近い位置にあります。一目均衡表では、転換線4175.1が基準線4285.55を下回り、価格も基準線を下回って雲の下に位置しており(雲の上限4472.28・下限4355.2)、方向感としては下向きの要素が目立つ形です。サポートラインとして直近安値4091.2、レジスタンスとして直近高値4439.8が意識される水準となっています。

XAUUSD日足・直近30営業日(色付きが前営業日)
XAUUSD日足・直近30営業日(色付きが前営業日)

本日の経済指標

時刻(JST) 国 指標名 重要度 予想 前回
09:30 豪州 Employment Change 高 19.6K 39.5K
09:30 豪州 Unemployment Rate 高 4.6% 4.6%
15:00 英国 GDP m/m 高 -0.1% 0.4%
19:15 ユーロ圏 EU Economic Summit 中 – –
21:30 米国 Core PPI m/m 高 0.3% 0.2%
21:30 米国 Core Retail Sales m/m 高 0.6% 1.4%
21:30 米国 PPI m/m 高 0.6% 0.4%
21:30 米国 Retail Sales m/m 高 0.3% 1.2%
21:30 米国 Philly Fed Manufacturing Index 中 28.2 37.8
21:30 米国 Unemployment Claims 中 199K 197K

豪州の雇用統計(Employment Change・失業率)は、豪ドルの金融政策観測に直結する指標であり、雇用の強弱は豪ドル相場を通じて市場全体のリスク心理にも波及することがあります。英国のGDP m/mは英経済の勢いを示す代表的な指標で、予想を下回れば景気減速懸念からポンドが売られやすく、こうしたドル以外の通貨の変動も相対的にドル指数や金相場に影響を与える場合があります。米国のPPI・コアPPIは川上の物価動向を示す指標で、インフレ圧力が強いと示された場合はFRBの金融引き締め継続観測が強まりやすく、ドル高・金利上昇を通じて金利を生まないゴールドにとって下押し材料となりやすい一方、弱い結果はその逆の反応を誘発しやすい傾向があります。米国の小売売上高・コア小売売上高は個人消費の強さを映す重要指標で、市場予想を上回れば景気の底堅さが意識されてドル買いが優勢になりやすく、下回れば景気減速懸念からドル安・金買いにつながりやすいとされています。

注目ニュースと相場への影響

米就業者 市場予想に反し減少 利上げ観測後退で円高ドル安進む
雇用者数が市場予想に反して減少したという見出しからは、米労働市場の勢いが鈍化している様子が読み取れます。一般に、雇用統計が弱い結果になると、中央銀行による利上げ(あるいは金融引き締め)の観測が後退し、金利低下観測を通じてドルが売られやすくなる傾向があります。金利を生まない資産であるゴールドにとっては、ドル安や金利低下観測は相対的な割安感・保有コスト低下につながりやすく、買いが入りやすい地合いを作る要因として意識されます。

NY外国為替市場 円高ドル安が進む 米雇用統計発表受け
雇用統計の発表を受けてNY市場で円高ドル安が進んだという見出しは、上記の雇用統計の弱さが為替市場に直接反映された結果と見られます。一般にドル安が進む局面では、ドル建てで取引されるゴールドは相対的に割安になりやすく、他通貨建ての購入コストが下がることから買いが入りやすくなる傾向があります。為替市場の反応はゴールドの値動きを読むうえでも重要な手がかりとなります。

円相場 値下がり 米雇用統計発表控え様子見の投資家も
雇用統計の発表を控えて投資家が様子見姿勢を強めたという見出しからは、重要指標の発表前に市場参加者が持ち高調整やポジションの軽量化を行っていた様子がうかがえます。一般に、重要指標の発表前は値動きが膠着しやすく、発表後に結果を受けて一方向に値が大きく動く「発表前の静けさと発表後の変動拡大」という構図になりやすい傾向があり、ゴールドについても同様に、指標発表前後でボラティリティが変化しやすい点には留意が必要です。

本日の注目ポイント

サポート・レジスタンスの観点では、直近安値である4091.2ドル付近が下値のめど、直近高値である4439.8ドル付近が上値のめどとして意識される水準です。また、前営業日終値4127.3ドルを基準にATR(14)で値幅の目安を算出すると、下値側が4047.32ドル、上値側が4207.28ドルとなっており、通常想定される範囲としてはこのレンジが一つの参考値になります。

上値方向のシナリオとしては、4207ドル付近を上抜けて戻りを試す展開となった場合、次の節目として4439.8ドル付近のレジスタンスが意識される可能性があります。一方、下値方向のシナリオとしては、4091.2ドルを下回って下落が続く場合、4047ドル付近までの調整も視野に入る可能性があります。いずれの方向に進むかは現時点では断定できず、指標発表の結果やその後の値動き次第で変化し得る点にご留意ください。

今日のワンポイント知識

相場で注文を出す際には、目的に応じていくつかの注文方法を使い分けることができます。代表的なものが「指値注文」と「逆指値注文」です。指値注文は「現在よりも有利な価格になったら売買する」注文で、たとえば現在価格より高い水準で売りたい、あるいは低い水準で買いたいときに使われます。逆指値注文は反対に「現在よりも不利な価格になったら売買する」注文で、主に損失を限定するための損切り注文や、ブレイクアウト(節目を上抜け・下抜けした勢いに乗る)狙いの新規エントリーに使われます。

これらを組み合わせた注文方法として「IFD注文(イフダン)」と「OCO注文」があります。IFD注文は、新規注文が約定したら自動的に決済注文(利益確定や損切り)を出す仕組みで、エントリーと決済をあらかじめセットで設定できる点が特徴です。OCO注文は、利益確定の指値と損切りの逆指値を同時に発注し、どちらか一方が約定したらもう一方が自動的にキャンセルされる仕組みで、相場を常に見ていられない場面でも利益確定・損失限定を両立しやすい注文方法です。両者を組み合わせた「IFO(IFD+OCO)」も広く使われています。

注意点として、逆指値注文は指定した価格に到達した時点で成行注文に近い形で執行されるため、相場が急変している局面では、指定した価格どおりに約定せず、より不利な価格で約定してしまう「スリッページ(滑り)」が発生することがあります。特に重要指標の発表直後など値動きが荒くなりやすい時間帯は、想定よりも大きな滑りが生じる可能性がある点を踏まえ、注文方法の特性を理解したうえで活用することが大切です。

本記事は情報提供を目的としており、投資助言ではありません。

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