【9/16 ゴールド朝刊】XAUUSDは下落(-0.15%)で4333.4ドル 今日はCPI y/y(英国)に注目

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昨日のゴールド振り返り

2026年9月15日のゴールド(XAUUSD)は、前営業日終値4340.0ドルに対して始値4340.3ドルとほぼ同水準で取引が始まりました。その後、日通し高値4358.2ドル(日本時間11:30頃)まで買われる場面があったものの、そこから売りが優勢となり、安値4301.6ドル(日本時間18:15頃)まで下落。最終的には4333.4ドルで引け、前日比-6.6ドル(-0.15%)とわずかながら3営業日連続の下落となりました。値幅(高値-安値)は56.6ドルで、後述するATR(14)113.7ドルの半分程度にとどまり、方向感に乏しい一日だったと言えます。

前営業日の15分足(日本時間)
前営業日の15分足(日本時間)

時間帯別の値動きを整理すると、以下のようになります。

時間帯 始値 高値 安値 終値 変化
東京時間(7〜15時) 4340.3 4358.2 4323.8 4331.2 -9.1
欧州時間(15〜21時) 4331.1 4335.7 4301.6 4324.4 -6.7
NY時間(21時〜翌6時) 4324.4 4350.8 4311.0 4333.4 +9.0

東京時間には一時4358.2ドルまで買われる場面がありましたが、その後は上値が重くなり、東京時間終盤にかけて下落。欧州時間に入ると売りが継続し、安値4301.6ドルをつける展開となりました。NY時間に入ってからは下げ止まりの動きとなり、終値にかけてやや値を戻す形で1日を終えています。

直近5営業日の推移を見ると、9月9日の4460.7ドルから9月14日の4340.0ドルまで概ね下落基調が続いており、9月11日にわずかな反発(+0.04%)を挟みつつも、全体としては上値を切り下げる展開が続いています。本日の4333.4ドルはこの下落トレンドの延長線上に位置する水準です。

テクニカル状況

指標 数値 読み方の目安
RSI(14) 24.8 30を下回っており売られ過ぎ圏。短期的な反発リスクにも注意が必要な水準
ATR(14) 113.7 1日あたりの想定変動幅の目安。ボラティリティはやや高め
ADX(14)/+DI/-DI 20.1 / 15.0 / 20.8 ADXは20付近でトレンドの強さは弱め〜中立。-DIが+DIを上回り、方向性としては売り優勢気味
MACD/シグナル/ヒストグラム 3.3 / 38.78 / -35.48 MACDがシグナルを大きく下回り、ヒストグラムも大幅マイナス。下向きモメンタムが強い状態
ストキャスティクス%K/%D 9.2 / 12.7 ともに20を下回り売られ過ぎ圏に位置
ボリンジャーバンド上限/下限 4745.81 / 4269.76 終値4333.4はバンド中央よりも下限寄りに位置
SMA20/50/200 4507.78 / 4308.39 / 4550.71 終値はSMA20・200の下、SMA50の上。短期・長期は下向きだが、中期線には支えられている形

オシレーター系の指標を見ると、RSI(14)は24.8、ストキャスティクス%K・%Dもそれぞれ9.2・12.7と、いずれも売られ過ぎとされる水準まで低下しています。一方でMACDはシグナルラインを大きく下回り、ヒストグラムも-35.48と下向きの勢いを示しており、単純な「売られ過ぎ=反発示唆」とは言い切れない状況です。オシレーターが売られ過ぎを示す一方でモメンタム系が下向きを継続する場合、下落基調の途中で一時的な戻りが入りやすい局面と捉えられることが一般的です。

トレンド系では、終値がSMA20(4507.78)およびSMA200(4550.71)を下回る一方、SMA50(4308.39)は上回っており、短期・長期のトレンドが下向きである一方、中期的な水準では下値が意識されやすい位置関係となっています。ADX(14)は20.1と、トレンドの強さとしてはまだ弱含みの水準で、-DIが+DIを上回っていることから方向性としては売り優勢の地合いが示唆されます。一目均衡表では、価格は雲の上に位置している一方、転換線(4425.75)・基準線(4524.0)をいずれも下回っており、短期の勢いが弱い中でも雲(下限4205.35〜上限4291.25)が下値の目安として意識されやすい状況です。サポートとしては直近安値圏となる4293.0ドル、レジスタンスとしては4755.0ドル付近が意識されます。

XAUUSD日足・直近30営業日(色付きが前営業日)
XAUUSD日足・直近30営業日(色付きが前営業日)

本日の経済指標

時刻(日本時間) 国 指標名 重要度 予想 前回
15:00 英国 CPI y/y 高 3.1% 2.9%
21:30 米国 Core Retail Sales m/m 中 0.5% -0.3%
21:30 米国 Retail Sales m/m 中 0.8% -0.6%

重要度「高」の英国CPI(消費者物価指数)は、インフレ動向を映す指標として市場の注目度が高く、予想を上回る結果となればポンド高・利下げ観測の後退につながりやすいとされます。こうした動きはドル指数全体の地合いにも波及することがあり、間接的にドル建てで取引されるゴールドの値動きに影響を与える可能性があります。一方、予想を下回る結果となれば逆の反応が意識されやすくなります。

注目ニュースと相場への影響

「米就業者 市場予想に反し減少 利上げ観測後退で円高ドル安進む」
雇用統計の悪化は、一般に中央銀行が利上げに慎重になる、あるいは利下げ観測が強まる材料として受け止められやすく、金利先安観が意識されるとドルが売られやすくなる傾向があります。ドルが軟化する局面では、ドル建て資産であるゴールドは相対的に割安感が出やすく、下支え材料として意識されることがあります。

「NY外国為替市場 円高ドル安が進む 米雇用統計発表受け」
雇用統計発表後にドル安・円高が進行したという内容から、米国金利見通しの後退がドル全体の重石になったことがうかがえます。ドル安はゴールドにとって一般に追い風とされる要因の一つであり、為替市場の反応がその後の金相場にも波及する可能性があります。

「円相場 値下がり 米雇用統計発表控え様子見の投資家も」
指標発表前に様子見ムードが広がっていたことを示す見出しであり、重要指標を控えた市場では方向感が出にくく、値動きが手控えられる傾向があります。こうした様子見姿勢は、指標発表後に反動的な値動きが出やすい地合いを作ることがあり、ゴールドについても指標結果を受けたボラティリティ拡大に注意が必要な局面と言えます。

本日の注目ポイント

直近のレジスタンスとして4755.0ドル、サポートとして4293.0ドルが意識される水準として挙げられます。また、前営業日終値(4333.4ドル)を基準にATR(14)を用いた値幅の目安では、上値側がおよそ4447.1ドル、下値側がおよそ4219.7ドルとなります。

  • 上振れシナリオ: 4333.4ドルを起点に上値を試す展開となった場合、まずは4447.1ドル近辺、さらに戻りが強まればSMA50(4308.39)を超えた水準や、より上方の4755.0ドル付近が意識される可能性があります。
  • 下振れシナリオ: 下押し圧力が強まった場合、4293.0ドル近辺のサポートや、ATRベースの下値目安である4219.7ドル付近が意識されやすい水準として挙げられます。

いずれの方向に進むかは現時点で断定できるものではなく、指標結果や為替市場の動向次第で振れ幅が変わり得る点に留意が必要です。

今日のワンポイント知識

為替や金の相場は24時間動いていますが、時間帯によって参加者の顔ぶれや値動きの癖が異なります。大きく分けると「東京時間」「ロンドン(欧州)時間」「NY(ニューヨーク)時間」の3つのセッションがあり、それぞれ活発に取引される通貨や商品、値動きの特徴が変わってきます。

東京時間は日本や中国など アジア勢の実需筋が中心となりやすく、比較的値動きが穏やかになる傾向があるとされています。ロンドン時間に入ると欧州の金融機関や機関投資家の参加が増え、値動きが活発化しやすく、東京時間からのトレンドが加速したり、逆に反転したりすることがあります。そしてNY時間は、米国の経済指標発表や株式市場の動向、大口の投資家の売買が重なりやすく、一日の中でも特に出来高・値動きが大きくなりやすい時間帯とされています。

ゴールドについても、米ドル建てで取引されることや米国の金利・インフレ動向に敏感に反応する性質から、NY時間が「主戦場」と言われることが多く、米国の経済指標発表時間帯(日本時間の21時台や22時台など)には値動きが急に大きくなることがあります。チャートを見る際には、どの時間帯にどのような値動きが起きたのかを意識することで、その値動きが実需によるものか、指標発表による一時的な反応なのかを推測する手がかりになります。ただし、時間帯ごとの傾向はあくまで一般的な特徴であり、日によって値動きのパターンが変わることも多い点には注意が必要です。

本記事は情報提供を目的としており、投資助言ではありません。

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