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昨日のゴールド振り返り
2026年8月3日のゴールド(XAUUSD)は、始値4,131.1ドルからスタートし、高値4,135.8ドル、安値4,074.0ドルのレンジを形成した後、終値は4,110.9ドルとなりました。前営業日終値(4,107.0ドル)からは+3.9ドル(+0.09%)とほぼ横ばいでの引けとなり、値幅は61.8ドルとなっています。

時間帯別の値動きを見ると、東京時間から欧州時間、NY時間にかけて緩やかな下落基調が続いたことが分かります。イントラデイでは日本時間7時台に高値、22時台に安値をつけており、東京時間の寄り付き直後に高値をつけた後、次第に上値が重くなる展開だったと言えます。
| 時間帯 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 変化 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京時間(7〜15時) | 4,131.1 | 4,135.8 | 4,102.7 | 4,124.2 | -6.9 |
| 欧州時間(15〜21時) | 4,124.3 | 4,127.3 | 4,101.7 | 4,118.9 | -5.4 |
| NY時間(21時〜翌6時) | 4,119.0 | 4,121.1 | 4,074.0 | 4,110.9 | -8.1 |
東京時間の寄り付きで年初来高値圏の4,135.8ドルをつけた後、欧州時間、NY時間と各セッションで小幅ながら一貫して下げ幅を積み上げる展開となりました。NY時間には安値4,074.0ドルまで下押しする場面もあり、一日を通じてじわじわと上値を切り下げる推移だったことがうかがえます。
直近5営業日の推移を振り返ると、7月28日に4,036.3ドルまで下落した後、7月29日はほぼ横ばい、7月30日には+3.17%の大幅高で4,162.8ドルまで急伸し、7月31日には-1.34%の反落で4,107.0ドルまで調整しました。そして本日は4,110.9ドルとほぼ変わらずの水準で着地しており、急伸・急落を経て一旦値固めをしているような値動きと言えます。
テクニカル状況
| 指標 | 数値 | 読み方の目安 |
|---|---|---|
| RSI(14) | 54.2 | 中立圏。買われすぎ・売られすぎのいずれにも該当せず方向感は乏しい |
| ATR(14) | 62.46 | 直近の平均的な値動きの大きさを示す。1日で60ドル前後変動しやすい地合い |
| ADX(14) | 24.9(+DI 29.0 / -DI 25.9) | ADXは25近辺でトレンドの強さはやや弱め。+DIが-DIをわずかに上回り買い優勢の気配 |
| MACD | -23.54(シグナル-42.63 / ヒストグラム+19.08) | MACD・シグナルともにゼロライン下だが、ヒストグラムはプラスで下落の勢いが弱まりつつある可能性 |
| ストキャスティクス | %K 67.9 / %D 75.3 | 中立からやや高めの水準。%Kが%Dを下回り勢いはやや鈍化気味 |
| ボリンジャーバンド | 上限4,174.68 / 下限3,967.32 | 終値はバンド中央からやや上寄り。バンド幅は比較的広く値動きが大きい局面 |
| SMA20 | 4,071.0 | 終値はSMA20の上→短期は上向き |
| SMA50 | 4,194.93 | 終値はSMA50の下→中期は下向き |
| SMA200 | 4,479.96 | 終値はSMA200の下→長期は下向き |
オシレーター系の指標を見ると、RSIは54.2と中立圏にあり、方向感を強く示唆する水準ではありません。ストキャスティクスも%Kが67.9、%Dが75.3とやや高めながら過熱感を示すほどではなく、%Kが%Dを下回っていることから短期的な勢いはやや落ち着きつつある様子がうかがえます。MACDはヒストグラムがプラス圏(+19.08)であることから、MACD本体とシグナルはともにゼロライン下にありながらも、下落の勢いが弱まっている可能性を示しています。総じてオシレーター系は「明確な方向感待ち」の状態と言えそうです。
トレンド系の指標では、移動平均線の並びが短期・中期・長期で異なる方向を示している点が特徴的です。終値はSMA20(4,071.0)の上にあり短期的には上向きですが、SMA50(4,194.93)およびSMA200(4,479.96)は上回れておらず、中長期では下向きのトレンドが続いていることを示唆します。ADXは24.9とトレンドの強さの目安とされる25をわずかに下回っており、明確な方向性を持ったトレンドというよりはレンジ的な値動きに近い状態と考えられます。+DIが-DIをやや上回っていることから、短期的には買い圧力がわずかに優勢です。一目均衡表では、価格は雲の下(雲の上限4,421.5・下限4,223.85)に位置しており、転換線(4,099.05)が基準線(4,081.1)を上回り、価格も基準線を上回っていることから、短期的な地合いは改善傾向にあるものの、雲の下という位置取りから中長期的には弱含みの構造が続いていると解釈できます。サポート・レジスタンスとしては、直近安値の3,964.2ドル、直近高値の4,180.2ドルが節目として意識されやすい水準です。

本日の経済指標
| 時刻 | 国 | 指標名 | 重要度 | 予想 | 前回 |
|---|---|---|---|---|---|
| 23:00 | 米国 | JOLTS求人件数 | 中 | 7.44M | 7.59M |
本日は重要度「高」に分類される指標の発表はありません。JOLTS求人件数は米国の労働需給を示す指標の一つで、市場では雇用市場の強さを測る材料として一定の関心が寄せられますが、重要度は中程度にとどまるため、相場全体への影響は限定的となりやすいと見られます。
注目ニュースと相場への影響
「日米 追加協調介入も辞さず 米当局のドル調達の仕組み活用で」との見出しからは、行き過ぎた円安を是正するため、日米両国が為替市場に協調して介入する構えを見せていることが読み取れます。一般に、通貨当局による協調介入が意識されると、為替市場ではドル売り・自国通貨買いの思惑が強まりやすく、ドルの先安観が広がるとドル建てで取引される金には相対的な支援材料となりやすい傾向があります。
「円相場 一時1ドル=155円台前半まで値上がり」という見出しは、実際に円高・ドル安方向への動きが生じたことを示しています。一般に、急激な円高・ドル安はドルインデックスの下落につながりやすく、ドル建て資産である金にとっては割安感が生まれやすいため、他の条件が同じであれば金価格の下支え要因として作用しやすいとされています。
「円安是正へ日米が異例の協調介入 3日に日米共同の声明発表へ」との見出しからは、単なる口先介入にとどまらず、共同声明という形で具体的な政策対応が示されたことがうかがえます。一般に、こうした異例の協調対応は市場のボラティリティを一時的に高めやすく、為替市場だけでなく株式市場や商品市場にも波及しやすい傾向があります。金についても、ドルの先行き不透明感が高まる局面では、安全資産としての選好が強まりやすい面がある一方、急激な相場変動そのものが警戒感を呼び、値動きが荒くなりやすい点には留意が必要です。
本日の注目ポイント
直近のサポート・レジスタンスの水準としては、上値側の目安として直近高値の4,180.2ドル、下値側の目安として直近安値の3,964.2ドルが意識されやすい水準として挙げられます。また、前営業日終値(4,110.9ドル)を基準にATR(14)による値幅の目安を確認すると、上限は4,173.36ドル、下限は4,048.44ドルとなっており、本日の値動きの一つの目安として参考になります。
上値を試す展開になった場合は、4,173ドル台や4,180ドル台の水準が上値の抵抗として意識されやすく、逆に下押しする展開となった場合は、4,048ドル台や3,964ドル台が下値の支持として意識されやすいと考えられます。いずれの方向に動くかは現時点では見通せず、どちらのシナリオも想定しておく必要があります。
今日のワンポイント知識
MACD(マックディー)は、株価や為替、金などの値動きの「勢い」や「転換のタイミング」を捉えるために広く使われるオシレーター系のテクニカル指標です。短期の移動平均と長期の移動平均の差から算出される「MACD線」と、そのMACD線を平滑化した「シグナル線」という2本の線を用いて分析します。
見方の基本は、MACD線がシグナル線を下から上に突き抜けることを「ゴールデンクロス」と呼び、買いのタイミングを示唆するサインとして意識されます。逆に、MACD線がシグナル線を上から下に突き抜けることは「デッドクロス」と呼ばれ、売りのタイミングを示唆するサインとされています。また、MACD線とシグナル線の差を棒グラフで表した「ヒストグラム」は、プラス圏にあれば上昇の勢いが強く、マイナス圏にあれば下落の勢いが強いことを示すとされ、ヒストグラムの拡大・縮小からは勢いの変化をいち早く読み取れるとされています。さらに、MACD線がゼロラインより上にあるか下にあるかも重要な判断材料で、ゼロラインより上であれば中期的に上昇基調、下であれば下降基調にあると解釈されることが一般的です。
金のチャートでMACDを活用する際は、ゴールデンクロスやデッドクロスが出たからといって必ずその方向に動くわけではなく、特にレンジ相場ではだましのシグナルが頻発しやすい点に注意が必要です。移動平均線やRSIなど他の指標と組み合わせて総合的に判断することが、より慎重な分析につながります。
本記事は情報提供を目的としており、投資助言ではありません。
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