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昨日のゴールド振り返り
2026年9月2日のゴールド(XAUUSD)は、前営業日終値4375.7ドルに対して始値4377.2ドルとほぼ同水準でスタートしました。その後、日中に安値4329.2ドルまで下押しする場面がありましたが、終盤にかけて上昇に転じ、高値4444.4ドルを付けたのち4434.3ドルで取引を終えています。前日比では+58.6ドル(+1.34%)の上昇となり、値幅(高値と安値の差)は115.2ドルとなりました。

時間帯別の値動きを見ると、東京時間・欧州時間・NY時間でそれぞれ異なる特徴が見られました。
| 時間帯 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 変化 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京時間(7〜15時) | 4377.2 | 4382.0 | 4329.2 | 4366.7 | -10.5 |
| 欧州時間(15〜21時) | 4366.8 | 4380.2 | 4349.1 | 4379.6 | +12.8 |
| NY時間(21時〜翌6時) | 4379.5 | 4444.4 | 4374.4 | 4434.3 | +54.8 |
東京時間には安値4329.2ドルを付けて軟調に推移し、-10.5ドルの下落となりました。欧州時間に入るとやや持ち直し+12.8ドルの上昇で切り返しています。そして値動きの主役となったのはNY時間で、+54.8ドルと大きく上昇し、当日の高値4444.4ドルもこの時間帯で記録されました。15分足ベースでは高値は日本時間23:00頃、安値は12:30頃に付けられており、東京時間の安値からNY時間にかけて一貫して買いが優勢になった一日だったと言えます。
直近5営業日の推移を振り返ると、8月27日は4609.7ドル(+0.25%)、28日に4478.1ドル(-2.85%)と大きく下落、31日は4497.3ドル(+0.43%)とやや戻したものの、9月1日には再び4375.7ドル(-2.7%)まで下げていました。今回の9月2日の上昇(+1.34%)は、こうした8月末以降の値幅の大きい下落基調からの反発という位置づけで捉えることができます。
テクニカル状況
| 指標 | 数値 | 読み方の目安 |
|---|---|---|
| RSI(14) | 54.6 | 50超で中立からやや強気寄り、過熱感は乏しい水準 |
| ATR(14) | 85.74 | 直近の平均的な値動き幅。当日の値幅115.2はATRの約1.34倍とやや大きめ |
| ADX(14) | 24.7(+DI 23.5 / -DI 32.3) | ADXは25近辺でトレンドの強さは中程度、-DIが+DIを上回り下向きの力がやや優勢 |
| MACD | 75.27(シグナル94.86・ヒストグラム-19.59) | MACDがシグナルを下回りヒストグラムがマイナス→短期的な勢いはやや弱含み |
| ストキャスティクス | %K 33.5 / %D 33.9 | 50を下回り、売られ気味の水準に近い |
| ボリンジャーバンド | 上限4688.87 / 下限4227.75 | 終値4434.3はバンド中央付近、上下限までまだ距離がある |
| SMA20/50/200 | 4458.31 / 4224.21 / 4517.44 | 終値はSMA20・200を下回り、SMA50は上回る→短期は軟調、超長期の壁がまだ上にある |
オシレーター系の指標を見ると、RSIは54.6と中立圏にあり過熱感・売られ過ぎ感のいずれも強くありません。一方でストキャスティクスは%K・%Dともに33〜34程度とやや低めで推移しており、短期的な調整局面にあることを示唆しています。MACDはシグナルラインを下回り、ヒストグラムもマイナスとなっているため、直近の勢いはやや失速気味と読み取れます。これらを総合すると、オシレーター面では明確な方向感というよりも「戻りを試しつつも上値の重さが意識されやすい」局面と言えそうです。
トレンド系の指標では、ADXが24.7と「トレンドあり」の目安とされる25にほぼ近い水準で、方向感を示す+DI・-DIでは-DIが上回っており、下向きの圧力がやや強いことが示されています。移動平均線との位置関係を見ると、終値はSMA20(4458.31)とSMA200(4517.44)を下回る一方、SMA50(4224.21)は上回っており、短期・超長期では上値抵抗が意識されやすく、中期的にはなお底堅さも残るという、やや入り組んだ状態です。ボリンジャーバンドは上限4688.87・下限4227.75で、終値はバンドの中央付近に位置しており、方向感が定まりきっていないことがうかがえます。一目均衡表では、価格は雲の上に位置し、転換線(4500.05)が基準線(4344.4)を上回り、価格も基準線を上回っていることから、中期的な地合いは崩れていないと見られます。サポート・レジスタンスの面では、直近安値圏の4228.0ドル、直近高値圏の4670.9ドルが目先の目安として意識されやすい水準です。

本日の経済指標
| 時刻(JST) | 国 | 指標名 | 重要度 | 予想 | 前回 |
|---|---|---|---|---|---|
| 21:30 | 米国 | 新規失業保険申請件数 | 中 | 205K | 203K |
| 23:00 | 米国 | ISM非製造業景況指数 | 中 | 54.2 | 54.1 |
本日は重要度「高」に区分される指標の発表予定はありません。いずれも重要度「中」の指標ですが、新規失業保険申請件数は米労働市場の体温計として、ISM非製造業景況指数はサービス業の景況感を示す指標として、それぞれ市場予想から大きく乖離した場合には米金利観測やドルの動きを通じて金相場にも波及する可能性がある点は留意しておきたいところです。
注目ニュースと相場への影響
「米就業者 市場予想に反し減少 利上げ観測後退で円高ドル安進む」という見出しからは、雇用統計が市場予想を下回ったことで、将来の利上げ観測が後退したという流れが読み取れます。一般に、利上げ観測が後退すると金利先高観が弱まり、ドルの魅力が相対的に低下しやすくなります。金利を生まない資産である金にとっては、金利上昇観測の後退はコスト面での割高感が薄れる方向に働きやすく、ドル安とあわせてゴールドには支援材料となりやすい構図です。
「NY外国為替市場 円高ドル安が進む 米雇用統計発表受け」という見出しも、同じ雇用統計を受けてドル安・円高が進んだという内容です。一般にドル安はドル建てで取引される金の割安感を強め、海外投資家にとって金を買いやすくする方向に作用する傾向があります。為替市場での明確なドル安の動きは、ゴールド相場にとっても追い風として意識されやすい材料です。
「円相場 値下がり 米雇用統計発表控え様子見の投資家も」という見出しからは、指標発表前に持ち高調整の様子見ムードが広がっていたことがうかがえます。一般に重要指標の発表前は市場参加者の様子見姿勢が強まり、値動きが方向感を欠きやすくなる傾向があります。結果発表後に相場が大きく動きやすくなる背景として、こうした事前の様子見の反動という側面がある点は意識しておきたいところです。
本日の注目ポイント
サポート・レジスタンスの観点では、直近安値圏として4228.0ドル、直近高値圏として4670.9ドルが中期的な節目として意識されやすい水準です。また、前営業日終値4434.3ドルを基準にATR(14)の値幅を加味すると、上値側の目安として4520.04ドル、下値側の目安として4348.56ドルが一つの参考レンジとなります。
上値を試す展開になった場合は、まずSMA20(4458.31)や上記ATRレンジ上限の4520.04ドル、さらに一目均衡表の転換線(4500.05)付近が上値の節目として意識される可能性があります。逆に下押しする展開になった場合は、ATRレンジ下限の4348.56ドルや、一目均衡表の雲の上限に近い4342.6ドル、基準線4344.4ドル付近が下値の節目として意識されやすいところです。いずれの方向についても断定的な見通しではなく、あくまで現時点のテクニカルな目安として捉えていただければと思います。
今日のワンポイント知識
ローソク足のパターン分析の中でも代表的なものに「包み足(つつみあし)」と「はらみ足」があります。いずれも2本のローソク足の組み合わせで相場の転換を示唆するサインとして知られています。
包み足とは、1本目のローソク足の実体(始値と終値の範囲)を、2本目のローソク足の実体がすっぽりと覆ってしまう形を指します。例えば下落トレンドの中で小さな陰線の後に、その陰線を完全に包み込むような大きな陽線が出た場合、それまでの下落の勢いが失われ、上昇に転じる可能性を示唆するサインとして見られることがあります。逆に上昇局面での大きな陰線による包み足は下落転換のサインとされます。
一方「はらみ足」は包み足とは逆で、1本目の大きなローソク足の実体の中に、2本目の小さなローソク足がすっぽりと収まる形です。これは相場の勢いが急激に弱まり、方向感が定まらなくなっていることを示すとされ、トレンドの一時停止や転換の予兆として意識されることがあります。
ゴールドのチャートでこれらのパターンを見る際の実践的な注意点として、単独のパターンだけで判断するのではなく、直前のトレンドの方向性や、RSI・移動平均線といった他のテクニカル指標、さらにはサポート・レジスタンスといった節目の位置とあわせて確認することが重要です。また、時間軸によって出現頻度や信頼度も変わってくるため、短期足だけでなく日足など複数の時間軸で確認する習慣も役立ちます。
本記事は情報提供を目的としており、投資助言ではありません。
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