【9/8 ゴールド朝刊】XAUUSDは横ばい(+0.0%)で4476.6ドル

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昨日のゴールド振り返り

前営業日のゴールド(XAUUSD)は、始値4466.5ドルから始まり、高値4481.3ドル、安値4426.2ドルのレンジを形成した後、終値は4476.6ドルとなりました。前日終値との比較では変化率0.0%とほぼ横ばいで引けており、値幅(デイレンジ)は55.1ドルとなっています。日中値幅はATR(14)の87.99ドルに対して0.63倍(range_vs_atr)にとどまっており、平均的な値動きよりもやや小さいレンジでの推移だったと言えます。

前営業日の15分足(日本時間)
前営業日の15分足(日本時間)

時間帯別の値動きを整理すると、以下のようになります。

時間帯 始値 高値 安値 終値 変化
東京時間(7〜15時) 4522.0 4533.6 4511.6 4518.2 -3.8
欧州時間(15〜21時) 4518.1 4537.8 4506.6 4513.1 -5.0
NY時間(21時〜翌6時) 4513.3 4523.5 4412.0 4476.6 -36.7

東京時間は4522.0ドル近辺で始まり、高値4533.6ドルを付けた後は4511.6ドルまで押し戻され、小幅安で終える展開でした。続く欧州時間も方向感は限定的で、高値4537.8ドルを試す場面がありつつも、安値4506.6ドルまで下押しし、東京時間からの流れを引き継ぐ形でわずかな下落となりました。値動きが大きく動いたのはNY時間で、日本時間16:45頃に高値4523.5ドルを付けた後、22:00頃にかけて安値4412.0ドルまで急速に値を崩す場面が見られました。その後は下げ渋り、終値は4476.6ドルまで戻して引けています。全体としては、東京・欧州時間は狭いレンジでの様子見、NY時間に入って値幅が広がり、一時的な下落からの戻りという一日だったと整理できます。

直近5営業日の推移を見ると、9月1日に-1.88%と下落した後、9月2日+1.98%、9月3日+1.94%と2日連続で反発し4520.3ドルまで買われましたが、9月4日には-0.97%の調整を挟み4476.6ドルまで押し戻されています。その後は横ばい圏での推移が続いており、短期的には強い戻りの後の一服局面にあると言えそうです。

テクニカル状況

指標 数値 読み方の目安
RSI(14) 56.9 50超えの中立〜やや強気圏。買われ過ぎ・売られ過ぎのシグナルは出ていない水準
ATR(14) 87.99 1日あたりの平均的な値動き幅の目安。この水準がボラティリティの基準になる
ADX(14) 21.1(+DI 29.7 / -DI 26.3) ADXが25未満でトレンドの勢いはやや弱め。+DIが-DIをわずかに上回り買い優勢の兆し
MACD 60.09(シグナル78.5・ヒストグラム-18.41) MACDがシグナルを下回り、ヒストグラムはマイナス圏。短期的な上昇モメンタムの鈍化を示唆
ストキャスティクス %K 43.4 / %D 47.6 中立圏で方向感に乏しい。買われ過ぎ・売られ過ぎのゾーンからは離れている
ボリンジャーバンド 上限4675.9 / 下限4284.23 終値4476.6はバンド中央付近に位置し、ボラティリティ拡大の兆候は限定的
SMA20 / 50 / 200 4480.06 / 4249.81 / 4523.26 終値はSMA20をわずかに下回り、SMA50は上回るが、SMA200は上回れず。短中期は強め、長期は上値が重い構図

オシレーター系を見ると、RSIは56.9と中立からやや強気寄りの水準にあり、過熱感は見られません。ストキャスティクスも%K43.4・%D47.6と中間的な水準にとどまっており、明確な買われ過ぎ・売られ過ぎのシグナルは出ていません。一方でMACDはシグナルラインを下回り、ヒストグラムもマイナス圏にあることから、直近の上昇モメンタムはやや鈍化しつつある局面と読み取れます。RSIやストキャスが中立圏である一方でMACDが弱含んでいる点は、短期的な勢いの一服を示している可能性があります。

トレンド系の指標では、ADXが21.1とトレンドの強さを示す25の目安を下回っており、方向性の定まらない、いわゆるレンジ的な地合いにあることが示唆されます。+DIが-DIをわずかに上回っているため、方向感としては買い方がやや優勢ですが、その差は大きくありません。移動平均線の並びを見ると、終値はSMA50(4249.81)を上回る一方、SMA20(4480.06)およびSMA200(4523.26)は上回れておらず、短期的な戻りの中にありながら、より長い目線では上値を試しきれていない状態と整理できます。ボリンジャーバンドは上限4675.9・下限4284.23で、終値はその中央付近に位置しており、バンド幅の観点からも方向感に乏しい状況です。一目均衡表では、価格が雲の上に位置し、転換線(4477.3)が基準線(4348.7)を上回り、価格も基準線を上回っていることから、中期的なトレンドの基調自体は上向きを維持しているとみられます。サポートラインとしては直近安値の4315.0ドル、レジスタンスとしては直近高値の4670.9ドルが引き続き意識される水準です。

XAUUSD日足・直近30営業日(色付きが前営業日)
XAUUSD日足・直近30営業日(色付きが前営業日)

本日の経済指標

本日は主要指標の発表予定はありません。

注目ニュースと相場への影響

まず、「米就業者数が市場予想に反して減少し、利上げ観測が後退した」との報道です。雇用統計は米金融政策の先行きを占ううえで最も重視される指標の一つであり、就業者数が予想を下回ると、市場では追加利上げの必要性が乏しいと受け止められ、将来の金利見通しが低下しやすくなる傾向があります。金利低下観測は、金利を生まない資産である金(ゴールド)にとって相対的な魅力を高める材料とされ、ドル安とあわせて金価格の支援材料として意識されやすい構図です。

次に、「NY外国為替市場で円高ドル安が進んだ」との報道も、上記の雇用統計を受けた動きとして関連が深い内容です。一般に、ドル安が進行する局面では、ドル建てで取引される金は他通貨保有者にとって割安に見えやすくなり、買いが入りやすくなる傾向があります。雇用統計を材料にした為替の変動が、そのまま金相場のセンチメントにも波及しうる点は注目に値します。

また、「シャープが円安とイラン情勢を理由に業績予想を下方修正した」というニュースは、直接的には個別企業の業績に関する内容ですが、為替(円安)がコスト増要因として企業収益に影響を与えている点、また地政学リスク(イラン情勢)への言及がある点で、金相場との関連も見逃せません。一般に、地政学的な緊張が意識される局面では、安全資産としての金への需要が高まりやすい傾向があるとされ、企業業績への悪影響という形で表面化したニュースであっても、背景にあるリスク要因が金相場の下支え材料として捉えられる場合があります。

本日の注目ポイント

本日の値動きの目安として、前営業日終値(4476.6ドル)にATR(14)の87.99ドルを加減した水準が参考になります。上値側の目安は4564.59ドル、下値側の目安は4388.61ドルとなります。あわせて、直近のレジスタンスである4670.9ドル、サポートである4315.0ドルも中期的な節目として意識されやすい水準です。

  • 上振れシナリオ:上値目安の4564.59ドル近辺、さらにその先には直近高値圏となる4670.9ドルが視野に入る可能性があります。
  • 下振れシナリオ:下値目安の4388.61ドル近辺が意識され、割り込んだ場合は直近安値である4315.0ドル方向への調整も視野に入る可能性があります。

いずれの方向に動くかは現時点で断定できるものではなく、上記はあくまで値幅の目安として捉えるべきものです。

今日のワンポイント知識

トレンドラインとは、チャート上の安値同士、あるいは高値同士を結んで引く直線のことで、相場の方向性(トレンド)を視覚的に把握するための基本的な分析手法です。上昇トレンドの場合は、切り上がる安値を2点結んでラインを引き、下降トレンドの場合は切り下がる高値を2点結んで引きます。

重要なのは、「2点で引き、3点目で機能を確認する」という考え方です。最初の2点だけでは単なる直線に過ぎませんが、その後の値動きが3点目でも同じライン付近で反発・反落するかどうかを確認することで、そのラインが多くの市場参加者に意識される「機能するライン」かどうかを判断できます。3点目、4点目とラインへの接触・反発が増えるほど、そのトレンドラインの信頼性は高まるとされています。

また、トレンドラインの角度にも注意が必要です。角度が急すぎるラインは、短期的な値動きにはフィットしても長続きしにくく、すぐに価格に追いつかれて「ダマシ」のブレイクが起きやすい傾向があります。逆に、緩やかな角度で長期間にわたって引けるラインほど、多くのトレーダーに意識されやすく、実践的な価値が高いとされています。

金(ゴールド)のチャートでトレンドラインを使う際は、短い時間軸だけでなく日足・週足といった長めの時間軸でも同じラインが機能しているかを確認すると、より信頼性の高い分析につながりやすくなります。ただし、トレンドラインはあくまで過去の値動きから導かれる目安であり、将来の値動きを保証するものではない点には注意が必要です。

本記事は情報提供を目的としており、投資助言ではありません。

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