【8/13 ゴールド朝刊】XAUUSDは上昇(+0.93%)で4469.0ドル 今日はGDP m/m(英国)に注目

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昨日のゴールド振り返り

2026年8月12日のゴールド(XAUUSD)は、前営業日終値4427.8ドルに対して始値4430.0ドルとほぼ変わらずスタートしました。取引時間中には高値4502.7ドル、安値4421.4ドルまでのレンジ(値幅81.3ドル)で推移し、終値は4469.0ドルとなりました。前日比では+41.2ドル(+0.93%)の上昇で終えており、終値ベースでは続伸となっています。

前営業日の15分足(日本時間)
前営業日の15分足(日本時間)

時間帯別の値動きを振り返ると、東京時間から欧州時間にかけて底堅く買われ、NY時間で高値を試したあとに反落するという一日の流れが見えます。

時間帯 始値 高値 安値 終値 変化幅
東京時間(7〜15時) 4430.0 4475.7 4421.4 4451.0 +21.0
欧州時間(15〜21時) 4450.9 4484.2 4445.3 4472.4 +21.5
NY時間(21時〜翌6時) 4472.4 4502.7 4440.0 4469.0 -3.4

東京時間はいったん4421.4ドルまで下押ししたあと4475.7ドルまで戻す展開となり、この日の安値はこの時間帯で記録されました。欧州時間に入ってもじり高が続き、終値は4472.4ドルまで上昇。そしてNY時間には4502.7ドルまで一段高となり、これが日中の高値となりましたが、その後はやや値を消して4469.0ドルで取引を終えています。日本時間の記録では、高値は22時台、安値は8時台につけられており、東京早朝の安値からNY時間の高値まで、時間の経過とともに上値を試す流れであったことが読み取れます。

直近5営業日の推移を見ると、8月6日の4242.0ドルから8月7日には+2.33%、8月10日には+2.49%と大きく上昇し、8月11日にいったん-0.47%の小幅な調整を挟んだうえで、8月12日は再び+0.93%の上昇となりました。短期的には強い上昇の勢いが続いている局面と言えます。

テクニカル状況

指標 数値 読み方の目安
RSI(14) 80.9 70を大きく上回り過熱感の強い水準。短期的な買われすぎが意識されやすい
ATR(14) 75.47 1日あたりの平均的な値動きの大きさが約75ドル規模であることを示す
ADX(14) 29.3(+DI 41.5 / -DI 13.7) ADXは25超でトレンドありの目安。+DIが-DIを大きく上回り上昇トレンド優位
MACD MACD 70.24 / シグナル 17.32 / ヒストグラム 52.92 MACDがシグナルを大きく上回り、ヒストグラムも大きいプラスで上昇の勢いを示唆
ストキャスティクス %K 93.0 / %D 92.6 80超えは過熱圏の目安。%Kと%Dが接近し高値圏で推移
ボリンジャーバンド 上限 4462.19 / 下限 3831.66 終値4469.0ドルは上限をわずかに上回り、バンドの外に出た状態
SMA20 / 50 / 200 4146.93 / 4165.48 / 4484.11 終値はSMA20・50の上、SMA200の下。短中期は上向き、長期線はまだ上にある状態

オシレーター系の指標を見ると、RSIは80.9、ストキャスティクスも%K・%Dともに90台と、いずれも過熱圏に位置しています。MACDはシグナルラインを大きく上回り、ヒストグラムも大きなプラスを維持しており、短期的な上昇の勢いそのものは強いと読めます。ただし、これらのオシレーターが高水準にとどまり続けている状態は、値動きのペースに対してやや行き過ぎが生じやすいタイミングでもあり、値動きの一時的な緩急には注意が向けられやすい局面です。

トレンド系の指標では、ADXが29.3と25を超えており、方向性を持った動きが継続していることを示しています。+DIが41.5と-DIの13.7を大きく上回っていることからも、上昇方向の力が優勢であることがうかがえます。一方で、終値はSMA20(4146.93)・SMA50(4165.48)の上にありつつ、SMA200(4484.11)にはまだ届いていない状態で、短中期のトレンドは上向きながら長期線を明確に上抜けたとは言えない位置関係です。ボリンジャーバンドについても終値4469.0ドルが上限4462.19ドルをわずかに上回っており、バンドの外側に出るほどの強い動きになっている点は、短期的な過熱の裏付けの一つとして意識されます。一目均衡表では価格が雲の上に位置し、転換線(4262.55)が基準線(4233.45)の上にあり、価格も基準線の上にあるため、複数の要素が上向きの並びとなっています。サポート・レジスタンスの面では、直近高値4502.7ドルが上値のレジスタンス、3964.2ドルが下値のサポートとして意識されやすい水準です。

XAUUSD日足・直近30営業日(色付きが前営業日)
XAUUSD日足・直近30営業日(色付きが前営業日)

本日の経済指標

時刻(JST) 指標名 重要度 予想 前回
15:00 英国 GDP m/m 0.0% 0.1%
21:30 米国 Core PPI m/m 0.3% 0.2%
21:30 米国 PPI m/m 0.2% -0.3%
21:30 米国 Unemployment Claims 202K 199K

英国のGDP m/mは、英国経済の景況感を測るうえで重要度の高い指標とされ、予想を下回れば英ポンドの弱含みにつながりやすく、逆にドルの相対的な強さや弱さを通じてゴールドの値動きにも影響が及ぶ可能性があります。

米国のCore PPI・PPIは、生産者段階での物価動向を示す指標として、将来の消費者物価や金融政策見通しに影響を与えるとされています。一般に、予想を上回る強い結果が出ると、利上げ継続的な観測につながりやすく、ドルが強含みやすい一方、金利負担のかかるゴールドには売り圧力として意識されやすい傾向があります。反対に予想より弱い結果であれば、金融緩和的な観測が強まりやすく、ゴールドにとって支援材料として受け止められることが一般的です。

注目ニュースと相場への影響

「米就業者 市場予想に反し減少 利上げ観測後退で円高ドル安進む」という見出しからは、米国の雇用関連指標が市場予想より弱い結果となったことが読み取れます。一般に、雇用の弱さは将来の利上げペースが緩やかになるとの観測につながりやすく、ドルの売りにつながる傾向があります。ドルが弱含むと、ドル建てで取引されるゴールドは割安感が出やすくなり、相対的に買われやすくなる傾向があるため、こうした流れはゴールドにとって支援材料として意識されやすい内容と言えます。

「NY外国為替市場 円高ドル安が進む 米雇用統計発表受け」という見出しも同様に、米雇用統計の発表を受けてドルが弱含み、円が強含んだことを示しています。一般的にドル安の進行は、ドル建て資産であるゴールドの相対的な価格を押し上げる方向に働きやすく、上記の雇用関連ニュースと合わせて、ドルの先行き不透明感がゴールド市場の下支えとして機能しやすい流れであったと考えられます。

「シャープ イラン情勢と円安で業績予想を下方修正」という見出しからは、中東情勢の緊張と円安が企業業績に影響を与えていることがうかがえます。一般に、地政学的な緊張が高まると、投資家がリスク回避的な姿勢を強め、安全資産とされるゴールドへの需要が意識されやすくなる傾向があります。加えて円安の進行は、日本円で金を購入する場合の割高感につながる一方、ドルベースでのゴールド需給そのものへの直接的な影響は限定的とされ、地政学リスクの側面がより注視されやすい内容と言えます。

本日の注目ポイント

テクニカル面で意識されやすい水準として、上値側では直近高値の4502.7ドルがレジスタンスとして、下値側では3964.2ドルがサポートとして挙げられます。また、前営業日終値(4469.0ドル)を基準にATR(14)の値幅を加味した目安としては、上側が4544.47ドル、下側が4393.53ドルとなっており、通常の値動きの範囲としてこのあたりが意識されやすい水準です。

上昇シナリオとしては、4502.7ドルの直近高値を上抜けていくかどうかが一つの分岐点として意識され、その先は4544.47ドル近辺までの値幅目安が参考になります。一方で反落するシナリオでは、まずは4393.53ドル近辺までの値幅が意識されやすく、さらに下押しが強まった場合には3964.2ドルの水準が視野に入る可能性があります。いずれの方向に進むかは現時点で断定できるものではなく、指標発表やニュースの内容次第で変化しうる点に留意が必要です。

今日のワンポイント知識

移動平均線は、一定期間の価格を平均して線でつなぎ、値動きのおおまかな方向性(トレンド)を把握するための代表的な指標です。代表的なものに「単純移動平均線(SMA)」と「指数平滑移動平均線(EMA)」の2種類があります。SMAは指定期間の終値を単純に平均したもので、すべての日の価格を同じ重みで扱います。一方のEMAは直近の価格により大きな重みを置いて計算されるため、SMAよりも値動きへの反応が速いという特徴があります。そのため、短期的な変化を早めに捉えたい場合にはEMAが好まれる一方、なめらかな流れを把握したい場合にはSMAが使われることが多いです。

期間の設定については、20日・50日・200日といった期間が定番としてよく使われます。一般に20日は短期、50日は中期、200日は長期のトレンドを表す目安とされ、価格がこれらの線の上にあるか下にあるかで、トレンドの状態を大まかに判断する材料になります。また、短期の移動平均線が中期・長期の線を順番に上抜いていく状態を「パーフェクトオーダー」と呼び、上から短期・中期・長期の順に並んでいる場合は上昇トレンドが強く意識されやすい並び方とされています。逆に長期・中期・短期の順であれば下降トレンドが意識されやすい並びとなります。

実践的な注意点としては、移動平均線はあくまで過去の価格を基にした指標であるため、急な価格変動に対しては遅れて反応する性質がある点を理解しておくことが大切です。また、複数の期間の線を組み合わせて見ることで、単独の線だけよりも多角的にトレンドの状態を把握しやすくなります。

本記事は情報提供を目的としており、投資助言ではありません。

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