【9/4 ゴールド朝刊】XAUUSDは上昇(+1.94%)で4520.3ドル 今日はBOE Gov Bailey Speaks(英国)に注目

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昨日のゴールド振り返り

2026年9月3日のゴールド(XAUUSD)は、前営業日終値4434.3ドルに対して終値4520.3ドルとなり、+86.0ドル(+1.94%)の上昇で取引を終えました。始値は4436.4ドル、高値4558.5ドル、安値4426.7ドルで、高安差(デイレンジ)は131.8ドルとなり、値幅の大きい一日となりました。

前営業日の15分足(日本時間)
前営業日の15分足(日本時間)

15分足ベースで見ると、安値は日本時間08:30頃、高値は翌日00:15頃に記録されており、東京時間の朝方に売られた後、欧州からニューヨーク時間にかけて買いが優勢になる展開だったことが読み取れます。

時間帯 始値 高値 安値 終値 変化幅
東京時間(7〜15時) 4436.4 4486.0 4426.7 4477.0 +40.6
欧州時間(15〜21時) 4477.0 4493.4 4462.8 4490.2 +13.2
NY時間(21時〜翌6時) 4490.0 4558.5 4484.1 4520.0 +30.0

時間帯ごとの流れを見ると、東京時間の朝方に安値4426.7ドルを付けた後、東京時間の午後にかけて反発し+40.6ドルの上昇となりました。欧州時間は比較的値幅が小さく+13.2ドルの緩やかな上昇にとどまりましたが、ニューヨーク時間に入ると高値4558.5ドルまで買いが加速し、+30.0ドルの上昇で終値4520.0ドル近辺に着地しています。一日を通じて東京安値からニューヨーク高値まで一貫して切り返す形となり、押し目を拾う買いが継続的に入った印象です。

直近5営業日の推移を振り返ると、8月28日(-2.85%)、8月31日(-1.05%)、9月1日(-1.25%)と3営業日続けて下落した後、9月2日(+1.34%)、9月3日(+1.94%)と2営業日連続で反発しており、直近の下げ局面からの巻き返しが続いている状況です。

テクニカル状況

指標 数値 読み方の目安
RSI(14) 58.8 中立からやや強気寄り。買われすぎ(70超)の一歩手前で、上昇モメンタムは残る水準
ATR(14) 88.66 1日の平均的な値動き幅の目安。昨日の実際の値幅131.8ドルはATR比で1.49倍とやや大きめ
ADX(14) / +DI・-DI ADX 22.8 / +DI 33.7 / -DI 25.9 ADXは25近辺でトレンドの強さは形成途上。+DIが-DIを上回り、方向性としては上昇優勢
MACD(シグナル・ヒストグラム) MACD 70.93 / シグナル 88.52 / ヒストグラム -17.59 MACDがシグナルの下にあり、ヒストグラムはマイナス。短期モメンタムはやや鈍化気味
ストキャスティクス %K・%D %K 56.1 / %D 35.6 %Kが%Dを上回り、中立圏から上向きに転じつつあるサイン
ボリンジャーバンド 上限・下限 上限 4677.43 / 下限 4260.4 終値はバンド中央よりやや上寄りに位置し、上限までは値幅の余地がある
SMA20・50・200 SMA20 4468.91 / SMA50 4233.48 / SMA200 4519.28 終値はSMA20・50・200すべての上。長期線のSMA200も僅かに上抜けており、長期トレンドが上向きに転じつつある局面

オシレーター系の指標を見ると、RSIは58.8と中立からやや強気寄りの水準にあり、過熱感はまだ強くありません。ストキャスティクスも%Kが%Dを上抜けており短期的な上向きの勢いを示唆しています。一方でMACDはシグナルラインの下にあり、ヒストグラムがマイナスとなっていることから、直近の上昇の勢いはやや一服気味である可能性も読み取れ、オシレーター間でやや方向感が交錯している状態と言えます。

トレンド系の指標では、終値がSMA20・SMA50・SMA200のいずれの上にも位置しており、短期・中期・長期のすべての時間軸で上向きの並びが確認できます。特にSMA200を僅かに上回ってきている点は、長期的なトレンド転換のサインとして注目されやすいポイントです。ADXは22.8とまだ25を下回っており、明確な強いトレンドが形成されているとまでは言えませんが、+DIが-DIを上回っていることから方向性としては上昇が優勢です。ボリンジャーバンドは終値が上限4677.43ドルと下限4260.4ドルの間でやや上寄りに位置しており、バンド上限に向けた値動きの余地も意識される水準です。一目均衡表では、転換線4500.05が基準線4346.65を上回り、価格も雲の上・基準線の上に位置しており、複数のシグナルが揃って上向きを示している状態です。サポート・レジスタンスとしては、直近安値4274.0ドル、直近高値4670.9ドル付近が節目として意識されやすい水準です。

XAUUSD日足・直近30営業日(色付きが前営業日)
XAUUSD日足・直近30営業日(色付きが前営業日)

本日の経済指標

時刻(JST) 指標名 重要度 予想 前回
17:50 英国 BOE Gov Bailey Speaks
21:30 カナダ Employment Change 15.1K 75.1K
21:30 カナダ Unemployment Rate 6.4% 6.4%
21:30 米国 Average Hourly Earnings m/m 0.3% 0.1%
21:30 米国 Non-Farm Employment Change 55K -23K
21:30 米国 Unemployment Rate 4.1% 4.1%

BOEのベイリー総裁の発言は、英国の金融政策姿勢を市場が読み取る材料として注目されます。ハト派的・タカ派的いずれかのトーンによってポンドが変動し、それが米ドル全体の強弱を通じて金価格にも間接的に波及することがあります。

カナダの雇用統計(Employment Change・失業率)は、カナダドルの方向性を左右するとともに、北米全体の雇用環境を占う材料として米国指標と合わせて見られる傾向があります。

米国の平均時給・非農業部門雇用者数・失業率は、この日最も注目度の高い指標群です。一般に、雇用の強さやインフレ圧力を示す平均時給の伸びが予想を上回ると、米利上げ観測や高金利長期化観測が強まりやすく、ドル高・金利上昇を通じて金には下押し圧力がかかりやすいとされます。逆に雇用者数の増加が予想を下回ったり失業率が上昇したりすると、利下げ観測や景気減速懸念が強まり、ドル安・金利低下を通じて金の支援材料となりやすい傾向があります。

注目ニュースと相場への影響

「米就業者 市場予想に反し減少 利上げ観測後退で円高ドル安進む」という見出しからは、米国の雇用者数が市場予想を下回ったことが示されています。一般に、雇用の弱さは将来の利上げ観測を後退させ、金利先高観の低下を通じてドル売りを誘発しやすい構造があります。ドルの下落は、ドル建てで取引される金にとって割安感を生みやすく、相対的な支援材料として意識されやすい関係にあります。

「NY外国為替市場 円高ドル安が進む 米雇用統計発表受け」も同様に、雇用統計の結果を受けたドル安・円高の進行を伝えるものです。一般的に、米雇用統計は市場の金利観測やリスク許容度に直結しやすい指標であり、発表直後にドルの方向性が大きく振れることが多く、金価格もその流れに連動して短期的な値動きが大きくなる傾向があります。

「円相場 値下がり 米雇用統計発表控え様子見の投資家も」からは、重要指標の発表を前にして市場参加者が様子見姿勢を強めていたことがうかがえます。一般に、大型指標の発表直前は持ち高調整の動きが優勢になり値動きが膠着しやすい一方、結果発表後には反応が大きくなりやすく、金相場についても指標結果を受けた変動に注意が向けられやすい局面と言えます。

本日の注目ポイント

テクニカルに見たサポート・レジスタンスとしては、上値側の目安として直近高値の4670.9ドル、下値側の目安として直近安値の4274.0ドルが意識されやすい水準です。また、前営業日終値4520.3ドルを基準にATR(14)の値幅を反映させると、上値の目安が4608.96ドル、下値の目安が4431.64ドルとなります。

仮に上抜けが優勢となる場合は、4608.96ドル前後や4670.9ドル付近が上値の節目として意識されやすく、逆に反落が優勢となる場合は、4431.64ドル前後や4274.0ドル付近が下値の節目として意識されやすいと考えられます。いずれのシナリオも現時点では確定的なものではなく、指標結果や市場心理次第で変動する点に留意が必要です。

今日のワンポイント知識

「明けの明星(あけのみょうじょう)」と「宵の明星(よいのみょうじょう)」は、ローソク足チャートで知られる代表的な3本足の反転パターンです。明けの明星は下降トレンドの終盤で現れやすく、1本目に大きな陰線、2本目に値動きの小さい「コマ」や「十字線」、3本目に大きな陽線が続く形を指します。逆に宵の明星は上昇トレンドの終盤で現れやすく、1本目に大きな陽線、2本目に小さなコマ、3本目に大きな陰線が続く形です。いずれも、それまでの勢いが2本目でいったん拮抗し、3本目で反対方向への転換が示唆される、という考え方に基づいています。

見方としては、2本目のローソク足の実体が小さいほど「売り買いの拮抗」が強く意識され、3本目の実体が1本目の実体を深く打ち消すように大きいほど、反転のサインとして注目度が高まる傾向があります。ただし、これは過去の値動きのパターンに基づく経験則であり、出現したからといって必ず相場が反転するわけではありません。

金のチャートで活用する際は、単独のパターンだけで判断せず、RSIやMACDなどのオシレーター、あるいはサポート・レジスタンスやSMAといった他のテクニカル指標と組み合わせて確認することが実践的です。また、経済指標の発表前後など値動きが不規則になりやすい局面では、パターンの信頼性が低下しやすい点にも注意が必要です。

本記事は情報提供を目的としており、投資助言ではありません。

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