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昨日のゴールド振り返り
2026年9月22日のゴールド(XAUUSD)は、始値4382.5ドルからスタートし、高値4414.1ドル、安値4327.6ドルのレンジを形成した後、終値4396.2ドルで取引を終えました。前営業日終値4381.0ドルからは+15.2ドル(+0.35%)の上昇となり、値幅(High-Low)は86.5ドルとなっています。

時間帯別の値動きを見ると、東京時間・欧州時間で一時軟化した後、NY時間にかけて買い戻される展開でした。
| 時間帯 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 変化 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京時間(7〜15時) | 4382.5 | 4414.1 | 4352.7 | 4360.3 | -22.2 |
| 欧州時間(15〜21時) | 4360.4 | 4375.3 | 4327.6 | 4359.9 | -0.5 |
| NY時間(21時〜翌6時) | 4360.2 | 4409.6 | 4351.8 | 4396.2 | +36.0 |
東京時間の序盤に高値4414.1ドルをつけた後、東京時間の終盤から欧州時間にかけて売りが優勢となり、安値4327.6ドルまで下押しする場面がありました。もっとも欧州時間の終盤で下げ止まると、NY時間に入って買いが強まり、+36.0ドルの上昇で終値を切り上げる結果となりました。1日を通じて上下に振れる乱高下気味の値動きだったと言えます。
直近5営業日の推移を見ると、9月16日+1.26%、17日+0.28%、18日+0.57%と上昇basisが続いた後、21日には-0.99%と反落し、22日は+0.35%とやや持ち直しています。連続上昇の後に一服し、再び小幅に切り返すという、方向感が定まりにくい局面が続いている点が特徴です。
テクニカル状況
| 指標 | 数値 | 読み方の目安 |
|---|---|---|
| RSI(14) | 50.0 | 中立圏。買われすぎ・売られすぎのどちらにも偏っていない |
| ATR(14) | 106.19 | 1日あたりの平均的な値幅の目安が約106ドル |
| ADX(14) / +DI・-DI | 15.0 / 15.1・17.9 | ADXが20を下回りトレンドが弱い状態。-DIが+DIをやや上回る |
| MACD(シグナル・ヒストグラム) | -5.69(シグナル10.59・ヒスト-16.29) | MACDがシグナルを下回りマイナス圏。短期的には下向きの勢い |
| ストキャスティクス %K・%D | 43.1・44.7 | 中間水準。方向感に乏しい |
| ボリンジャーバンド 上限・下限 | 4670.35・4253.71 | 終値4396.2はバンド中央付近に位置 |
| SMA20・50・200 | 4462.03・4338.41・4554.97 | 終値はSMA20・SMA200の下、SMA50の上。短期は軟調、長期はやや下向き |
オシレーター系を見ると、RSI(14)は50.0とちょうど中立、ストキャスティクスも%K43.1・%D44.7と同様に中間圏で推移しており、買われすぎ・売られすぎのシグナルは出ていません。一方でMACDは-5.69とマイナス圏にあり、シグナル線(10.59)を下回ってヒストグラムも-16.29とマイナス幅が大きいため、短期的なモメンタムはやや下向きに傾いている状態です。オシレーター全体としては方向感に乏しいものの、モメンタム指標だけはやや弱含みを示唆しています。
トレンド系では、ADX(14)が15.0と20を下回っており、明確なトレンドが出ていない「レンジ的な相場環境」であることが読み取れます。+DI(15.1)と-DI(17.9)の関係では-DIがやや優勢ですが、その差は小さく方向感は限定的です。移動平均線を見ると、終値4396.2はSMA20(4462.03)とSMA200(4554.97)を下回る一方、SMA50(4338.41)は上回っており、短期・長期ではやや下向き、中期的にはなお上向きという、時間軸によって評価が分かれる状態です。ボリンジャーバンドは上限4670.35・下限4253.71で、終値はバンドの中央付近に位置しており、バンドの端に張り付くような過熱感は見られません。一目均衡表では、価格は雲の上に位置しているものの、転換線(4376.6)は基準線(4514.15)を下回り、価格も基準線を下回っているため、シグナルはやや弱含みを示しています。サポート・レジスタンスとしては、直近安値圏の4273.3ドル、直近高値圏の4755.0ドルが目安として意識されやすい水準です。

本日の経済指標
| 時刻(JST) | 国 | 指標名 | 重要度 | 予想 | 前回 |
|---|---|---|---|---|---|
| 16:15 | ユーロ圏 | French Flash Manufacturing PMI | 中 | 50.9 | 51.5 |
| 16:15 | ユーロ圏 | French Flash Services PMI | 中 | 48.3 | 48.4 |
| 16:30 | ユーロ圏 | German Flash Manufacturing PMI | 中 | 54.1 | 54.1 |
| 16:30 | ユーロ圏 | German Flash Services PMI | 中 | 49.9 | 48.5 |
本日はユーロ圏の速報PMI(製造業・サービス業)がフランス・ドイツから発表されますが、いずれも重要度「中」に位置づけられています。ユーロ圏の景況感を示すこれらの指標は、主にユーロの動向に影響しますが、ユーロの強弱はドル指数を介して間接的にドル建てのゴールド価格にも波及する場合があります。特に大きなサプライズがなければ、ゴールド相場への直接的な影響は限定的と見られます。
注目ニュースと相場への影響
「米就業者 市場予想に反し減少 利上げ観測後退で円高ドル安進む」という見出しからは、米国の雇用者数が市場予想を下回ったことを受けて、米国の追加利上げ観測が後退したことが読み取れます。一般に、利上げ観測が後退すると米金利の先高感が弱まり、ドルが売られやすくなる一方、金利を生まないゴールドにとっては相対的な割高感が薄れるため、買いが入りやすくなる傾向があります。今回のケースでも、雇用の弱さが金利観測の後退を通じてゴールドの支援材料として意識されやすい構図です。
「NY外国為替市場 円高ドル安が進む 米雇用統計発表受け」という見出しは、雇用統計の結果を受けてドル安・円高が進行したことを示しています。一般にドルが売られる局面では、ドル建てで取引されるゴールドは相対的に割安になりやすく、他通貨建ての投資家にとって買いやすくなることから、金価格の押し上げ要因として作用しやすい傾向があります。円高進行そのものは日本国内投資家にとって、円建て金価格の上値を抑える方向に働く場合もある点には留意が必要です。
「円相場 値下がり 米雇用統計発表控え様子見の投資家も」という見出しからは、指標発表を前に持ち高調整や様子見姿勢が広がっていたことがうかがえます。一般に重要指標の発表前は、市場参加者が積極的なポジション構築を控える傾向があり、値動きが膠着しやすくなります。その後の結果公表とともに一方向への値動きが強まりやすいため、ゴールドについても指標発表後に相場が大きく動く展開があり得る点を踏まえておく必要があります。
本日の注目ポイント
テクニカルの水準としては、直近レジスタンスが4755.0ドル、直近サポートが4273.3ドルとして意識されています。また、前営業日終値(4396.2ドル)にATR(14)を加減した値幅の目安としては、上限4502.39ドル、下限4290.01ドルが算出されています。
- 上値シナリオ: 買いが優勢となった場合、まずはATRベースの目安である4502.39ドル近辺が意識され、その先には直近レジスタンスの4755.0ドルが上値の壁として意識されやすい水準です。
- 下値シナリオ: 売りが優勢となった場合、ATRベースの目安である4290.01ドル近辺、さらに下押しが進めば直近サポートの4273.3ドル近辺が下値の目安として意識されやすい水準です。
ADXが低く明確なトレンドが出ていない環境であるため、いずれの方向に動くかは本日の指標結果やニュースの流れ次第となる面が大きく、方向を断定することはできません。
今日のワンポイント知識
本日のテーマは「実質金利とゴールドの関係」です。実質金利とは、名目金利から物価上昇率(インフレ率)を差し引いたもので、お金を貸したり預けたりした際に実質的にどれだけ購買力が増えるかを示す指標です。名目金利が同じでも、物価上昇率が高ければ実質金利は低下し、逆に物価上昇率が落ち着けば実質金利は上昇します。
ゴールドは株式や債券と違って配当や利息を生まない資産です。そのため、実質金利が上昇する局面では、金利を生む預金や債券の魅力が相対的に高まり、ゴールドを保有する機会費用(得られたはずの利息を放棄するコスト)が増えるため、金が売られやすくなる傾向があります。反対に、実質金利が低下・マイナス圏に沈む局面では、金利資産の魅力が薄れるため、ゴールドが選好されやすくなる傾向があると一般的に説明されます。この関係から、ゴールドと実質金利は逆相関の関係になりやすいとされています。
実際のチャート分析においては、実質金利は米国物価連動国債(TIPS)の利回りなどで代理的に把握されることが多く、名目金利の上下だけでなく、同時にインフレ期待がどう動いているかも合わせて確認することが重要です。名目金利が上昇していても、それ以上にインフレ期待が高まっていれば実質金利はむしろ低下し、ゴールドにとって逆風とならないケースもあります。テクニカル指標だけでゴールドの方向性を判断するのではなく、金利動向やインフレ指標といったファンダメンタルズの要因も併せて確認する姿勢が、初心者のうちから身につけておきたい視点と言えるでしょう。
本記事は情報提供を目的としており、投資助言ではありません。
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