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昨日のゴールド振り返り
2026年8月25日のゴールド(XAUUSD)は、始値4710.1ドルからスタートし、高値4755.0ドル、安値4659.5ドルのレンジを形成したのち、終値4715.9ドルで取引を終えました。前営業日比では+5.9ドル(+0.13%)とわずかながらプラスで着地し、値幅は95.5ドルとなりました。前営業日の終値4710.0ドル近辺での小幅な上昇にとどまったものの、日中の値動き自体は大きく、高値と安値の差はATR(14)の91.12ドルとほぼ同水準(range_vs_atr=1.05)であったことから、平均的なボラティリティの範囲内での上下動があったと言えます。

時間帯別の値動きを整理すると、以下のような流れでした。
| セッション | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 変化 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京時間(7〜15時) | 4710.1 | 4755.0 | 4670.5 | 4698.5 | -11.6 |
| 欧州時間(15〜21時) | 4698.4 | 4709.6 | 4676.3 | 4698.4 | 0.0 |
| NY時間(21時〜翌6時) | 4698.7 | 4726.0 | 4659.5 | 4715.9 | +17.2 |
東京時間には序盤に高値4755.0ドルをつけたものの、その後は上値が重くなり、セッション終盤にかけて4698.5ドルまで押し戻される展開となりました。続く欧州時間は方向感の乏しいレンジ推移となり、始値と終値がほぼ同水準の4698ドル台で推移しています。その後のNY時間には一時4659.5ドルまで下押しする場面がありましたが、そこから切り返して4715.9ドルまで値を戻し、結局は前日比プラスで着地する形となりました。15分足ベースでは高値は日本時間09:30頃、安値は22:45頃に記録されており、東京時間の早い段階で天井を付けたあと、NY時間終盤にかけて底堅さを取り戻した1日だったことが見て取れます。
直近5営業日の流れを見ると、8月19日から21日にかけて+2.83%、+0.60%、+3.64%と力強い上昇が続き、8月24日、25日は+0.63%、+0.13%と上昇ペースが一服する形になっています。急ピッチな上昇のあとに値動きが小さくなってきており、短期的な過熱感の調整局面に入っている可能性がうかがえます。
テクニカル状況
| 指標 | 数値 | 読み方の目安 |
|---|---|---|
| RSI(14) | 85.0 | 70超で買われすぎ圏、85は極めて強い過熱状態を示唆 |
| ATR(14) | 91.12 | 1日あたりの平均的な値動き幅の目安 |
| ADX(14) | 31.2(+DI 40.7 / -DI 13.8) | ADX25超でトレンドあり、+DIが-DIを大きく上回り上昇トレンド優勢 |
| MACD | 135.95(シグナル92.73・ヒストグラム43.22) | MACDがシグナルを上回りヒストグラムがプラスで、上昇モメンタム継続を示唆 |
| ストキャスティクス | %K 92.6 / %D 95.5 | 80超で買われすぎ圏、高水準での高止まり |
| ボリンジャーバンド | 上限4774.78 / 下限3918.74 | 終値4715.9は上限に接近、バンドの上側での推移 |
| SMA20 / 50 / 200 | 4346.76 / 4199.49 / 4506.44 | 終値はいずれの移動平均線も上回り、短期・中期・長期すべて上向き |
オシレーター系の指標を見ると、RSIが85.0、ストキャスティクスの%Kが92.6・%Dが95.5と、いずれも過熱を示す水準に達しています。MACDはシグナルラインを上回り、ヒストグラムもプラス圏を維持しており、直近の上昇モメンタムそのものは崩れていないことを示しています。ただし、これだけ高い水準の過熱感が続く局面では、短期的な調整や利益確定の動きが出やすくなる点には注意が必要です。
トレンド系の指標では、終値がSMA20・50・200のすべてを上回っており、短期・中期・長期のいずれの時間軸でも上昇基調にあることが確認できます。ADXは31.2と25を上回り、+DIが40.7、-DIが13.8と差が大きく開いていることから、方向性を伴った上昇トレンドが継続していると判断できます。ボリンジャーバンドは終値がバンド上限4774.78ドルに近い位置にあり、バンドウォークと呼ばれる強いトレンド局面特有の値動きが意識される水準です。一目均衡表では、価格が雲の上(雲の上端4363.85・下端4108.58)に位置し、転換線(4535.0)が基準線(4377.35)を上回るなど、複数の要素が上昇方向で揃っています。サポート・レジスタンスの面では、直近高値4755.0ドルが上値の目安、直近安値4017.9ドルが下値の目安として意識されやすい水準です。

本日の経済指標
| 時刻(JST) | 国 | 指標名 | 重要度 | 予想 | 前回 |
|---|---|---|---|---|---|
| 10:30 | 豪州 | CPI m/m | 高 | 0.9% | -0.1% |
| 10:30 | 豪州 | CPI y/y | 高 | 3.3% | 3.8% |
| 10:30 | 豪州 | Trimmed Mean CPI m/m | 高 | 0.4% | 0.3% |
| 21:30 | 米国 | Core PCE Price Index m/m | 高 | 0.2% | 0.1% |
| 21:30 | 米国 | Prelim GDP q/q | 高 | 1.5% | 1.5% |
| 21:30 | 米国 | Prelim GDP Price Index q/q | 中 | 6.2% | 6.2% |
豪州のCPI関連指標は一般に豪ドルの金融政策見通しに直結しやすく、市場予想を上回る結果となれば豪ドル高が意識されやすくなります。ゴールドへの直接的な影響は限定的な場合が多いものの、豪ドル建て金価格を通じて需給の一端に反映されることがあります。
米国のコアPCE物価指数は、米連邦準備制度が金融政策運営で重視する物価指標として特に注目度が高く、市場予想より強い数字が出るとインフレ懸念や利上げ観測の高まりからドル高・金利上昇が意識され、金利を生まない資産であるゴールドには売り材料として働きやすいとされます。逆に予想を下回れば、利下げ観測の後押しからゴールドの支援材料になりやすい傾向があります。
米国の速報GDPは景気の実勢を示す指標であり、予想を上回る強い成長率はドル買い要因、下振れはドル売り要因として捉えられやすく、いずれもゴールドの値動きに波及する可能性があります。
注目ニュースと相場への影響
「米就業者 市場予想に反し減少 利上げ観測後退で円高ドル安進む」という見出しからは、米国の雇用統計が市場予想に反して弱い結果となったことが読み取れます。一般に、雇用統計が予想を下回ると米連邦準備制度による利上げ観測が後退しやすく、金利先安観からドル売りが進みやすい傾向があります。金利が低下する局面では、金利を生まないゴールドの相対的な魅力が高まりやすく、ドル建て金価格の支援材料として意識されやすい構図です。
「NY外国為替市場 円高ドル安が進む 米雇用統計発表受け」という見出しも同様に、米雇用統計の発表を受けてドル安・円高が進んだことを伝えています。ドル安は一般にドル建てで取引されるゴールド価格を押し上げやすく、雇用統計をきっかけとした為替の変動は金相場にも波及しやすいメカニズムがあります。
「円相場 値下がり 米雇用統計発表控え様子見の投資家も」という見出しからは、重要指標の発表を前に市場参加者が持ち高調整や様子見姿勢を強めていたことがうかがえます。こうした発表前の様子見ムードは、指標発表後にボラティリティが急拡大しやすい地合いを作る傾向があり、ゴールド相場でも指標発表のタイミング前後で値動きが大きくなりやすい点に留意が必要です。
本日の注目ポイント
直近のサポート・レジスタンスを整理すると、上値側では直近高値の4755.0ドルが意識されやすい水準、下値側では直近安値の4017.9ドルが中長期的な下値の目安として挙げられます。また、前営業日終値4715.9ドルを基準にATR(14)の値幅を加減した目安としては、上値側が4807.02ドル、下値側が4624.78ドル付近となります。
上振れシナリオとしては、4755.0ドル方向を試す展開となれば、その先は心理的な節目や新値圏の値動きが意識されやすくなります。一方で下振れシナリオとしては、4624.78ドル付近を下回るような動きとなれば、短期的な調整色が強まる可能性があり、その場合はSMA20の4346.76ドル付近までの調整余地も視野に入りやすくなります。いずれの方向についても、現時点で断定できるものではなく、あくまで目安として捉える必要があります。
今日のワンポイント知識
酒田五法は、江戸時代に米相場の分析手法として体系化されたとされる、ローソク足分析の古典的な理論です。三山・三川・三空・三兵・三法という5つのパターン群から構成され、現代のFXや株式、コモディティ市場でも幅広く応用されています。
「三山」は天井圏で高値が3回連続して形成されるパターンで、上昇トレンドの終わりを示唆するとされます。「三川」はその逆で、底値圏で安値が3回連続して形成され、下降トレンドの終わりを示唆するパターンです。「三空」は同じ方向へ3回連続して窓(ギャップ)が開く現象で、相場の過熱を示すとされ、その後の反転が意識されやすくなります。「三兵」は同じ方向の陽線または陰線が3本連続する形で、トレンドの勢いを示す一方、あまりに連続すると過熱のサインともされます。「三法」は保ち合い(小休止)の期間を経て元のトレンドが再開するパターンで、休息と継続を表す形とされています。
ゴールドのチャートでこれらのパターンを活用する際は、単独のローソク足の形だけで判断せず、直近のトレンド方向やRSI・移動平均線などほかの指標と合わせて確認することが実践的な注意点として挙げられます。また、酒田五法はあくまで過去の値動きのパターンを整理したものであり、同じ形が出たからといって必ず同様の結果になるわけではない点も踏まえておく必要があります。
本記事は情報提供を目的としており、投資助言ではありません。
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