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昨日のゴールド振り返り
2026年10月8日のゴールド(XAUUSD)は、始値4,139.9ドルに対して高値4,170.7ドル、安値4,128.1ドルのレンジ(値幅42.6ドル)で推移し、終値は4,158.3ドルとなりました。前営業日終値4,136.7ドルからは+21.6ドル(+0.52%)の上昇で取引を終えています。

時間帯別の値動きを整理すると、以下のようになります。
| 時間帯 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 変化幅 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京時間(7〜15時) | 4,139.9 | 4,166.8 | 4,128.1 | 4,141.8 | +1.9 |
| 欧州時間(15〜21時) | 4,141.9 | 4,157.7 | 4,134.3 | 4,149.1 | +7.2 |
| NY時間(21時〜翌6時) | 4,148.7 | 4,170.7 | 4,129.2 | 4,158.3 | +9.6 |
東京時間は序盤で安値4,128.1ドルをつけたあと下げ渋り、わずかながらプラス圏で終える展開でした。続く欧州時間はじり高歩調となり、終値ベースでさらに上乗せ。そしてNY時間に入ると高値4,170.7ドル(日本時間2:15頃)をつける場面があり、その後は4,130ドル台まで一旦押し戻されたものの(安値7:15頃)、終盤にかけて買い戻しが入り4,158.3ドルで着地しました。全体を通じて下値を切り上げながら緩やかに値を戻す、一日の中でのリバウンド色が強い値動きだったと言えます。
直近5営業日の流れを見ると、10月2日が▲0.95%、5日が▲0.13%、6日が+0.86%、7日が▲1.34%と下落が目立つ中で、8日は+0.52%の反発となりました。やや荒い値動きが続いており、方向感が定まりにくい地合いが続いています。
テクニカル状況
| 指標 | 数値 | 読み方の目安 |
|---|---|---|
| RSI(14) | 23.1 | 30を下回り売られ過ぎ圏に入っている水準 |
| ATR(14) | 80.85 | 1日あたりの値動きの目安がおよそ81ドル程度であることを示す |
| ADX(14) / +DI・-DI | 21.3 / +DI 11.6・-DI 21.8 | ADXは25未満でトレンドはやや弱め、-DIが+DIを上回り下方向の勢いが優勢 |
| MACD(シグナル・ヒストグラム) | -69.74(シグナル-56.34、ヒスト-13.4) | MACDがシグナルを下回りヒストグラムもマイナスで、下向きの勢いが継続中 |
| ストキャスティクス %K・%D | 20.3 / 17.8 | 20近辺で売られ過ぎ圏、%Kが%Dをやや上回り下げ止まりの兆しも |
| ボリンジャーバンド 上限・下限 | 上限4,484.69 / 下限4,070.06 | 終値4,158.3はバンド下限寄りに位置し、下方向への振れが大きい状態 |
| SMA20・50・200 | 4,277.37 / 4,374.71 / 4,549.3 | 終値はいずれの移動平均も下回り、短期・中期・長期すべてで下向きの並び |
オシレーター系の指標を見ると、RSIは23.1、ストキャスティクスも%K20.3・%D17.8とそろって売られ過ぎ圏に入っており、短期的には下げが行き過ぎている可能性を示唆しています。一方でMACDは依然としてシグナルラインを下回り、ヒストグラムもマイナス圏にあるため、下向きの勢い自体はまだ崩れていません。売られ過ぎ感とトレンドの弱まりが混在する、やや方向感の定まりにくい局面と言えそうです。
トレンド系の指標では、終値がSMA20・SMA50・SMA200のいずれも下回っており、短期から長期まで一貫して下向きの並びとなっています。ADXは21.3と25を下回っておりトレンドの強さ自体はそれほど強くないものの、-DIが+DIを上回っていることから、方向性としては下方向が優勢な状態が続いています。ボリンジャーバンドは終値が下限(4,070.06)に近い位置にあり、バンドの拡大とともにボラティリティが高まっていることもうかがえます。一目均衡表では、価格は雲の下に位置し、転換線(4,203.4)が基準線(4,324.85)を下回る「逆転」の形となっており、雲の下限4,355.2・上限4,468.38が上値の抵抗帯として意識されやすい位置にあります。直近のサポート・レジスタンスとしては、節目となる4,091.2ドル付近の支持帯と、4,444.9ドル付近の抵抗帯が目安として挙げられます。

本日の経済指標
| 時刻(日本時間) | 国 | 指標名 | 重要度 | 予想 | 前回 |
|---|---|---|---|---|---|
| 21:30 | カナダ | Employment Change(雇用者数変化) | 高 | 6.1K | -41.7K |
| 21:30 | カナダ | Unemployment Rate(失業率) | 高 | 6.5% | 6.4% |
| 23:00 | 米国 | Prelim UoM Consumer Sentiment(消費者信頼感指数速報値) | 中 | 47.5 | 47.8 |
| 23:00 | 米国 | Prelim UoM Inflation Expectations(インフレ期待速報値) | 中 | – | 4.6% |
重要度「高」とされるカナダの雇用統計は、前回▲41.7Kからの反発が予想されており、カナダドルの動向を通じて為替市場全体のセンチメントに影響を与えやすい指標です。失業率についても前回6.4%からの上昇が予想されており、労働市場の減速感が強まれば、カナダドルだけでなく広くリスク資産全般への見方にも波及する可能性があります。結果が予想から大きく乖離した場合、ドルの相対的な強弱を通じてゴールド相場にも短期的な値動きが出やすい点には留意が必要です。
注目ニュースと相場への影響
「米就業者 市場予想に反し減少 利上げ観測後退で円高ドル安進む」という見出しからは、米国の雇用情勢の悪化が示されたことで、将来の利上げ観測が後退し、ドル売り・円買いの流れが生じたことが読み取れます。一般に、利上げ観測が後退すると金利上昇への警戒が和らぐため、金利を生まないゴールドにとっては相対的な保有妙味が意識されやすく、ドル安とあわせてゴールド相場の下支え材料として受け止められる傾向があります。
「NY外国為替市場 円高ドル安が進む 米雇用統計発表受け」も同様に、雇用統計の結果を受けたドル売りの流れを伝えるものです。ドルの弱含みは、ドル建てで取引されるゴールドにとって割安感を生みやすく、一般的にはゴールドの相対的な価格の支えとなりやすい構図です。もっとも、為替の方向感は他の経済指標や金融政策見通しとも絡み合うため、単一の材料だけで一方向に動き続けるとは限りません。
「円相場 値下がり 米雇用統計発表控え様子見の投資家も」という見出しからは、重要指標の発表を控えて市場参加者が様子見姿勢を強めていたことがうかがえます。一般に、重要指標の発表前は持ち高調整的な動きが出やすく、結果判明後にまとまった値動きにつながるケースが多く見られます。ゴールド相場についても、為替市場の方向感が定まるタイミングで連動した反応が出やすい点は意識しておきたいところです。
本日の注目ポイント
テクニカル面でのサポート・レジスタンスとしては、下値側で4,091.2ドル付近、上値側で4,444.9ドル付近が目安として挙げられます。また、前営業日終値(base_close)4,158.3ドルにATR(14)=80.85ドルを加減した値幅の目安としては、下限4,077.45ドル、上限4,239.15ドルとなっています。
- 上値シナリオ:上方向に値動きが広がる場合、まずはATRベースの目安である4,239.15ドル付近、さらに節目の4,444.9ドル付近が意識されやすい水準として挙げられます。
- 下値シナリオ:下方向に値動きが広がる場合、ATRベースの目安である4,077.45ドル付近、そして直近の支持帯である4,091.2ドル付近が意識されやすい水準として挙げられます。
いずれの水準も過去の値動きやボラティリティから算出した目安であり、相場が必ずこの範囲に収まる、あるいはこの水準で反転するというものではない点にご留意ください。
今日のワンポイント知識
FXやゴールド取引を始めると必ず出てくる用語に「pips(ピップス)」と「ロット」があります。pipsとは価格変動の最小単位を表す言葉で、通貨ペアでは多くの場合小数点以下4桁目(0.0001)を1pipsとしますが、ゴールド(XAUUSD)の場合は多くの業者で小数点以下1桁目(0.1ドル)を1pipsとして扱うのが一般的です。たとえば価格が4,158.3ドルから4,159.3ドルに動いた場合、1.0ドルの値動きは10pips相当という計算になります。業者によって最小単位の定義が異なることもあるため、取引前に自分が使う口座の仕様を確認しておくことが大切です。
ロットは取引数量の単位で、1ロットあたり何オンス(あるいは何グラム)を取引するかは業者ごとに規定されています。一般的なFX業者では1ロット=100オンスとされるケースが多く、この場合1pips(0.1ドル)動いたときの損益は「0.1ドル×100オンス=10ドル」といった形で計算できます。実際の損益は「値動き幅(pips)×1pipsあたりの価値×ロット数」で求められるため、エントリー前にこの計算を一度自分の手で行っておくと、含み損益のイメージがつかみやすくなります。
ゴールドは値動きの幅(ボラティリティ)が通貨ペアに比べて大きくなりやすい傾向があるため、同じロット数でも損益の振れ幅が大きくなりがちです。pipsとロットの関係を正しく理解し、注文を出す前に想定される値幅に対する損益額を把握しておくことは、リスク管理の基本として欠かせません。数値をあいまいなまま取引を始めず、必ず事前に計算して確認する習慣をつけることをおすすめします。
本記事は情報提供を目的としており、投資助言ではありません。
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