【10/8 ゴールド朝刊】XAUUSDは下落(-1.34%)で4136.7ドル 今日はFOMC Meeting Minutes(米国)に注目

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昨日のゴールド振り返り

2026年10月7日のゴールド(XAUUSD)は、前営業日終値4192.7ドルに対して寄り付き4195.0ドルとほぼ同水準でスタートしましたが、終値は4136.7ドルとなり、前日比-56.0ドル(-1.34%)の下落で取引を終えました。高値4197.8ドル、安値4091.2ドルとなり、日中値幅は106.6ドルに達しています。下落基調が強まった一日だったと言えます。

前営業日の15分足(日本時間)
前営業日の15分足(日本時間)

日本時間ベースでは、高値は08:30頃、安値は21:45頃に記録されました。東京時間の早い段階で高値をつけた後、時間の経過とともに売りが優勢となり、NY時間に入って下値を試す展開になったことがうかがえます。

時間帯 始値 高値 安値 終値 変化
東京時間(7〜15時) 4195.0 4197.8 4154.7 4154.7 -40.3
欧州時間(15〜21時) 4154.8 4165.8 4135.0 4147.6 -7.2
NY時間(21時〜翌6時) 4147.4 4153.2 4091.2 4136.7 -10.7

時間帯別に見ると、東京時間に高値4197.8ドルをつけた後、すでに-40.3ドルの下落が進行しており、この時間帯が下げの主導役だったことが分かります。欧州時間はやや下げ幅が縮小しながらも軟調な地合いが継続し、NY時間ではさらに安値4091.2ドルまで売られる場面があり、終盤にかけてやや値を戻しつつも下落基調のまま引けています。一日を通じて反発力に乏しく、売りが途切れない展開でした。

直近5営業日の推移を見ると、10月1日は+0.37%、10月2日は-0.95%、10月5日は+0.13%、10月6日は+0.6%と一進一退を続けていましたが、10月7日に-1.34%と下落幅が拡大しており、直近のレンジ相場からやや下方向への動きが強まった格好です。

テクニカル状況

指標 数値 読み方の目安
RSI(14) 23.1 30を下回っており売られすぎ圏
ATR(14) 82.64 1日あたりの平均的な値動きの大きさの目安
ADX(14) 20.6(+DI 12.0 / -DI 22.5) ADXは20台前半でトレンドの強さは中程度、-DIが+DIを上回り下降方向が優勢
MACD -69.27(シグナル -52.68・ヒストグラム -16.59) MACDがシグナルを下回りヒストグラムもマイナスで下向きの勢い
ストキャスティクス %K 13.1 / %D 13.8 20を下回り売られすぎ圏
ボリンジャーバンド 上限 4496.07 / 下限 4084.66 終値4136.7は下限に接近しており下方向への乖離がやや大きい
SMA20・50・200 4290.36 / 4372.48 / 4550.5 終値はいずれの移動平均線も下に位置し、短期・中期・長期とも下向き

オシレーター系の指標を見ると、RSIは23.1、ストキャスティクスも%K13.1・%D13.8といずれも売られすぎとされる水準まで低下しています。MACDはシグナルを下回り、ヒストグラムもマイナス圏にあることから、下向きの勢いが継続していることを示しています。ただし売られすぎ圏に入った状態が続くと、短期的な値動きの過熱感から反発が意識されやすくなる点には留意が必要です。

トレンド系の指標では、終値がSMA20・50・200のいずれも下回っており、短期・中期・長期のすべてのタイムフレームで下向きの地合いが確認できます。ADXは20.6とトレンドの強さとしては中程度ですが、-DIが+DIを上回っていることから、方向感としては下降優勢と読み取れます。ボリンジャーバンドも終値が下限4084.66に接近しており、バンドの下限に沿った動きとなっている点が特徴的です。一目均衡表では価格が雲の下に位置し、転換線(4221.4)も基準線(4324.85)を下回り、価格も基準線を下回っていることから、短期・中期ともに弱含みのシグナルが重なっています。サポートとしては直近安値の4091.2ドル、レジスタンスとしては直近高値の4479.9ドルが目先の節目として意識されやすい水準です。

XAUUSD日足・直近30営業日(色付きが前営業日)
XAUUSD日足・直近30営業日(色付きが前営業日)

本日の経済指標

時刻(日本時間) 国 指標名 重要度 予想 前回
02:00 米国 President Trump Speaks 中 – –
03:00 米国 FOMC Meeting Minutes 高 – –
17:30 米国 FOMC Member Waller Speaks 中 – –
21:15 英国 BOE Gov Bailey Speaks 高 – –
21:30 米国 Unemployment Claims 中 200K 197K

重要度「高」とされるFOMC議事要旨(FOMC Meeting Minutes)は、米国の金融政策の方向性を読み解くうえで市場の注目度が高い材料です。内容次第では金利観測が修正され、ドルの強弱を通じて金相場にも影響が及びやすいとされています。一般に、金融引き締めに前向きな内容と受け止められればドルが買われやすく金には下押し圧力が、逆に緩和的と受け止められればドル安・金高の方向に振れやすい傾向があります。

もう一つの重要度「高」であるBOE(イングランド銀行)総裁の発言も、ポンドや欧州通貨全体のセンチメントに影響を与えやすく、ドル相対の強弱を通じて間接的に金相場に波及する可能性があります。中央銀行総裁の発言は政策スタンスを示唆する内容が含まれることが多く、市場が金融政策の先行きを織り込み直す材料として注目されます。

注目ニュースと相場への影響

「米就業者 市場予想に反し減少 利上げ観測後退で円高ドル安進む」という見出しからは、米国の雇用情勢が市場予想を下回ったことで、米金融当局が利上げに動きにくいとの見方が強まったことが読み取れます。一般に、利上げ観測が後退すると金利先高観が弱まり、ドルの魅力が相対的に低下してドル安が進みやすくなります。金利を生まない資産である金にとっては、金利上昇観測の後退は保有コストの観点から追い風になりやすく、ドル安とあわせて金価格の下支え要因として意識されやすい内容です。

「NY外国為替市場 円高ドル安が進む 米雇用統計発表受け」も同様に、雇用統計の結果を受けてドル売り・円買いが進んだことを示しています。一般的に、米国の経済指標が弱い結果となった場合、米金利先高観の後退からドルが売られやすく、この流れはドル建てで取引される金相場にとってもドル安メリットとして波及しやすい傾向があります。

「円相場 値下がり 米雇用統計発表控え様子見の投資家も」という見出しからは、指標発表を前に市場参加者が持ち高調整や様子見姿勢を強めていたことがうかがえます。一般に、重要指標の発表前は市場のポジションが薄くなり、結果発表後に値動きが大きくなりやすい傾向があります。金相場についても、指標発表後にドルの方向感が定まることで、連動した値動きが生じやすい点に留意が必要です。

本日の注目ポイント

サポート・レジスタンスの目安としては、直近安値である4091.2ドルが下値の節目、直近高値である4479.9ドルが上値の節目として意識されやすい水準です。また、前営業日終値4136.7ドルを基準にATR(14)の値幅を加減すると、上値側の目安は4219.34ドル、下値側の目安は4054.06ドルとなります。

上値を試す展開となった場合は4219.34ドル付近、さらに上方では4479.9ドル付近が意識されやすく、下値を試す展開となった場合は4091.2ドルや4054.06ドル付近が節目として注目されやすいと考えられます。いずれの方向に動くかは現時点で断定できるものではなく、指標結果や市場心理によって変化し得る点にご留意ください。

今日のワンポイント知識

行動経済学における「プロスペクト理論」は、人が利益と損失を同じ金額であっても心理的に異なる重みで受け止めることを説明する理論です。特に注目されるのが「損失回避バイアス」と呼ばれる傾向で、人は利益を得る喜びよりも、同じ額の損失を被る痛みの方を強く感じるとされています。この結果、含み益が出ている局面では「利益を確定して満足したい」という心理から早めに決済しやすくなる一方、含み損を抱えている局面では「損失を確定したくない」という心理が働き、損切りを先延ばしにしてしまう傾向が生じやすいと言われています。

この心理は、含み損が拡大しているにもかかわらず「いずれ戻るはずだ」という根拠の薄い期待にすがり、損切りの判断が遅れる典型的なパターンにつながりやすいとされます。目安としては、あらかじめ損切りの水準や許容できる損失額を決めておき、感情的な判断が入り込む前に機械的に実行できるルールを用意しておくことが一般的に重要とされています。

金のチャートを見る際にも、この心理バイアスは同様に働きやすいと考えられます。例えば直近のように値動きが大きくRSIが売られすぎ圏に入っている局面では、「そろそろ反発するはずだ」という期待が損切りの先送りにつながりやすい点には注意が必要です。テクニカル指標はあくまで過去の値動きから算出された参考情報であり、将来の値動きを保証するものではありません。自分の感情的な判断に頼りすぎず、事前に定めたルールに沿って行動することが、プロスペクト理論が示す負けパターンを避けるための一般的な心構えとされています。

本記事は情報提供を目的としており、投資助言ではありません。

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