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昨日のゴールド振り返り
2026年9月29日のゴールド(XAUUSD)は、前営業日終値4148.5ドルに対して始値4150.1ドル、高値4218.1ドル、安値4145.2ドル、終値4215.0ドルで取引を終えました。値幅は72.9ドルとやや大きめで、終値ベースでは前営業日比+66.5ドル(+1.6%)の上昇となり、前日までの下落局面から反発する動きとなりました。

時間帯別の値動きを見ると、東京時間から欧州時間、NY時間にかけて一貫して上値を切り上げる展開だったことが分かります。
| 時間帯 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 変化幅 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京時間(7〜15時) | 4150.1 | 4176.2 | 4145.2 | 4169.9 | +19.8 |
| 欧州時間(15〜21時) | 4170.1 | 4193.3 | 4167.4 | 4185.7 | +15.6 |
| NY時間(21時〜翌6時) | 4185.5 | 4218.1 | 4174.4 | 4215.0 | +29.5 |
東京時間の序盤に安値4145.2ドルをつけたあと下げ止まり、東京時間中に4176.2ドルまで反発しました。欧州時間もその流れを引き継いでじりじりと水準を切り上げ、NY時間に入るとさらに買いが強まり、日本時間5時45分頃に高値4218.1ドルを記録しています。一方、安値は10時頃(東京時間)につけており、値動きの起点は東京時間の押し目だったことがうかがえます。直近5営業日を振り返ると、9月23日から25日にかけては小幅な下落・反発を繰り返し、9月28日には▲4.0%という大きめの下落を記録していました。今回の反発は、その急落からの戻りという位置づけで捉えることができます。
テクニカル状況
| 指標 | 数値 | 読み方の目安 |
|---|---|---|
| RSI(14) | 29.9 | 30近辺で売られすぎ圏に接近、値幅の過熱感は薄れつつある水準 |
| ATR(14) | 97.63 | 1日あたりの平均的な値動き幅が拡大しており、変動性は高め |
| ADX(14) / +DI・-DI | 17.9 / +DI 11.6・-DI 25.0 | ADXは20未満でトレンドの勢いは弱め、-DIが+DIを上回り下向きの力がやや優勢 |
| MACD(シグナル・ヒストグラム) | -46.64(シグナル-18.61、ヒストグラム-28.03) | MACDがシグナルを下回りヒストグラムもマイナスで、短期的には下向きの勢いが残る |
| ストキャスティクス %K・%D | 21.3 / 15.1 | 20近辺で売られすぎ圏、下げ止まりや反発の兆候が出やすい水準 |
| ボリンジャーバンド 上限・下限 | 上限4551.45 / 下限4198.71 | 終値4215.0は下限バンドのすぐ上に位置し、バンドの下側に張り付く展開 |
| SMA20・50・200 | 4375.08 / 4361.12 / 4555.57 | 終値はいずれの移動平均線の下にあり、短期・中期・長期すべて価格の上に位置(下向き基調) |
オシレーター系の指標を見ると、RSIは29.9、ストキャスティクス%Kも21.3と、いずれも売られすぎとされる水準に近づいています。これは値ごろ感からの自律反発が意識されやすい局面であることを示唆しますが、一方でMACDは依然としてシグナルラインを下回り、ヒストグラムもマイナス圏にあるため、勢い自体はまだ下向きが優勢と読めます。売られすぎ示唆と下降モメンタムが併存しており、反発の持続力については今後の値動き次第という状況です。
トレンド系の指標では、終値がSMA20・SMA50・SMA200のいずれも下回っており、短期から長期まで価格が移動平均線の下に沈んでいることから、地合いとしては下向きの基調が続いていると整理できます。ADXは17.9とトレンドの強さを示す目安である20を下回っており、方向感自体は明確ではないものの、+DIよりも-DIが上回っていることから、力関係としては下方向がやや優勢です。ボリンジャーバンドは終値がほぼ下限バンド付近にあり、バンドの拡大・収縮とあわせて値動きの振れ幅に注目したいところです。一目均衡表では、価格が雲の下に位置し、転換線(4291.45)も基準線(4449.05)を下回っていることから、これも中期的には下向きのサインとして捉えられます。サポート・レジスタンスとしては、直近安値4143.1ドル、直近高値4558.5ドルが節目として意識されやすい水準です。

本日の経済指標
| 時刻(JST) | 国 | 指標名 | 重要度 | 予想 | 前回 |
|---|---|---|---|---|---|
| 10:30 | 豪州 | CPI m/m | 高 | 0.5% | 1.0% |
| 10:30 | 豪州 | CPI y/y | 高 | 4.1% | 3.5% |
| 10:30 | 豪州 | Trimmed Mean CPI m/m | 高 | 0.3% | 0.5% |
| 15:29 | ユーロ圏 | German Prelim CPI m/m | 中 | 0.5% | 0.2% |
| 21:15 | 米国 | ADP Non-Farm Employment Change | 中 | 73K | 38K |
| 21:30 | 米国 | Core PCE Price Index m/m | 高 | 0.3% | 0.2% |
| 21:30 | 米国 | Final GDP q/q | 高 | 1.5% | 1.5% |
| 21:30 | 米国 | Final GDP Price Index q/q | 中 | 6.4% | 6.4% |
豪州のCPI関連指標は、インフレ動向を通じて豪州の金融政策観測に影響を与えやすく、直接的にはAUDの変動要因ですが、グローバルなインフレ・金利観測全体のムードにも波及し得るため注目されます。米国のコアPCE物価指数は、米連邦準備制度が重視する物価指標として知られ、予想を上回れば金融引き締め観測が強まりやすく、金利上昇観測はゴールドにとって割高感(金利を生まない資産であることの相対的な不利)につながりやすい一方、予想を下回れば逆の反応が出やすいとされています。米国の改定GDPは経済成長の実態を示す指標であり、堅調な結果は米ドルの support材料となりやすく、ドル建てで取引されるゴールドには下押し圧力として意識されることがあります。いずれも結果と予想の乖離幅が大きいほど反応も大きくなりやすい点に留意が必要です。
注目ニュースと相場への影響
米就業者 市場予想に反し減少 利上げ観測後退で円高ドル安進むという見出しからは、米国の雇用統計が市場予想を下回ったことで、将来の利上げ観測が後退したという状況が読み取れます。一般に、利上げ観測が後退すると米ドルの金利面での魅力が薄れ、ドル安・円高方向に振れやすいとされています。ドルの実質金利観測が低下する局面では、金利を生まないゴールドの相対的な保有妙味が意識されやすく、ゴールドにとっては下支え材料として受け止められる傾向があります。
NY外国為替市場 円高ドル安が進む 米雇用統計発表受けという見出しも同様に、米雇用統計の発表を受けてドル安・円高が進行したことを伝えるものです。一般的に、ドルの下落局面ではドル建て資産であるゴールドの価格は割安に見えやすくなり、他通貨建てでの購買力の観点からゴールドへの資金流入が意識されやすくなる傾向があります。為替市場の反応が大きいほど、金市場への波及も注目されやすくなります。
円相場 値下がり 米雇用統計発表控え様子見の投資家もという見出しからは、重要指標の発表を前に市場参加者が様子見姿勢を強めていた状況がうかがえます。一般に、重要な経済指標の発表前には持ち高調整の動きが出やすく、方向感に乏しい値動きになりやすいとされています。ゴールドについても、材料が出るまでは様子見が優勢となり、値動きが手控えられる傾向があります。
本日の注目ポイント
サポート・レジスタンスの観点では、直近レジスタンスは4558.5ドル、直近サポートは4143.1ドルが目安として意識されます。また、前営業日終値(4215.0ドル)を基準にATR(14)による値幅の目安を見ると、上値側はおよそ4312.63ドル、下値側はおよそ4117.37ドルとなります。
上振れシナリオとしては、4312.63ドル付近や、その先の直近レジスタンス4558.5ドルが節目として意識されやすい水準です。下振れシナリオとしては、4143.1ドルの直近サポートや、ATRベースの下値目安である4117.37ドル付近が意識されやすいポイントとなります。いずれの方向についても断定はできず、経済指標の結果や為替市場全体の地合いを踏まえながら値動きを確認していく必要があります。
今日のワンポイント知識
今日はCOTレポート(Commitment of Traders Report)について解説します。COTレポートとは、米商品先物取引委員会(CFTC)が毎週金曜日に公表している、先物市場における投資家ごとの建玉(ポジション)状況をまとめた統計資料です。ゴールド先物についても、大口投機筋(非商業部門)や商業筋(実需筋)などの区分ごとに、買い建玉と売り建玉の枚数が公表されます。
見方のポイントは、投機筋の買い越し・売り越しの規模と、その推移です。投機筋の買い越しが過去と比べて極端に積み上がっている場合、一般的には「買われすぎ」の状態にあり、将来的な利益確定売りが出やすいと捉えられることがあります。逆に売り越しが極端に膨らんでいる場合は、買い戻しによる反発が意識されることもあります。つまりCOTレポートは、市場参加者のポジションの偏り、いわば過熱感を測るための一つの手がかりとして利用されています。
ゴールドのチャート分析でCOTレポートを活用する際の注意点としては、まず発表が週次であり、公表されるデータ自体が数日前(火曜日時点など)の集計であるため、リアルタイム性には限界がある点が挙げられます。また、ポジションの偏りが大きいからといって、すぐに反転するとは限らず、トレンドが続く中でさらに偏りが拡大するケースも珍しくありません。そのため、COTレポート単体で売買を判断するのではなく、価格の値動きやテクニカル指標、経済指標などと組み合わせて、市場心理の参考情報の一つとして活用することが望ましいとされています。
本記事は情報提供を目的としており、投資助言ではありません。
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