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昨日のゴールド振り返り
2026年9月20日のゴールド(XAUUSD)は、始値4413.0ドルからスタートし、高値4419.6ドル、安値4411.0ドルとレンジは8.6ドルにとどまる小動きの一日となりました。終値は4424.9ドルで、前営業日終値4424.9ドルからの変化幅・変化率はともに0.0となり、方向感の乏しい一日だったことが読み取れます。

時間帯ごとの値動きを見ると、東京時間・欧州時間・NY時間を通じて緩やかな上昇基調が続いたことが分かります。
| セッション | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 変化 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京時間(7〜15時) | 4381.6 | 4418.1 | 4372.2 | 4416.9 | +35.3 |
| 欧州時間(15〜21時) | 4417.0 | 4439.8 | 4411.4 | 4420.8 | +3.8 |
| NY時間(21時〜翌6時) | 4420.9 | 4435.2 | 4381.0 | 4424.9 | +4.0 |
東京時間では安値4372.2ドルから高値4418.1ドルまでしっかりと値を戻し、35.3ドルの上昇でこの日の値幅の大半を作りました。欧州時間に入ると4439.8ドルまで一段高となる場面がありましたが、その後は伸び悩み、終値ベースの上昇幅は3.8ドルに縮小しています。NY時間は一時4381.0ドルまで下押しする場面があったものの、最終的には4424.9ドルまで戻して取引を終えており、日中の高値は16:45頃、安値は12:15頃(いずれも日本時間・15分足ベース)に付けています。
直近5営業日を振り返ると、9月15日(4332.8ドル、-0.44%)、16日(4302.5ドル、-0.70%)と続落したあと、17日に+1.82%、18日に+1.01%と切り返し、20日は4424.9ドルで前日比横ばいという流れです。下落から反発への転換後、いったん高値圏で足踏みしている局面と位置付けられます。
テクニカル状況
| 指標 | 数値 | 読み方の目安 |
|---|---|---|
| RSI(14) | 45.5 | 50を挟んだ中立圏で、強弱いずれにも傾いていない状態 |
| ATR(14) | 106.44 | 1日あたりの平均的な値動きの大きさの目安 |
| ADX(14) / +DI / -DI | 15.4 / 16.7 / 16.4 | ADXが20を下回りトレンドは弱く、+DIと-DIも拮抗しほぼ方向感なし |
| MACD / シグナル / ヒストグラム | -4.82 / 12.22 / -17.04 | MACDがシグナルを下回りヒストグラムもマイナスで、短期的には下向きの勢い |
| ストキャスティクス %K / %D | 53.2 / 44.1 | %Kが%Dを上回り始めており、下落から上向きに転じつつある兆し |
| ボリンジャーバンド 上限 / 下限 | 4713.37 / 4234.83 | 現在値はバンド中央付近に位置し、方向感の乏しいレンジ的な状態 |
| SMA20 / SMA50 / SMA200 | 4474.1 / 4329.39 / 4553.85 | 終値はSMA20とSMA200の下、SMA50の上に位置し、短期と長期でトレンドが分かれている |
オシレーター系を見ると、RSIは45.5と中立圏にあり、売られ過ぎ・買われ過ぎのいずれのサインも出ていません。ストキャスティクスは%Kが%Dを上回っており、直近の反発局面を反映して短期的な下値切り上げの動きが示唆されますが、MACDはシグナルラインを下回りヒストグラムもマイナス圏にあるため、やや弱含みの流れが残っている点には注意が必要です。オシレーター同士でもやや方向感が分かれており、方向感の定まりにくい局面であることがうかがえます。
トレンド系指標では、ADXが15.4と20を下回っておりトレンドの勢い自体が弱く、+DIと-DIもほぼ拮抗しているため、明確な上昇・下降トレンドとは言い切れない状態です。移動平均線を見ると、終値はSMA50(4329.39)の上にありながら、SMA20(4474.1)およびSMA200(4553.85)の下に位置しており、短期的な戻りは続いているものの、より長い時間軸では上値の重さが意識されやすい構図です。ボリンジャーバンドも上限4713.37・下限4234.83のレンジ中央付近で推移しており、バンドの拡大・収縮からも強いトレンドの発生は確認しにくい状況です。一目均衡表では、価格は雲の上に位置する一方、転換線(4376.6)は基準線(4514.15)を下回り、価格自体も基準線の下にあるなど指標間でやや方向感が分かれており、雲の上限4266.35・下限4263.8が下値の目安として意識されやすいポイントとなっています。サポート・レジスタンスとしては後述の水準もあわせて意識されます。

本日の経済指標
本日は主要指標の発表予定はありません。
注目ニュースと相場への影響
「米就業者 市場予想に反し減少 利上げ観測後退で円高ドル安進む」との見出しからは、雇用統計が市場予想を下回ったことで利上げ観測が後退し、ドル安・円高方向に振れたことが読み取れます。一般に、雇用の弱さが意識されると将来の利上げペースが緩やかになるとの見方が強まり、金利上昇局面で敬遠されやすい金(ゴールド)にとっては相対的に買われやすい環境が生まれる傾向があります。金利上昇観測の後退はドル建て資産である金の割高感を和らげる方向に働きやすく、ゴールド相場の下支え要因として意識されやすい内容と言えます。
「NY外国為替市場 円高ドル安が進む 米雇用統計発表受け」という見出しも、同じ雇用統計を受けてニューヨーク市場でドル安・円高が進行したことを伝えるものです。一般にドルが弱含むと、ドル建てで取引される金は相対的に割安に見えやすくなり、海外投資家からの買いが入りやすくなる傾向があります。為替市場でのドル安の進行は、金相場にとって追い風となりやすい材料として受け止められます。
「円相場 値下がり 米雇用統計発表控え様子見の投資家も」との見出しからは、雇用統計の発表を控えて多くの投資家が持ち高を積極的に動かさず、様子見姿勢を強めていたことがうかがえます。一般に、重要指標の発表前は市場参加者が方向性を見極めようとポジションを手控えるため、値動きが膠着しやすく、指標発表後に大きな反応が出やすいという傾向があります。こうした様子見ムードは、指標発表後の反応がより大きくなりやすい地合いを作る点で、ゴールド相場にとっても間接的に注視すべき材料です。
本日の注目ポイント
直近のレジスタンスは4755.0ドル、サポートは4273.3ドルが目安として意識されます。また、前営業日終値(4424.9ドル)を基準にATR(14)を加減した値幅の目安としては、上値側が4531.34ドル、下値側が4318.46ドルとなります。
- 上振れシナリオ:前営業日終値4424.9ドルを起点に上値目安4531.34ドル方向へ値を伸ばし、その先にはレジスタンス4755.0ドルが視野に入る展開。
- 下振れシナリオ:前営業日終値4424.9ドルから下値目安4318.46ドル方向へ調整し、さらに下値ではサポート4273.3ドルが意識される展開。
いずれのシナリオも現時点での水準整理であり、実際の値動きを断定するものではありません。
今日のワンポイント知識
CPI(消費者物価指数)は、消費者が購入する商品やサービスの価格変動をまとめた代表的なインフレ指標です。前年同月比や前月比の伸び率で発表され、物価が全体としてどの程度上昇・下落しているかを示します。中央銀行はこの指標を金融政策の判断材料の一つとして重視しており、CPIの伸びが市場予想より高ければ、インフレ抑制のために金利を引き上げる、あるいは利下げを見送るとの観測が強まりやすくなります。逆に伸びが予想より低ければ、利上げ観測が後退したり利下げ期待が高まったりする傾向があります。
金(ゴールド)は、それ自体が利息を生まない資産であるため、金利動向の影響を受けやすいとされています。一般に、金利が上昇しやすい環境では金を保有する機会費用が意識されやすく、逆に金利が低下しやすい環境では金の相対的な魅力が高まりやすいとされます。そのため、CPI発表の結果次第で金利観測が変化し、それが金価格の変動要因となることがあります。
チャート分析でCPIを活用する際の注意点としては、発表直後は値動きが荒くなりやすく、テクニカル指標が一時的にだましのシグナルを出すことがある点が挙げられます。また、CPIの数値そのものだけでなく、市場予想との差(サプライズの有無)が値動きに大きく影響するため、事前の予想値と結果を比較する視点も欠かせません。指標発表前後は、通常時よりも値幅が広がりやすいことを踏まえたうえでチャートを確認することが大切です。
本記事は情報提供を目的としており、投資助言ではありません。
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