【10/7 ゴールド朝刊】XAUUSDは上昇(+0.6%)で4192.7ドル

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昨日のゴールド振り返り

2026年10月6日のゴールド(XAUUSD)は、始値4169.2ドルに対し高値4212.4ドル、安値4130.7ドルの範囲で推移し、終値は4192.7ドルとなりました。前営業日終値4167.6ドルからは+25.1ドル(+0.6%)の上昇で、日中値幅は81.7ドルとやや広めの一日でした。

直近5営業日の推移を見ると、9月30日4186.7ドル→10月1日4202.3ドル→10月2日4162.3ドル(▲0.95%)→10月5日4167.6ドル→10月6日4192.7ドルと、一進一退ながらも4160〜4200ドル台で方向感を探る展開が続いていました。昨日はその中でやや買い戻しが優勢になった形です。

前営業日の15分足(日本時間)
前営業日の15分足(日本時間)

時間帯別の値動きは以下の通りです。

時間帯 始値 高値 安値 終値 変化
東京時間(7〜15時) 4169.2 4179.6 4130.7 4146.7 ▲22.5
欧州時間(15〜21時) 4146.6 4202.8 4140.1 4201.5 +54.9
NY時間(21時〜翌6時) 4201.7 4212.4 4170.6 4192.7 ▲9.0

東京時間は序盤から売りが優勢となり、11時30分頃に安値4130.7ドルをつけて同時間帯を▲22.5ドルの下落で終えました。流れが変わったのは欧州時間で、下値を拾う買いが入り+54.9ドルの上昇、4200ドル台を回復しました。NY時間に入ると早朝4時頃(日本時間)に高値4212.4ドルを形成した後は伸び悩み、最終的には▲9.0ドルとやや押し戻される形で終値4192.7ドルに着地しています。全体としては「東京で下げ、欧州で切り返し、NYで高値から一服」というストーリーの一日でした。

テクニカル状況

指標 数値 読み方の目安
RSI(14) 28.1 30割れで売られ過ぎ圏、短期的な反発余地を意識されやすい水準
ATR(14) 84.22 1日あたりの平均的な値幅の目安。直近の日中値幅81.7はほぼ平常並み
ADX(14)/+DI/-DI 19.8 / 13.1 / 21.2 ADX20未満でトレンドの勢い自体は弱め。-DIが+DIを上回り下降方向の優勢を示唆
MACD(シグナル・ヒストグラム) -65.93 / -48.53 / -17.4 MACD・シグナルともにマイナス圏でヒストグラムもマイナス、下向きの勢いが残る
ストキャスティクス%K・%D 20.1 / 11.6 20近辺は売られ過ぎ圏の目安、%Kが%Dを上回れば短期的な反発の兆し
ボリンジャーバンド上限・下限 4512.35 / 4100.78 終値4192.7ドルはバンド中央よりやや下寄り、下限4100.78ドルが意識されやすい
SMA20・50・200 4306.56 / 4370.52 / 4551.64 終値はいずれの移動平均線も下に位置し、短期・中期・長期とも下向きのバイアス
XAUUSD日足・直近30営業日(色付きが前営業日)
XAUUSD日足・直近30営業日(色付きが前営業日)

オシレーター系の指標を見ると、RSI28.1、ストキャスティクス%K20.1・%D11.6と、いずれも売られ過ぎの範囲に入っています。MACDはマイナス圏での推移が続き、ヒストグラムもマイナス幅を維持しており、下落の勢いが完全には収まっていないことを示していますが、オシレーター面では反発余地が意識されやすい状況とも言えます。一般にこうした「下降トレンド中の売られ過ぎ」は、短期的な戻りが出やすい一方で、トレンドそのものが転換したとは限らない点に注意が必要です。

トレンド系では、終値がSMA20・50・200のいずれも下回っており、短期・中期・長期のすべてで下向きのバイアスが示されています。ADXは19.8とトレンドの強さとしてはやや弱めですが、+DIよりも-DIが優勢であることから、方向性としては下降側に傾いています。一目均衡表でも、価格は雲(雲の上限4470.45・下限4355.2)の下に位置し、転換線4241.15が基準線4344.6を下回る「逆転換」状態にあるため、全体構成としては弱気のシグナルが優勢な局面です。直近のレジスタンスは4479.9ドル、サポートは4130.7ドルが目安として意識されます。

本日の経済指標

本日は主要指標の発表予定はありません。

注目ニュースと相場への影響

米就業者数が市場予想に反して減少し、利上げ観測が後退、円高ドル安が進行というニュースがありました。一般に、雇用統計などの労働市場指標が弱い結果となると、将来の利上げ観測が後退し、金利の先高観が弱まることでドルが売られやすくなります。ドル建て資産であるゴールドは、ドル安局面では割安感から買われやすくなる傾向があり、今回のような流れはゴールドにとって支援材料になり得ます。

NY外国為替市場で雇用統計発表を受けて円高ドル安が進んだという報道も、上記と同様の構図です。ドルの先安観が強まる局面では、無利息資産であるゴールドの保有コスト(機会費用)が相対的に下がるとされ、金利観測の後退とドル安の組み合わせはゴールド買いの背景として語られやすい材料です。

シャープがイラン情勢と円安を理由に業績予想を下方修正したという見出しからは、中東地域の地政学的な不透明感が企業収益に影響を与えている様子がうかがえます。一般に地政学リスクの高まりは、安全資産としてのゴールドへの資金シフトを促す要因として語られることが多く、原材料調達や為替変動を通じた企業収益への影響が意識される局面では、リスク回避的な資金の動きがゴールドに波及する可能性があります。

本日の注目ポイント

テクニカル面で意識される水準としては、直近レジスタンスが4479.9ドル、直近サポートが4130.7ドルとなっています。また、前営業日終値4192.7ドルを基準にATR(14)の84.22ドルを加減した値幅の目安としては、上限4276.92ドル、下限4108.48ドルとなります。

  • 上値側のシナリオ: 終値4192.7ドルを基準とした値幅上限4276.92ドル付近、さらに先には直近レジスタンス4479.9ドルが目安として意識されます。
  • 下値側のシナリオ: 値幅下限4108.48ドル付近、そして直近サポート4130.7ドルが節目として意識されやすい水準です。

いずれの水準も、今後の値動き次第で超えたり届かなかったりする可能性があり、方向性を断定するものではありません。

今日のワンポイント知識

今日は「ドローダウンとの付き合い方」について解説します。ドローダウン(DD)とは、資産やポジションの評価額が、過去の最高値からどれだけ下落したかを示す指標です。たとえば資産が100万円から80万円まで減少した場合、ドローダウンは20%となります。その中でも、ある期間において記録された最大の下落率を「最大ドローダウン」と呼び、リスク管理上の重要な目安とされています。

ここで初心者が見落としがちなのが、下落率と回復に必要な上昇率の非対称性です。資産が20%下落した場合、元の水準に戻すには単純に20%上昇するだけでは足りず、25%の上昇が必要になります。さらに50%下落した場合には、回復には100%の上昇が必要です。下落幅が大きくなるほど、回復に必要な上昇率は加速度的に大きくなっていく性質があり、この非対称性を理解しておくことが、過度なポジションサイズを避ける上での基本的な考え方になります。

ゴールドのチャートを見る際も、短期的な急落局面でRSIやストキャスティクスが売られ過ぎ圏に入ると「そろそろ反発するのではないか」と感じやすいものですが、トレンドが継続すればドローダウンはさらに深くなる可能性もあります。資金管理の観点からは、どの程度の下落までを許容範囲とするかをあらかじめ想定しておき、1回あたりの損失を限定する工夫をしておくことが、長期的に相場と付き合っていく上での基本的な姿勢として挙げられます。

本記事は情報提供を目的としており、投資助言ではありません。

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