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昨日のゴールド振り返り
2026年10月1日のゴールド(XAUUSD)は、始値4190.1ドルに対して高値4222.8ドル、安値4169.4ドルと53.4ドルの値幅で推移し、終値は4207.8ドルとなりました。前営業日終値4189.1ドルからは+18.7ドル(+0.45%)の上昇で取引を終えています。値幅自体はさほど大きくなく、前日比ではわずかな上昇にとどまった一日でした。

時間帯ごとの値動きを振り返ると、以下のような流れになっています。
| 時間帯 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 変化 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京時間(7〜15時) | 4190.1 | 4222.8 | 4169.4 | 4217.8 | +27.7 |
| 欧州時間(15〜21時) | 4217.6 | 4222.1 | 4178.4 | 4212.2 | -5.4 |
| NY時間(21時〜翌6時) | 4212.5 | 4217.8 | 4179.5 | 4207.8 | -4.7 |
東京時間には日中で一旦4169.4ドル付近(安値、日本時間9時45分頃とみられる)まで下押ししたあと切り返し、+27.7ドルの上昇で終えています。日中高値となる4222.8ドルは14時30分頃に形成されたとみられ、東京時間のうちに高値・安値の両方が出現した格好です。その後の欧州時間、NY時間はいずれも小幅マイナスとなり、東京時間につけた高値圏から徐々に値を消していく展開でした。結果として、一日を通じては東京時間に稼いだ上げ幅の多くを終値近辺まで維持しつつも、欧州・NYでは上値の重さが意識された形です。
直近5営業日の推移を見ると、9月25日終値4321.2ドルから9月28日には▲3.54%の大幅下落で4168.4ドルまで水準を切り下げ、その後9月29日に+1.12%の反発、9月30日は▲0.61%、そして10月1日は+0.45%と、下落後の値固めが続いているような値動きです。9月28日の急落以降、相場は4170ドル台から4220ドル台のレンジで一進一退を続けている状況と言えます。
テクニカル状況
| 指標 | 数値 | 読み方の目安 |
|---|---|---|
| RSI(14) | 32.1 | 売られ過ぎ圏に接近、下落モメンタムがやや強い水準 |
| ATR(14) | 89.71 | 直近の平均的な値動き幅。本日の値幅53.4ドルはATRの0.6倍(range_vs_atr)にとどまり、前日はやや値動きが小さめ |
| ADX(14) / +DI・-DI | 19.4 / +DI12.8・-DI23.4 | ADX20未満でトレンドの勢いは弱め、ただし-DIが+DIを上回り下向きの力がやや優勢 |
| MACD(シグナル・ヒストグラム) | -56.09(シグナル-31.22・ヒストグラム-24.87) | MACDがシグナルを下回りヒストグラムもマイナスで、短期的には下向きの勢いが残る |
| ストキャスティクス%K・%D | 21.8 / 19.5 | 20近辺で売られ過ぎ圏の入り口、短期的な反発余地も意識される水準 |
| ボリンジャーバンド上限・下限 | 上限4556.38 / 下限4154.36 | 終値4207.8ドルは下限近くに位置し、バンドの下側で推移 |
| SMA20・50・200 | 4355.37 / 4364.89 / 4554.45 | 終値はいずれの移動平均線も下、短期・中期・長期すべてで下向きのバイアス |
オシレーター系の指標を見ると、RSIは32.1と売られ過ぎの目安とされる30に近づいており、ストキャスティクスの%K・%Dも20近辺で推移していることから、短期的には下げ止まりや自律反発が意識されやすい水準に入っています。一方でMACDはシグナルラインを下回り、ヒストグラムもマイナス幅を維持していることから、勢いそのものはまだ下向きが続いている状態です。売られ過ぎのサインと下降モメンタムの継続が同居しており、方向感を一つに絞りにくい局面と言えます。
トレンド系の指標では、SMA20(4355.37)、SMA50(4364.89)、SMA200(4554.45)のいずれも現在の終値を上回っており、短期・中期・長期のすべての移動平均線が価格の上に位置する「下向きの並び」となっています。ADXは19.4とトレンド判定の目安である25を下回り、方向感の強さ自体は限定的ですが、+DIよりも-DIが上回っていることから、弱いながらも下方向の力がやや優勢な状態です。ボリンジャーバンドは終値がバンド下限(4154.36)に近いところで推移しており、バンドの拡大・収縮を見ながら値動きの過熱感を確認する必要があります。一目均衡表では、価格は雲の下に位置し、転換線(4282.6)が基準線(4437.0)を下回る、いわゆる「逆転」の並びとなっており、雲の下限(4355.2)・上限(4467.33)が上値の抵抗帯として意識されやすい位置にあります。サポート・レジスタンスの観点では、直近安値4143.1ドル、直近高値4558.5ドルが大きな節目として引き続き参照される水準です。

本日の経済指標
| 時刻(日本時間) | 国 | 指標名 | 重要度 | 予想 | 前回 |
|---|---|---|---|---|---|
| 08:30 | 日本 | Tokyo Core CPI y/y | 中 | 2.4% | 1.8% |
| 18:00 | ユーロ圏 | Core CPI Flash Estimate y/y | 中 | 2.5% | 2.4% |
| 18:00 | ユーロ圏 | CPI Flash Estimate y/y | 中 | 3.7% | 3.3% |
| 21:30 | 米国 | Average Hourly Earnings m/m | 高 | 0.3% | 0.3% |
| 21:30 | 米国 | Non-Farm Employment Change | 高 | 89K | 162K |
| 21:30 | 米国 | Unemployment Rate | 高 | 4.1% | 4.1% |
本日は米国の雇用関連指標が複数、重要度「高」として予定されています。非農業部門雇用者数(Non-Farm Employment Change)は雇用市場の勢いを測る代表的な指標であり、市場予想を大きく上回る、あるいは下回る結果となった場合、米金融政策観測を通じてドル相場や金利見通しが大きく動きやすく、金価格にも強く波及する傾向があります。平均時給(Average Hourly Earnings)はインフレ圧力の目安として注目され、賃金の伸びが加速すれば利上げ継続観測、鈍化すれば利下げ観測につながりやすく、いずれもゴールドの金利感応度を通じて価格変動要因となり得ます。失業率(Unemployment Rate)も雇用情勢全体の体温計として、予想からの乖離が大きければ相場の反応を強める材料になりやすい指標です。
注目ニュースと相場への影響
「米就業者 市場予想に反し減少 利上げ観測後退で円高ドル安進む」という見出しからは、雇用統計が市場予想を下回ったことで利上げ観測が後退し、それに伴って円高・ドル安方向に為替が動いたことが読み取れます。一般に、利上げ観測の後退は金利の上昇期待を抑えるため、金利を生まない資産であるゴールドにとっては相対的な割安感が強まり、買いが入りやすくなる傾向があります。またドル安はドル建て資産であるゴールドの割安感を強める方向に作用しやすく、両面からゴールドを支えやすい材料として受け止められます。
「NY外国為替市場 円高ドル安が進む 米雇用統計発表受け」も同様に、雇用統計発表後にドル安・円高が進んだことを伝える内容です。ドル安は一般にドル建てで取引されるゴールドの相対的な価格を押し上げる方向に働きやすく、為替市場の反応がそのまま金市場にも波及しやすい場面と言えます。雇用統計という単一のイベントが為替と金の両方に同時に影響を与える典型的な例として参考になります。
「円相場 値下がり 米雇用統計発表控え様子見の投資家も」からは、指標発表を前に多くの投資家が様子見姿勢を強めていたことがうかがえます。一般に重要指標の発表前は持ち高調整の売買が優勢になり、方向感に欠ける値動きになりやすい傾向があります。ゴールドについても同様に、指標発表直前はボラティリティが低下し、発表後に値動きが一気に拡大するというパターンが見られることがあります。
本日の注目ポイント
サポート・レジスタンスの観点では、直近の抵抗帯として4558.5ドル、支持帯として4143.1ドルが引き続き意識される水準です。また、前営業日終値4207.8ドルを基準にATR(14)を用いた値幅の目安を見ると、上値側はおよそ4297.51ドル、下値側はおよそ4118.09ドルが一つの参考レンジとなります。
- 上振れシナリオ:上値の目安として4297.51ドル近辺、さらに上は一目均衡表の雲の下限4355.2ドルや直近抵抗4558.5ドルが意識されやすい水準として挙げられます。
- 下振れシナリオ:下値の目安として4118.09ドル近辺、さらに下は直近支持4143.1ドル割れとなった場合、ボリンジャーバンド下限4154.36ドルや直近安値圏の攻防が焦点になり得ます。
いずれの水準も推奨や断定を意味するものではなく、値動きを確認する際の参考材料としてご覧ください。
今日のワンポイント知識
資金管理における「2%ルール」とは、1回のトレードで損失を被る場合でも、その損失額を口座資金全体の2%以内に抑えるという考え方です。たとえば口座資金が100万円であれば、1回の損失上限を2万円程度に設定し、それを超えないようにストップロス(損切り)の位置やロット(取引数量)を調整する、という使い方をします。
この考え方の背景には「破産確率」という概念があります。1回あたりの損失を大きく取りすぎると、連続して損失が続いた場合に口座資金が急速に減少し、再起不能なダメージを負うリスクが高まります。逆に1回の損失を小さく抑えておけば、たとえ連敗が続いても資金が大きく毀損するまでには時間的・回数的な余裕が生まれ、戦略を立て直す機会を確保しやすくなります。一般的には1〜2%程度が目安とされることが多いですが、絶対的な正解があるわけではなく、自分のリスク許容度や取引スタイルに応じて調整することが大切です。
ゴールドのチャートでこの考え方を使う際は、ATR(14)のような値幅指標を参考にストップロスの距離を決め、そこから逆算してロットサイズを調整するという手順が実践的です。ゴールドは値動きの大きい局面とそうでない局面の差が大きい傾向があるため、固定的なロット数ではなく、その時々のボラティリティに応じて数量を変える柔軟性を持つことが、資金管理の観点からは重要になります。
本記事は情報提供を目的としており、投資助言ではありません。
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