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昨日のゴールド振り返り
2026年9月23日のゴールド(XAUUSD)は、前営業日終値4396.2ドルに対して終値4322.7ドルとなり、下落幅は73.5ドル(-1.67%)でした。高値4407.5ドル、安値4310.7ドルと、値幅は96.8ドルに達し、ATR(14)の104.87ドルに近い水準まで一日で変動したことになります。始値4394.7ドルからほぼ一貫して売りが優勢となり、下押しの強い一日だったと言えます。

時間帯別の値動きを見ると、東京・欧州・NYのいずれのセッションでも下落が続いた形です。
| セッション | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 変化 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京時間(7〜15時) | 4394.7 | 4407.5 | 4365.1 | 4372.3 | -22.4 |
| 欧州時間(15〜21時) | 4371.8 | 4374.1 | 4330.9 | 4346.3 | -25.5 |
| NY時間(21時〜翌6時) | 4346.4 | 4355.6 | 4310.7 | 4322.7 | -23.7 |
東京時間の序盤に高値4407.5ドルをつけたあと、日を通して緩やかに、しかし途切れることなく下落が続きました。欧州時間でも下げが加速し、NY時間に入ってさらに安値4310.7ドルを記録しています。15分足ベースでは高値は09:00頃、安値は02:30頃に付けられており、東京時間の早い段階でピークを迎えたあと、欧州からNYにかけてじわじわと値を切り下げる展開だったことがうかがえます。直近5営業日の推移を見ると、9月17日(+0.28%)、18日(+0.57%)と上昇した後、21日に-0.99%と反落、22日には+0.35%と持ち直したものの、23日には-1.67%と大きく下げ、直近では一進一退から下方向への流れが強まりつつある局面と言えます。
テクニカル状況
| 指標 | 数値 | 読み方の目安 |
|---|---|---|
| RSI(14) | 42.4 | 中立圏だがやや下寄り。50を割り込んでおり買い優勢とは言えない水準 |
| ATR(14) | 104.87 | 1日あたりの平均的な値動きの目安。直近の実現値幅(96.8)とほぼ同程度 |
| ADX(14) | 14.8(+DI 14.1 / -DI 17.9) | ADXが20未満でトレンドの勢いは弱い。-DIが+DIを上回り、方向性はやや下向き |
| MACD | -12.42(シグナル5.99・ヒストグラム-18.41) | MACDがシグナルを下回り、ヒストグラムもマイナス。短期的な下向きの勢いを示唆 |
| ストキャスティクス | %K 17.3 / %D 32.7 | %Kが%Dを下回り、20を割り込む水準まで低下。売られ過ぎ圏に接近 |
| ボリンジャーバンド | 上限4629.59 / 下限4257.29 | 終値4322.7はバンド下限に近く、短期的な下押し圧力が意識されやすい位置 |
| SMA | 20日4443.44 / 50日4343.47 / 200日4555.37 | 終値はいずれの移動平均線も下回っており、短期・中期・長期のすべてで下向きの並び |
オシレーター系の指標を見ると、RSIは42.4と中立圏の下寄りに位置し、買い・売りいずれかに偏った状況とまでは言えないものの、勢いはやや弱含みです。ストキャスティクスは%Kが%Dを下回りながら20近辺まで低下しており、短期的には売られ過ぎ圏に近づきつつある形です。MACDはシグナルラインを下回り、ヒストグラムもマイナス圏で拡大しており、直近の値動きに下向きの勢いが伴っていたことが確認できます。
トレンド系の指標では、終値がSMA20・50・200のいずれも下回っており、短期から長期まで一貫して下向きの並びとなっている点が目立ちます。ただしADXは14.8とトレンドの強さを示す20を下回っており、明確な方向感を持った動きというよりは、方向感の定まらない中でのじり安という色合いが強いと考えられます。ボリンジャーバンドでは終値がバンド下限(4257.29)に近づいており、短期的な変動の振れ幅としては下限側に寄っている状態です。一目均衡表では、価格は雲の上(雲の上限4275.7・下限4249.3)に位置しており、この雲の上限から下限のゾーンが下値の目安として意識されやすい水準です。一方で転換線(4359.1)が基準線(4514.15)を下回り、価格自体も基準線を下回っていることから、短期的な勢いという点では弱含みのサインが出ている状況です。サポート・レジスタンスの観点では、直近安値圏の4273.3ドル付近が下値の節目、4730.9ドル付近が上値の節目として意識されやすい水準となっています。

本日の経済指標
| 時刻(JST) | 国 | 指標名 | 重要度 | 予想 | 前回 |
|---|---|---|---|---|---|
| 10:30 | 豪州 | 雇用者数変化(Employment Change) | 高 | 21.5K | -15.8K |
| 10:30 | 豪州 | 失業率(Unemployment Rate) | 高 | 4.5% | 4.5% |
| 16:30 | スイス | SNB金融政策評価 | 高 | – | – |
| 16:30 | スイス | SNB政策金利 | 高 | 0.00% | 0.00% |
| 17:00 | スイス | SNB総裁記者会見 | 高 | – | – |
| 21:30 | 米国 | 新規失業保険申請件数 | 中 | 201K | 196K |
豪州の雇用統計は、豪ドルの方向性を左右するとともに、市場全体のリスクセンチメントにも影響を与えやすい指標です。予想を上回る強い結果が出れば豪ドルが買われやすく、全般的なドル需給を通じてゴールドにも間接的な影響が波及する可能性があります。スイス国立銀行(SNB)の政策金利発表と記者会見は、スイスフランの動向だけでなく、主要中央銀行のスタンスとして市場全体の金利観測に影響を与えることがあり、結果や会見内容次第では為替全般のボラティリティが高まりやすく、ゴールド相場にも波及する場合があります。
注目ニュースと相場への影響
「米就業者 市場予想に反し減少 利上げ観測後退で円高ドル安進む」という見出しからは、米国の雇用関連の結果が市場予想を下回ったことで、将来の利上げ観測が後退したことが読み取れます。一般に、雇用が弱いと利上げ期待が後退し、ドルの金利面での魅力が薄れることでドル安が進みやすくなります。ドルが軟化する局面では、ドル建て資産であるゴールドは相対的に割安感が意識され、買われやすくなる傾向があります。
「NY外国為替市場 円高ドル安が進む 米雇用統計発表受け」という見出しも同様に、米雇用統計の結果を受けてドル売り・円買いが進んだことを示しています。一般にドル安局面では、ドル建てで取引されるゴールドは他通貨建てで見た場合の割安感から需要が高まりやすく、ドル指数の下落とゴールド価格の上昇は逆相関的に動く傾向が見られます。今回のようにドル安が進んだ場合、ゴールドにとっては下支え材料として意識されやすい局面と言えます。
「シャープ イラン情勢と円安で業績予想を下方修正」という見出しからは、地政学的な緊張(イラン情勢)と為替の円安進行が企業業績に影響を与えていることが読み取れます。一般に地政学リスクの高まりは、質への逃避需要としてゴールドが買われる要因になりやすく、また円安・ドル高の背景には金利差や資金フローの変化があるため、為替の方向性次第でゴールドの需給にも間接的な影響が及ぶ可能性があります。
本日の注目ポイント
直近のサポート・レジスタンスとしては、下値の目安として直近安値圏の4273.3ドル付近、上値の目安として直近高値圏の4730.9ドル付近が意識されやすい水準です。また、前営業日終値4322.7ドルを基準にATR(14)の値幅を反映させると、下値側の目安は4217.83ドル、上値側の目安は4427.57ドルとなります。
仮に下値が試される展開になれば、4273.3ドル近辺のサポート、さらにその下のATRベースの目安である4217.83ドル付近が意識されやすいと考えられます。反対に上値が試される展開になれば、まずは4427.57ドル付近、その先には4730.9ドル付近のレジスタンスが視野に入る可能性があります。いずれの方向にも振れる可能性があり、現時点でどちらか一方に断定できるものではありません。
今日のワンポイント知識
ドルインデックス(DXY)とは、米ドルの総合的な強さを表す指標で、ユーロや円、ポンドなど複数の主要通貨に対するドルの価値を加重平均して算出されます。DXYが上昇していれば「ドルが全般的に強くなっている」、下落していれば「ドルが全般的に弱くなっている」ことを意味します。
見方の目安としては、DXYの絶対水準そのものよりも、直近のトレンド(上昇基調か下落基調か)や、過去の推移からの変化率に注目するのが一般的です。急激な上昇や下落は、金利観測や中央銀行の政策スタンス、リスクセンチメントの変化などを反映していることが多く、その背景を確認することが理解の助けになります。
ゴールドとの関係では、ドルは金の取引通貨であるため、DXYとゴールド価格はしばしば逆相関の関係になりやすいとされています。DXYが上昇する局面ではドル建てのゴールドが割高に見えやすく上値が重くなりやすい一方、DXYが下落する局面ではゴールドが相対的に割安に見え買われやすくなる傾向があります。ただし、この関係は常に一定ではなく、地政学リスクや実質金利、中央銀行の金購入動向など他の要因が強く働く局面では、DXYとゴールドが同じ方向に動くこともあります。チャート分析でDXYを参照する際は、あくまで一つの補助材料として扱い、ゴールド自体のテクニカル指標や需給要因と合わせて総合的に判断する姿勢が大切です。
本記事は情報提供を目的としており、投資助言ではありません。
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