【10/22 ゴールド朝刊】XAUUSDは下落(-0.02%)で4159.5ドル 今日はCPI q/q(NZ)に注目

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昨日のゴールド振り返り

2026年10月21日のゴールド(XAUUSD)は、始値4143.4ドルでスタートし、高値4160.6ドル、安値4122.3ドルのレンジを形成した後、4159.5ドルで取引を終えました。前営業日の終値4160.3ドルと比べると-0.8ドル(-0.02%)とほぼ横ばいの着地で、一日の値幅(デイレンジ)は38.3ドルにとどまり、方向感に乏しい一日だったと言えます。

前営業日の15分足(日本時間)
前営業日の15分足(日本時間)

時間帯ごとの値動きを見ると、以下のような流れでした。

時間帯 始値 高値 安値 終値 値幅(変化)
東京時間(7〜15時) 4143.4 4149.8 4124.0 4136.1 -7.3
欧州時間(15〜21時) 4135.5 4160.0 4128.4 4158.7 +23.2
NY時間(21時〜翌6時) 4158.8 4160.6 4122.3 4159.5 +0.7

東京時間は始値からじりじりと売られ、4124.0ドル付近まで下押しする展開となりました。欧州時間に入ると買い戻しが強まり、終値ベースで+23.2ドルと値を戻す動きとなっています。NY時間は方向感の乏しい揉み合いとなりましたが、15分足ベースでは21:00頃に高値、04:00頃に安値をつけており、NY時間の中でも上下に振れる場面があったことがうかがえます。全体としては欧州時間の戻りがその日の値動きを支えた形です。

直近5営業日の推移を見ると、10月14日に4107.9ドル(-1.66%)まで下落した後、15日に4170.1ドル(+1.51%)、16日に4181.1ドル(+0.26%)と反発する場面がありましたが、19日に4160.3ドル(-0.50%)、21日に4159.5ドル(-0.02%)と上値の重さが意識され、やや伸び悩む展開が続いています。

テクニカル状況

指標 数値 読み方の目安
RSI(14) 46.7 50近辺で中立、買われ過ぎ・売られ過ぎのいずれでもない水準
ATR(14) 69.29 直近の平均的な値動きの大きさの目安。本日のレンジ38.3はこれより小さく値動きは落ち着き気味
ADX(14) / +DI・-DI 20.6 / +DI 13.3・-DI 23.3 ADX20程度でトレンドはまだ弱い。-DIが+DIを上回り、方向性としては下向きがやや優勢
MACD(シグナル・ヒストグラム) -51.44(シグナル-56.53、ヒストグラム+5.09) MACD・シグナルともにマイナス圏で下降基調だが、ヒストグラムがプラスで下落の勢いはやや鈍化
ストキャスティクス %K・%D 40.7 / 45.2 中央付近で、買われ過ぎ・売られ過ぎのシグナルは出ていない
ボリンジャーバンド 上限・下限 4305.68 / 4078.49 終値4159.5はバンド中央よりやや下寄りで、下限4078.49に近づくと反発や調整の目安として意識されやすい
SMA20・50・200 4192.08 / 4364.42 / 4538.94 終値はいずれの移動平均線の下にあり、短期・中期・長期すべてで上値が重い状態

オシレーター系の指標を見ると、RSIは46.7、ストキャスティクスの%Kは40.7・%Dは45.2といずれも中立圏に位置しており、短期的な過熱感や売られ過ぎのサインは出ていません。MACDはマイナス圏でシグナルを下回っているため基調としては下向きを示していますが、ヒストグラムがプラスに転じていることから、下落の勢いそのものはやや弱まりつつある可能性がうかがえます。方向感を決めかねる、様子見色の強い状態と整理できます。

トレンド系の指標では、終値がSMA20(4192.08)・SMA50(4364.42)・SMA200(4538.94)のいずれも下に位置しており、短期・中期・長期のすべての時間軸で上値が重いことを示しています。ADXは20.6とまだ明確なトレンド発生の目安とされる25を下回っており、方向感の強いトレンドというよりは調整色の強い局面と言えそうです。-DIが+DIを上回っている点も、下向きの圧力がやや優勢であることを示唆します。一目均衡表では、価格が雲の下に位置し、転換線(4168.65)が基準線(4265.5)を下回り、価格も基準線を下回っていることから、短中期的にはなお軟調な地合いが続いていると読み取れます。サポートとしては直近安値4091.2ドル、レジスタンスとしては直近高値4407.5ドルが意識されやすい水準です。

XAUUSD日足・直近30営業日(色付きが前営業日)
XAUUSD日足・直近30営業日(色付きが前営業日)

本日の経済指標

時刻(JST) 国 指標名 重要度 予想 前回
06:45 NZ CPI q/q 高 0.8% 1.5%
21:30 米国 Unemployment Claims 中 200K 199K

重要度「高」とされるニュージーランドのCPI(消費者物価指数)は、同国の金融政策見通しに直結する指標として市場で注目されやすいものです。前回の1.5%から予想は0.8%へと鈍化が見込まれており、結果が予想を下回れば利下げ観測が強まりNZドル安要因となり得ます。一方、予想を上回る結果となればインフレ再燃への警戒から金利見通しが引き締まり方向に傾く可能性があり、こうした各国のインフレ指標は世界的なドルの強弱やリスク許容度を通じて、ゴールド相場にも間接的に影響を及ぼすことがあります。

注目ニュースと相場への影響

「米就業者 市場予想に反し減少 利上げ観測後退で円高ドル安進む」という見出しからは、米国の雇用統計が市場予想を下回ったことが読み取れます。一般に、雇用統計の下振れは米国の利上げ(あるいは利下げ観測の後退という逆方向の見方)に関する市場の見通しを変化させ、ドルの金利先高観が後退するとドル売りが進みやすくなります。ドルが売られる局面では、ドル建て資産であるゴールドは相対的に割安感が生まれやすく、金利観測の後退は金にとって支援材料となりやすい一般的な傾向があります。

「NY外国為替市場 円高ドル安が進む 米雇用統計発表受け」も同様に、米雇用統計を受けてドル安・円高が進んだことを伝える見出しです。為替市場でドルが全面安となる局面では、ドル建てで取引されるゴールドの実質的な購入コストが他通貨建てで低下しやすくなるため、ドル安はゴールドにとって追い風となりやすい関係にあります。ただし、この日の実際のゴールド終値はほぼ前日並みでの推移となっており、為替要因だけでなく他の需給要因も影響している点には留意が必要です。

「円相場 値下がり 米雇用統計発表控え様子見の投資家も」という見出しからは、指標発表を控えて市場参加者が様子見姿勢を強めていたことがうかがえます。一般に、重要指標の発表前には持ち高調整の売買が優勢となり、値動きが膠着しやすい傾向があります。こうした様子見ムードは、ゴールド市場においても方向感の乏しいレンジ相場を生みやすく、前述した当日の値幅38.3ドルという比較的小幅なレンジとも整合的な動きと見ることができます。

本日の注目ポイント

テクニカル面で意識されやすい水準として、サポートは直近安値の4091.2ドル、レジスタンスは直近高値の4407.5ドルが挙げられます。また、前営業日終値(4159.5ドル)を基準にATR(14)を用いた値幅の目安を見ると、下値側はおよそ4090.21ドル、上値側はおよそ4228.79ドルとなっています。

  • 上値を試す場合: 4228.79ドル近辺(ATRベースの上限目安)を超えてくるかどうかが一つの節目となり、その先にはレジスタンスの4407.5ドルが視野に入ります。
  • 下値を試す場合: 4090.21ドル近辺(ATRベースの下限目安)やサポートの4091.2ドルを割り込むかどうかが注目され、割り込めばさらに下値を探る展開も意識されやすくなります。

いずれのシナリオも現時点で確定したものではなく、経済指標の結果や為替市場の動向次第で振れる可能性がある点に留意が必要です。

今日のワンポイント知識

ゴールド相場には、一日の中でも比較的値動きが大きくなりやすい時間帯と、逆に膠着しやすい時間帯があります。これは為替市場と同様に、世界中の主要な市場参加者がどの時間帯に活発に取引しているかによって生まれる傾向です。

代表的なのが、日本時間の夜に訪れる「NY時間」、特にNY市場が本格的に動き出す午前中にあたる時間帯です。欧州時間からNY時間にかけては欧米の機関投資家や金融機関の取引が重なり合い、出来高が増えることで値動きが大きくなりやすいとされています。また、重要な経済指標の発表前後も、発表結果を受けたポジション調整が一気に入りやすいため、短時間で値が大きく動くことがあります。発表直前は様子見でレンジが縮小し、発表直後に反動で値が跳ねる、という流れもよく見られるパターンです。

さらに、月末・月初にはファンドや機関投資家によるリバランス(資産配分の調整)のための売買が入りやすく、普段とは異なる値動きの理由が重なることがあります。

初心者がチャートを見る際の実践的な注意点としては、同じ値幅の動きでも「流動性が高く値動きが活発な時間帯」の動きと「閑散として薄商いの時間帯」の動きでは意味合いが異なる場合がある、という点を意識することです。閑散な時間帯の小さなブレイクは、その後の活発な時間帯で逆方向に戻されることも珍しくありません。時間帯ごとの特性を踏まえてチャートを眺めることで、値動きの背景をより立体的に理解する助けになります。

本記事は情報提供を目的としており、投資助言ではありません。

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