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昨日のゴールド振り返り
2026年8月16日(前営業日)のゴールド(XAUUSD)は、始値4,440.0ドルからスタートし、高値4,443.1ドル、安値4,429.0ドルのレンジを経て、終値は4,437.3ドルとなりました。前営業日比の変化幅・変化率はいずれも0.0となっており、終値ベースではほぼ横ばいの1日でした。値幅(高値-安値)は14.1ドルにとどまり、後述するATR(14)=78.94ドルと比較すると、値幅はATRの0.18倍程度と、通常想定される値動きの幅に対してかなり小さい範囲での取引だったことが読み取れます。

時間帯別の値動きを見ると、東京時間・欧州時間・NY時間でそれぞれ異なる展開となりました。
| 時間帯 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 変化 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京時間(7〜15時) | 4408.2 | 4419.4 | 4365.5 | 4389.5 | -18.7 |
| 欧州時間(15〜21時) | 4389.6 | 4426.0 | 4383.6 | 4425.8 | +36.2 |
| NY時間(21時〜翌6時) | 4425.5 | 4454.6 | 4421.8 | 4432.1 | +6.6 |
東京時間は4,408.2ドルで始まった後、一時4,365.5ドルまで下押しし、終盤にかけてやや値を戻す形で4,389.5ドルまで下落する展開となりました。続く欧州時間では買いが優勢となり、安値4,383.6ドルから高値4,426.0ドルまで反発、終値は4,425.8ドルまで値を戻しています。NY時間に入ってからも上昇基調は続き、高値4,454.6ドルを付ける場面がありましたが、最終的には4,432.1ドルで着地しました。データ上では、当日の高値は日本時間22:30頃、安値は11:00頃に記録されており、東京時間の下押しからNY時間にかけて値を戻すという流れがうかがえます。
直近5営業日の推移を見ると、8月11日終値4,383.0ドル(+0.49%)から8月12日には4,469.0ドル(+1.96%)まで上昇した後、8月13日に4,407.1ドル(-1.39%)まで反落し、8月14日は4,437.3ドル(+0.69%)まで持ち直し、8月16日(前営業日)も4,437.3ドルで変わらずという推移でした。全体として、直近は上下に振れながらも4,400ドル台での推移が続いている状況です。
テクニカル状況
| 指標 | 数値 | 読み方の目安 |
|---|---|---|
| RSI(14) | 80.0 | 70を上回り買われすぎ圏に位置 |
| ATR(14) | 78.94 | 1日あたりの平均的な値動きの目安 |
| ADX(14) / +DI・-DI | 30.9 /+DI36.2・-DI16.5 | ADX30超でトレンドあり、+DIが-DIを上回り上方向優勢 |
| MACD(シグナル・ヒストグラム) | 83.67(シグナル45.4・ヒスト38.28) | MACDがシグナルを上回り、ヒストグラムもプラスで上向きの勢い |
| ストキャスティクス %K・%D | 85.4 / 83.3 | 80超で買われすぎ圏、%Kが%Dをわずかに上回る |
| ボリンジャーバンド 上限・下限 | 上限4532.5 / 下限3875.5 | 終値はバンド上限にかなり近い位置 |
| SMA20・50・200 | 4204.0 / 4160.45 / 4489.43 | 終値はSMA20・50の上、SMA200の下 |
オシレーター系の指標を見ると、RSI(14)は80.0と70を大きく上回る水準にあり、一般的には買われすぎ圏とされる領域です。ストキャスティクスも%K85.4・%D83.3とともに80を超えており、短期的な過熱感が意識されやすい状態といえます。一方でMACD(83.67)はシグナル(45.4)を上回り、ヒストグラム(38.28)もプラス圏を維持しており、方向性としては上向きの勢いが続いていることを示唆しています。買われすぎのシグナルと勢いを示すシグナルが併存している点は、過熱感からの一時的な調整と、勢いの継続という両方の可能性を念頭に置く必要がある局面と言えるでしょう。
トレンド系の指標では、ADX(14)が30.9とトレンドの存在を示す水準にあり、+DI(36.2)が-DI(16.5)を上回っていることから、方向性としては上昇トレンドが優勢な状態が続いていると解釈できます。移動平均線については、終値がSMA20(4204.0)・SMA50(4160.45)の上に位置する一方、SMA200(4489.43)の下にあるため、短中期は上向き、長期では依然として抵抗帯を上抜けていない構図です。ボリンジャーバンドは上限4532.5・下限3875.5で、終値4437.3ドルは上限にかなり近い位置にあり、バンドの拡大・収縮の推移次第では上限付近での反応が意識されやすい局面です。
一目均衡表では、転換線(4319.3)が基準線(4236.65)を上回り、価格も基準線の上にあることに加え、価格は雲(上限4363.85・下限4158.65)の上に位置しており、全体として上向きの並びが確認できます。サポート・レジスタンスについては、直近抵抗が4509.1ドル、直近サポートが3999.7ドルとされており、これらの水準が節目として意識されやすいポイントです。

本日の経済指標
| 時刻(JST) | 国・地域 | 指標名 | 重要度 | 予想 | 前回 |
|---|---|---|---|---|---|
| 21:30 | カナダ | CPI m/m | 高 | 0.4% | -0.4% |
| 21:30 | カナダ | Median CPI y/y | 高 | 2.0% | 1.9% |
| 21:30 | カナダ | Trimmed CPI y/y | 高 | 1.8% | 1.8% |
本日は重要度「高」に分類されるカナダの消費者物価指数(CPI)関連指標が3件、同時刻に発表されます。CPI関連の指標は、金融政策の先行きを判断する材料として市場から強く注目される傾向があり、予想を上回る結果となれば利上げ・金融引き締め観測が強まりやすく、逆に予想を下回れば緩和的な金融政策観測につながりやすいとされています。カナダドル建ての取引には直接影響しますが、金利観測の変化は米ドルとの相対関係を通じて為替市場全体のセンチメントにも波及しやすく、ドルの強弱を通じて金相場にも間接的な影響が及ぶ可能性があります。
注目ニュースと相場への影響
米就業者数が市場予想に反して減少、利上げ観測後退で円高ドル安進むという見出しからは、雇用統計が市場予想を下回ったことが読み取れます。一般に、雇用統計が弱い結果となった場合、将来の利上げ観測が後退しやすく、金利先高観の後退はドルの相対的な魅力を弱め、ドル安につながりやすいとされています。ドルが売られる局面では、ドル建てで取引される金は相対的に割安感が出やすく、金利低下観測とあわせて金の保有コスト(金利がつかないことの機会損失)が意識されにくくなるため、金相場にとっては下支え材料として意識されやすい傾向があります。
NY外国為替市場で円高ドル安が進む、米雇用統計発表受けという見出しも同様に、雇用統計を受けたドル売りの動きを示しています。為替市場でドル安が進行する局面では、金をはじめとするドル建て資産全般が相対的に買われやすくなる傾向があり、ドルと金が逆相関的な値動きを見せることは市場でしばしば指摘されるパターンです。今回の一連のドル安関連の報道は、金相場のセンチメントにも一定の影響を与え得る材料として捉えられます。
円相場が値下がり、米雇用統計発表を控え様子見の投資家もという見出しからは、重要指標の発表を前にした市場参加者の様子見姿勢が読み取れます。一般に、重要な経済指標の発表前には、ポジション調整のための持ち高整理が入りやすく、方向感に欠ける展開になりやすい傾向があります。こうした様子見ムードは金相場においても、指標発表後の反応を待つ形で値動きが抑制される要因となり得ます。
本日の注目ポイント
テクニカル面で意識されやすい水準としては、直近レジスタンスが4,509.1ドル、直近サポートが3,999.7ドルとされています。また、前営業日終値4,437.3ドルを基準に、ATR(14)を用いた値幅の目安としては、下値4,358.36ドルから上値4,516.24ドルのレンジが想定されます。
上値方向のシナリオとしては、直近抵抗である4,509.1ドル付近や、ATRベースの上限目安4,516.24ドル付近が節目として意識されやすいポイントです。ボリンジャーバンド上限(4,532.5ドル)にも接近しているため、これらの水準への反応が注目されます。一方、下値方向のシナリオでは、ATRベースの下限目安4,358.36ドル、さらに下方には一目均衡表の雲の上限(4,363.85ドル)や基準線(4,236.65ドル)、直近サポート3,999.7ドルなどが段階的な節目として意識される可能性があります。どちらの方向に進むかは相場状況次第であり、特定の展開を断定するものではありません。
今日のワンポイント知識
今日は「一目均衡表の基本」について解説します。一目均衡表は、日本で開発されたテクニカル分析手法で、価格の「時間」的な均衡に着目している点が特徴です。主な構成要素は、転換線・基準線・先行スパン1・先行スパン2(この2本で囲まれた範囲が「雲」)・遅行スパンの5本の線です。転換線は短期的な値動きの中心、基準線はやや長めの値動きの中心を示すとされ、一般的には転換線が基準線を上回っている状態は短期的な上向きの勢いを、下回っている状態は下向きの勢いを示すと解釈されます。
「雲」は将来の抵抗帯・支持帯の目安とされ、価格が雲の上にあれば地合いは強め、雲の下にあれば弱めと見る使い方が一般的です。また、雲の厚みが厚いほど、その水準を突破するのに時間がかかりやすいとされます。遅行スパンは当日の終値を26日分過去にずらして表示したもので、当時の価格と比較することで、現在のトレンドの強さを確認する材料として使われます。
「三役好転」と呼ばれる状態は、転換線が基準線を上抜け、価格が雲を上抜け、遅行スパンが実際の価格を上抜ける、という3つの条件が揃うことを指し、一般に強気のシグナルとされています。反対の状態は「三役逆転」と呼ばれます。ただし、一目均衡表も他の指標と同様に絶対的なものではなく、レンジ相場では線が絡み合ってシグナルが出にくくなることもあります。金のチャートで活用する際は、雲の厚みや転換線・基準線の位置関係を、移動平均線やRSIなど他の指標と組み合わせて確認し、単独の判断材料としないことが実践的な注意点です。
本記事は情報提供を目的としており、投資助言ではありません。
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