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昨日のゴールド振り返り
2026年8月13日のゴールド(XAUUSD)は、前営業日終値4469.0ドルに対して寄り付き4468.8ドルとほぼ同水準からスタートしました。取引時間中には高値4509.1ドルまで買われる場面がありましたが、その後は売りが優勢となり、安値4400.0ドルまで下落。終値は4407.1ドルとなり、前日比では61.9ドル安(-1.39%)、値幅は109.1ドルに達しました。15分足ベースでは、高値は日本時間09:30頃、安値は日本時間04:15頃に記録されており、東京時間の午前中に高値を付けた後、NY時間にかけて値を崩す展開だったことが読み取れます。

時間帯別の値動きを整理すると、以下のようになります。
| 時間帯 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 変化 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京時間(7〜15時) | 4468.8 | 4509.1 | 4437.2 | 4440.4 | -28.4 |
| 欧州時間(15〜21時) | 4440.3 | 4454.2 | 4420.3 | 4444.4 | +4.1 |
| NY時間(21時〜翌6時) | 4444.5 | 4460.0 | 4400.0 | 4407.1 | -37.4 |
東京時間には序盤に高値4509.1ドルを付けたものの、その後は上げ幅を消して4440台まで値を落とす展開となりました。欧州時間はいったん下げ止まり、小幅ながらプラスに転じて落ち着きを見せましたが、NY時間に入ると再び売りが強まり、安値4400.0ドルまで下押しする格好で1日を終えています。直近5営業日の推移を見ると、8月7日の4340.7ドルから8月12日の4469.0ドルまでは概ね連日で上昇(+2.33%、+0.49%、+1.51%、+0.93%)する強い流れが続いていましたが、8月13日にその流れが一服し、利益確定的な売りが出た形と言えそうです。
テクニカル状況
| 指標 | 数値 | 読み方の目安 |
|---|---|---|
| RSI(14) | 74.8 | 70超えで買われ過ぎ圏、過熱感がやや強い水準 |
| ATR(14) | 81.36 | 直近の平均的な値動き幅の目安。当日の実績値幅109.1はATRの約1.34倍(range_vs_atr 1.34)で、通常より値動きが大きかったことを示唆 |
| ADX(14) / +DI・-DI | ADX 30.2 / +DI 38.0 / -DI 14.3 | ADXが25を上回りトレンドが出ている状態。+DIが-DIを大きく上回り、方向性としては上昇トレンドの優位が続いていることを示す |
| MACD(シグナル・ヒストグラム) | MACD 73.15 / シグナル 26.44 / ヒストグラム 46.71 | MACDがシグナルを上回り、ヒストグラムもプラスで大きく、上昇モメンタムが強い状態 |
| ストキャスティクス %K・%D | %K 79.2 / %D 86.1 | 80近辺〜超えで買われ過ぎ圏。%Kが%Dをやや下回り始めており、短期的な過熱の一服を示唆する可能性 |
| ボリンジャーバンド上限・下限 | 上限 4475.99 / 下限 3851.33 | 終値4407.1は上限バンドの内側だが上限に近い位置で推移 |
| SMA20・50・200 | SMA20 4163.66 / SMA50 4162.11 / SMA200 4485.12 | 終値はSMA20・50の上、SMA200の下。短中期は上向きだが、長期線をまだ回復できていない状態 |
オシレーター系の指標を見ると、RSI(14)は74.8、ストキャスティクス%Kは79.2・%Dは86.1と、いずれも買われ過ぎとされる水準にあります。MACDもシグナルラインを上回り、ヒストグラムが46.71とプラス幅が大きく、直近までの上昇モメンタムが強かったことが確認できます。一方で%Kが%Dをやや下回り始めている点は、短期的な過熱感の緩和や調整局面の可能性を示すサインとして意識されやすいところです。
トレンド系の指標では、ADX(14)が30.2と25を上回り、+DIが38.0と-DIの14.3を大きく上回っていることから、方向感を伴った値動き(上昇優位)が続いていたことが読み取れます。移動平均線については、終値がSMA20(4163.66)・SMA50(4162.11)の上にありますが、SMA200(4485.12)は上回れておらず、短中期は上昇基調、長期では依然として上値を試している途中という位置づけになります。ボリンジャーバンドは上限4475.99・下限3851.33で、終値4407.1は上限にかなり近い水準にあり、バンド幅自体は広がっている状態です。一目均衡表では、価格が雲の上に位置し、転換線(4267.8)が基準線(4236.65)の上、価格も基準線の上にあることから、短期的な上昇基調自体は崩れていないと整理できます。サポート・レジスタンスの観点では、直近高値4509.1ドルが上値の抵抗、直近安値3964.2ドルが下値の支持として意識されやすい水準です。

本日の経済指標
| 時刻(JST) | 国 | 指標名 | 重要度 | 予想 | 前回 |
|---|---|---|---|---|---|
| 21:30 | 米国 | Core Retail Sales m/m | 中 | 0.2% | -0.2% |
| 21:30 | 米国 | Retail Sales m/m | 中 | 0.1% | 0.2% |
| 23:00 | 米国 | Prelim UoM Consumer Sentiment | 中 | 54.7 | 54.4 |
| 23:00 | 米国 | Prelim UoM Inflation Expectations | 中 | – | 4.2% |
本日は重要度「高」に区分される指標の発表予定はなく、いずれも重要度「中」の米小売売上高関連とミシガン大学消費者マインド関連の指標となっています。小売売上高は個人消費の強さを測る代表的な指標で、市場予想を上回れば景気の底堅さや金利観測の変化を通じてドルの支援材料となりやすく、逆に予想を下回れば景気減速懸念からドル売り・金利先安観測につながりやすいとされています。ミシガン大学の消費者信頼感やインフレ期待も、消費者心理や物価観測を通じて金融政策見通しに影響しうる指標として位置づけられます。
注目ニュースと相場への影響
「米就業者 市場予想に反し減少 利上げ観測後退で円高ドル安進む」という見出しからは、米雇用統計が市場予想に反して弱い結果となり、これを受けて利上げ観測が後退したことが読み取れます。一般に、雇用統計が弱いと将来の利上げペースが鈍る、あるいは利下げ観測が強まるとの見方が広がりやすく、金利先安観測はドルの相対的な魅力を低下させ、ドル安・他通貨高につながりやすい傾向があります。金利がつかない資産であるゴールドにとって、金利上昇観測の後退やドル安は、保有コストの相対的な低下という意味で支援材料として意識されやすい構図です。
「NY外国為替市場 円高ドル安が進む 米雇用統計発表受け」も同じ雇用統計を受けた動きを伝える見出しです。NY市場という取引参加者が最も多い時間帯でドル安・円高が進んだという内容は、上記の雇用統計を受けた金利観測の変化が、実際の為替市場でも反映されたことを示しています。ドル建てで取引されるゴールドにとって、ドル安の進行は一般に相対的な割安感を生み、買いが入りやすくなる方向に作用するとされます。
「円相場 値下がり 米雇用統計発表控え様子見の投資家も」は、雇用統計発表前の値動きに関する見出しです。重要指標の発表を控えて持ち高調整の様子見姿勢が強まる、という内容からは、指標発表前後にボラティリティが高まりやすい地合いだったことがうかがえます。金相場についても、重要な米指標の発表前後は値動きが荒くなりやすく、方向感が出づらい局面と、結果公表後に一方向へ動きやすい局面とが入れ替わる傾向がある点は一般的に知られています。
本日の注目ポイント
直近の値幅データをもとに水準を整理すると、上値側では直近高値の4509.1ドルが抵抗として意識されやすい水準です。下値側では直近安値の3964.2ドルが支持として意識される水準として挙げられます。また、前営業日終値(4407.1ドル)を基準にATR(14)の値幅を加減した目安としては、上値方向が4488.46ドル、下値方向が4325.74ドルとなっており、通常の値動きの範囲としてはこのレンジ内での推移も想定されます。
上方向のシナリオとしては、4488ドル前後を超えて4509.1ドルの直近高値を試す展開が考えられますが、その場合はRSIやストキャスティクスの過熱感が意識される可能性があります。下方向のシナリオとしては、4325ドル前後を下抜けて調整が深まった場合、SMA20・50が位置する4160ドル台までの押し戻しが視野に入る可能性がありますが、いずれも将来の値動きを保証するものではなく、あくまで目安としての整理です。
今日のワンポイント知識
ボリンジャーバンドは、移動平均線を中心に、価格のばらつき具合(標準偏差)をもとに上下にバンドを描くテクニカル指標です。中心線には一般的に20日移動平均線などが使われ、その上下に標準偏差の1倍・2倍(±1σ・±2σ)の線を引きます。統計的には、価格が±2σのバンド内に収まる確率が高いとされており、多くのチャートツールでは±2σのバンドが標準的に表示されます。
見方のポイントとしては、まずバンドの「幅」に注目します。値動きが小さく方向感に乏しい時期にはバンドが収縮し(スクイーズ)、その後相場が大きく動き出すとバンドが急に広がります(エクスパンション)。スクイーズは値動きが落ち着いている状態を示し、その後のエクスパンションはトレンドの発生や値動きの活発化を示すサインとして一般に注目されます。また、価格が+2σや-2σのバンドに沿うように連続して推移する状態は「バンドウォーク」と呼ばれ、強いトレンドが継続している局面で見られやすい現象です。
ゴールドのチャートで活用する際は、単に「バンドに触れたから反転する」と単純に捉えるのではなく、ADXなど他のトレンド系指標と合わせて、今がスクイーズ局面なのか、それともバンドウォークを伴う強いトレンド局面なのかを見極めることが大切です。バンドの上限・下限への接触は、レンジ相場では反転のヒントになり得る一方、トレンド相場では継続のサインにもなり得るため、一つの指標だけに頼らず、複数の視点を組み合わせて相場状況を確認する姿勢が実践的とされています。
本記事は情報提供を目的としており、投資助言ではありません。
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