【8/28 ゴールド朝刊】XAUUSDは上昇(+0.15%)で4654.8ドル 今日はGDP m/m(カナダ)に注目

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昨日のゴールド振り返り

2026年8月27日(前営業日)のゴールド(XAUUSD)は、始値4,650.0ドルに対し高値4,697.7ドル、安値4,616.0ドルの間で推移し、終値は4,654.8ドルとなりました。前営業日終値の4,647.8ドルからは+7.0ドル(+0.15%)とわずかながら上昇して引けています。値幅(高値-安値)は81.7ドルと、ATR(14)の83.15ドルとほぼ同水準(range_vs_atr 0.98)であり、1日の値動きとしては平均的な範囲に収まった格好です。

前営業日の15分足(日本時間)
前営業日の15分足(日本時間)

時間帯別の値動きを整理すると、次のような流れになります。

時間帯 始値 高値 安値 終値 変化
東京時間(7〜15時) 4650.0 4697.7 4648.1 4661.2 +11.2
欧州時間(15〜21時) 4661.0 4665.7 4618.9 4652.3 -8.7
NY時間(21時〜翌6時) 4652.0 4672.4 4616.0 4654.8 +2.8

東京時間に上値を試す動きとなり、日中の高値4,697.7ドル(11:00頃)をつけた後は伸び悩み、欧州時間に入ると利益確定売りとみられる下押しが優勢となって安値圏まで押し戻されました。NY時間には一時4,616.0ドル(22:45頃)まで値を下げる場面がありましたが、その後は下げ渋り、最終的には東京・NYともにプラス圏、欧州時間のみマイナスという綱引きの結果、1日を通してはほぼ横ばいの引けとなっています。

直近5営業日では、8月21日に+2.39%と大きく上昇した後、24日は+0.36%とやや落ち着き、25日には+1.62%と再び上値を伸ばして年初来高値圏の4,715.9ドルに接近しました。26日には-1.44%の反落を挟み、27日は+0.15%と方向感の乏しい一日となっており、急伸後の一服・調整局面にあることがうかがえます。

テクニカル状況

指標 数値 読み方の目安
RSI(14) 74.4 70を上回り買われすぎ圏に接近、過熱感が意識されやすい水準
ATR(14) 83.15 1日あたりの値幅の目安。近年としては大きめの変動幅
ADX(14) / +DI・-DI 32.2 / +DI37.8・-DI16.2 ADX25超でトレンド発生を示唆、+DIが-DIを大きく上回り上昇方向が優勢
MACD(シグナル・ヒストグラム) 134.35(シグナル105.25・ヒスト+29.1) MACDがシグナルを上回りヒストグラムもプラス、上昇モメンタム継続を示唆
ストキャスティクス %K・%D 77.2 / 82.5 80近辺で高水準、短期的な過熱・調整余地に注意が必要な水準
ボリンジャーバンド 上限・下限 4799.7 / 3998.03 終値はバンド中央から上寄りに位置し、上限まではなお距離がある
SMA20・50・200 4398.86 / 4209.85 / 4512.43 終値はいずれの移動平均も上回り、短期・中期・長期すべてで上向きの並び

オシレーター系の指標を見ると、RSIは74.4、ストキャスティクスも%K77.2・%D82.5と、いずれも過熱感が意識されやすい水準まで上昇しています。一方でMACDはシグナルラインを上回り、ヒストグラムもプラス圏を維持しており、勢い自体は失われていません。過熱シグナルとモメンタム継続シグナルが併存している状態は、短期的な調整と上昇継続のどちらの可能性も残されていることを示しており、一方向への確信を持ちにくい局面と言えます。

トレンド系の指標では、終値がSMA20・SMA50・SMA200のすべてを上回っており、短期・中期・長期のいずれの移動平均線から見ても上向きの環境にあることが読み取れます。ADXは32.2とトレンド発生の目安とされる25を上回り、+DIが-DIを大きく上回っていることから、方向性としては上昇方向の勢いが相対的に強い状態です。ボリンジャーバンドは終値が上限4,799.7ドルと下限3,998.03ドルの間の上寄りに位置しており、バンドの拡大とあわせてボラティリティの高さがうかがえます。一目均衡表では、価格は雲の上に位置し、転換線(4,541.3)が基準線(4,386.45)を上回り、価格も基準線を上回っていることから、短中期的にはトレンド継続を示す並びとなっています。サポート・レジスタンスの面では、直近抵抗の4,755.0ドル、直近支持の4,022.4ドルが目印として意識されやすい水準です。

XAUUSD日足・直近30営業日(色付きが前営業日)
XAUUSD日足・直近30営業日(色付きが前営業日)

本日の経済指標

時刻(JST) 指標名 重要度 予想 前回
08:30 日本 Tokyo Core CPI y/y 1.8% 1.9%
21:30 カナダ GDP m/m 0.2% 0.3%
23:00 米国 Fed Chairman Warsh Speaks
23:00 米国 Prelim Benchmark Payrolls Revision -911K
23:00 米国 Revised UoM Consumer Sentiment 51.0 51.0
23:00 米国 Revised UoM Inflation Expectations 4.3%

重要度「高」の指標について補足します。カナダのGDP m/mは、カナダドルの金利観測を通じて為替全体のセンチメントに影響しますが、金相場への直接的な波及は限定的である一方、米ドルの相対的な強弱を経由して間接的にゴールド価格に影響することがあります。米連邦準備制度の要人による発言(Fed Chairman Warsh Speaks)は、金融政策の先行きに関する示唆が含まれることが多く、タカ派的な発言と受け止められれば米金利上昇・ドル高観測からゴールドには下押し圧力、ハト派的な発言と受け止められれば逆にゴールドの支援材料となりやすい傾向があります。Prelim Benchmark Payrolls Revisionは雇用統計の遡及改定であり、過去の雇用実態の見直しを通じて労働市場の強弱認識が変化し、米金利観測やドルの方向性に波及することで、ゴールド相場にも間接的な影響を与える可能性があります。

注目ニュースと相場への影響

「米就業者 市場予想に反し減少 利上げ観測後退で円高ドル安進む」という見出しからは、雇用統計が市場予想を下回ったことで米国の利上げ観測が後退し、これを受けて円高ドル安が進行したことが読み取れます。一般に、利上げ観測の後退は米金利の先高観を弱め、金利を生まない資産であるゴールドの相対的な魅力を高める方向に作用しやすく、ドル安とあわせてゴールド価格の支援材料となりやすい傾向があります。

「NY外国為替市場 円高ドル安が進む 米雇用統計発表受け」も同様に、米雇用統計の結果を受けてニューヨーク市場でドル安・円高が進んだことを伝えるものです。ドル建てで取引されるゴールドにとって、ドル安は購入コストの低下を意味し、他通貨建て投資家からの需要を刺激しやすいことから、一般的にはゴールド価格の押し上げ要因として意識される傾向があります。

「円相場 値下がり 米雇用統計発表控え様子見の投資家も」という見出しは、重要指標の発表を控えて市場参加者が様子見姿勢を強め、方向感に欠ける展開となったことを示しています。指標発表前のこうした様子見ムードは、一般にゴールド相場でもボラティリティの低下や方向感の乏しいレンジ推移につながりやすく、発表後にまとまった値動きが出やすい地合いを形成する傾向があります。

本日の注目ポイント

直近のレジスタンスは4,755.0ドル、サポートは4,022.4ドルが目印として意識されます。また前営業日終値の4,654.8ドルを基準に、ATR(14)を用いた本日の値幅の目安としては、下値側が4,571.65ドル、上値側が4,737.95ドルとなります。

  • 上振れシナリオ:上値側の目安である4,737.95ドル方向を試す展開となった場合、直近抵抗の4,755.0ドル接近が意識される可能性があります。
  • 下振れシナリオ:下値側の目安である4,571.65ドル方向へ調整が進んだ場合でも、直近サポートの4,022.4ドルまでは相応の距離があります。

いずれの方向に振れるかは指標結果や市場心理次第であり、現時点で方向性を断定するものではありません。

今日のワンポイント知識

三尊(さんぞん)、英語ではヘッドアンドショルダーと呼ばれるチャートパターンは、相場の天井圏で現れやすいとされる代表的な反転パターンの一つです。名前の通り、山が3つ連続して形成され、中央の山(ヘッド)が両側の山(ショルダー)よりも高く、全体として人の頭と両肩のような形に見えることからこの名がついています。上昇トレンドの終盤で、一度目の高値をつけた後にいったん押し目をつけ、そこから再び前回高値を超える二度目の高値(ヘッド)をつけますが、そこからの下落で最初の押し目とほぼ同水準まで戻り、最後にヘッドを超えられない三度目の山(右肩)を形成して失速する、という一連の値動きで構成されます。

見方のポイントとしては、二つの押し目の安値をつないだ線を「ネックライン」と呼び、右肩形成後に価格がこのネックラインを明確に下回ることで、パターンが完成したと判断されることが一般的です。ネックラインを割り込む場面では出来高の増加を伴うことが多いとされ、これも判断材料の一つとして参考にされます。

ゴールドのチャートでこのパターンを参照する際は、あくまで過去の値動きから見出される一つの目安であり、必ずネックライン割れ後に下落が続くとは限らない点に注意が必要です。特にゴールドは経済指標や地政学的なニュースの影響を受けやすく、パターン形成の途中で想定外の材料が出ることで形が崩れることも珍しくありません。他のテクニカル指標(移動平均線やRSIなど)と組み合わせて総合的に判断する姿勢が、初心者にとっても実践的な取り組み方と言えるでしょう。

本記事は情報提供を目的としており、投資助言ではありません。

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