【9/1 ゴールド朝刊】XAUUSDは下落(-0.72%)で4497.3ドル 今日はISM Manufacturing PMI(米国)に注目

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昨日のゴールド振り返り

2026年8月31日のゴールド(XAUUSD)は、前営業日終値4,529.9ドルに対して始値4,506.3ドルからスタートし、高値4,521.5ドル・安値4,445.6ドルのレンジ75.9ドルで推移した後、4,497.3ドルで引けました。前日比では-32.6ドル(-0.72%)の下落となり、上昇と下落が交錯するもみ合い含みの一日となりました。

前営業日の15分足(日本時間)
前営業日の15分足(日本時間)

15分足ベースで見ると、高値は日本時間09:30頃、安値は11:45頃に記録されており、東京時間の午前中に値幅の大部分が形成された形です。

時間帯 始値 高値 安値 終値 変化幅
東京時間(7〜15時) 4,506.3 4,521.5 4,445.6 4,492.7 -13.6
欧州時間(15〜21時) 4,492.7 4,514.9 4,478.9 4,506.2 +13.5
NY時間(21時〜翌6時) 4,506.1 4,511.9 4,466.4 4,497.3 -8.8

時間帯ごとの流れを見ると、東京時間の序盤に高値4,521.5ドルを付けた後、午前中にかけて安値4,445.6ドルまで急速に値を崩し、東京時間全体では-13.6ドルの下落で終えています。続く欧州時間ではやや買い戻しが入り+13.5ドルの反発となりましたが、NY時間に入ると再び売りが優勢となり-8.8ドルで終了し、結局は前日終値を下回る水準での引けとなりました。一日を通じて上下に振れながらも、最終的には下押しが優勢だった展開と言えます。

直近5営業日の推移を確認すると、8月25日終値4,638.1ドル(-0.06%)、26日4,598.2ドル(-0.86%)、27日4,654.8ドル(+1.23%)と一進一退を続けた後、28日には4,529.9ドル(-2.68%)と大きく下落し、31日も4,497.3ドル(-0.72%)とさらに水準を切り下げています。短期的には高値圏から徐々に上値・下値を切り下げる調整局面が続いている点が特徴です。

テクニカル状況

指標 数値 読み方の目安
RSI(14) 58.1 中立圏。買われ過ぎ・売られ過ぎのどちらでもない水準
ATR(14) 86.14 一日の平均的な値幅の目安。前日実績レンジ75.9はATRの0.88倍でやや小幅
ADX(14)/+DI/-DI 28.8/33.3/27.1 ADX28.8はある程度のトレンド発生を示唆。+DIが-DIを上回り上昇方向がやや優勢
MACD/シグナル/ヒストグラム 108.74/105.93/2.80 MACDがシグナルをわずかに上回りプラス圏だが、ヒストグラムは小さく上昇モメンタムは鈍化気味
ストキャスティクス%K/%D 47.6/64.2 %Kが%Dを下回り、中立圏からやや下向きのシグナル
ボリンジャーバンド上限/下限 4,742.5/4,136.93 現在値はバンド中央よりやや下寄りに位置
SMA20/50/200 4,439.71/4,216.18/4,515.84 終値はSMA20・SMA50の上だがSMA200の下。短中期は上向き、長期線はわずかに上に位置

オシレーター系を見ると、RSIは58.1と中立圏に位置し、過熱感・売られ過ぎ感のいずれも見られません。ストキャスティクスは%Kが%Dを下回っており、短期的にはやや勢いが鈍る局面を示唆しています。MACDはシグナルラインの上にありヒストグラムもプラスを維持しているため上昇方向の基調自体は保たれているものの、ヒストグラムの値が小さく、モメンタムの拡大は一服している状態と読み取れます。

トレンド系指標では、終値がSMA20(4,439.71)・SMA50(4,216.18)の上にある一方、SMA200(4,515.84)をわずかに下回っており、短中期は上向き基調を維持しつつも長期線を挟んで方向感が交錯している状態です。ADXは28.8とトレンドの存在を示す水準にあり、+DIが-DIを上回っていることから方向性としては上昇側がやや優勢と解釈できます。ボリンジャーバンドは上限4,742.5・下限4,136.93と幅広く、現状の価格はバンド中央よりやや下寄りに位置しており、方向感を強く示す位置取りではありません。一目均衡表では価格が雲の上に位置し(雲の上限4,363.85・下限4,113.95)、転換線4,512.65が基準線4,357.8を上回るなど中長期的には強気の並びを保っていますが、終値4,497.3は転換線をわずかに下回っており、短期的な迷いも見られます。サポート・レジスタンスとしては直近安値4,048.8ドル、直近高値4,697.7ドルが目安となります。

XAUUSD日足・直近30営業日(色付きが前営業日)
XAUUSD日足・直近30営業日(色付きが前営業日)

本日の経済指標

時刻(JST) 指標名 重要度 予想 前回
18:00 ユーロ圏 Core CPI Flash Estimate y/y 2.5% 2.5%
18:00 ユーロ圏 CPI Flash Estimate y/y 3.3% 2.9%
23:00 米国 ISM Manufacturing PMI 55.2 55.6
23:00 米国 ISM Manufacturing Prices 70.5 71.1
23:00 米国 JOLTS Job Openings 7.33M 7.36M

重要度「高」に分類されるISM製造業景況指数は、米国の製造業の拡大・縮小を示す代表的な指標として市場から広く注目されます。予想を上回る強い結果が出れば米景気の底堅さが意識されドルが買われやすくなる一方、金利上昇観測が強まればゴールドには重荷となりやすい傾向があります。逆に予想を下回る弱い結果が出れば景気減速懸念や利下げ観測が強まり、ドルの重さと金利低下期待からゴールドが支えられやすくなる、という一般的な波及の構図が想定されます。

注目ニュースと相場への影響

米就業者 市場予想に反し減少 利上げ観測後退で円高ドル安進むという見出しからは、雇用統計が予想に反して弱い結果となったことが読み取れます。一般に、雇用の弱さは景気減速懸念や利上げ観測の後退につながりやすく、金利上昇期待が後退すればドルの相対的な魅力が薄れ、通貨としてのドルが売られやすくなる傾向があります。金利を生まないゴールドにとっては、金利上昇観測の後退は保有コストの低下要因となりやすく、一般的には支援材料として意識されやすい内容と言えます。

NY外国為替市場 円高ドル安が進む 米雇用統計発表受けという見出しは、雇用統計を受けてドル安・円高が進行したことを示しています。ドルが主要通貨に対して全般的に弱含む局面では、ドル建てで取引されるゴールドは他通貨から見て割安になりやすく、これが買いを誘発しやすいという一般的なメカニズムが働きます。したがって、この種のドル安の流れはゴールド価格にとって下支え要因として意識されやすい傾向があります。

円相場 値下がり 米雇用統計発表控え様子見の投資家もという見出しからは、重要指標の発表を前に市場参加者が様子見姿勢を強めていたことがうかがえます。一般に、重要な経済指標の発表直前は方向感が出にくく、値動きが膠着しやすい傾向があります。ゴールド市場においても、こうした「イベント前の様子見」の局面では明確なトレンドが出にくく、指標発表後に改めて方向性が定まりやすいという構図が一般的です。

本日の注目ポイント

テクニカル面で意識されやすい水準を整理すると、上値側では前営業日終値4,497.3ドルにATR(14)分を加えた4,583.44ドル付近、さらに直近高値である4,697.7ドル付近が目安として挙げられます。下値側では前営業日終値からATR分を差し引いた4,411.16ドル付近、そしてより下方では直近安値4,048.8ドル付近が意識されやすい水準です。

上昇シナリオとしては、4,583.44ドル付近を上抜けた場合に4,697.7ドルの直近高値が次の節目として意識されやすくなります。一方、下落シナリオとしては、4,411.16ドル付近を下抜けた場合に調整色が強まり、4,048.8ドルの直近安値が視野に入る可能性があります。いずれの方向に振れるかは現時点で断定できるものではなく、指標結果や市場心理の変化によって展開は変わり得る点に留意が必要です。

今日のワンポイント知識:フラッグとペナント

フラッグとペナントは、いずれもチャート上でトレンドの途中に現れる「中段保ち合い」を表すチャートパターンで、トレンド継続を示唆するものとしてテクニカル分析でよく用いられます。急激な値動き(旗竿部分)の後、価格が一時的に方向感を失い小幅なレンジで推移する局面がこれにあたります。フラッグは平行なチャネルのような形で価格が緩やかに反対方向へ傾斜しながら推移するのに対し、ペナントは値幅が徐々に収縮する三角形に近い形で現れる点が違いです。

見方としては、保ち合いの期間が数日〜数週間程度と比較的短く、値幅が直前の急騰・急落局面に比べて明らかに小さくなっている点がポイントです。出来高が保ち合い中に減少し、その後トレンド方向にブレイクした際に出来高が増加すると、継続パターンとしての信頼度がより意識されやすくなります。

ゴールドのチャートで活用する際は、まず直前にどの方向への値動き(旗竿)があったのかを確認し、その方向へのブレイクを想定しつつも、ブレイク後に反対方向へ動く「だまし」が起こる可能性も踏まえておくことが大切です。また、移動平均線やRSIなど他の指標と合わせて確認することで、パターン単体に頼りすぎない判断がしやすくなります。保ち合いの範囲や期間は銘柄や時間軸によって異なるため、機械的に当てはめるのではなく、値幅・期間・出来高の変化を総合的に見る姿勢が求められます。

本記事は情報提供を目的としており、投資助言ではありません。

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