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昨日のゴールド振り返り
2026年8月21日の取引を終えたゴールド(XAUUSD)は、始値4673.4ドル、高値4684.0ドル、安値4666.1ドル、終値4680.6ドルで取引を終えました。前営業日終値も4680.6ドルであったため、前日比は0.0ドル(0.00%)と表面上はほぼ変わらずでの着地となりましたが、日中値幅(デイレンジ)は17.9ドルあり、方向感を探りながらも高値圏でのもみ合いが続いた一日だったといえます。

時間帯別の値動きを整理すると、以下のようになります。
| 時間帯 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 変化幅 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京時間(7〜15時) | 4577.0 | 4612.4 | 4565.5 | 4610.1 | +33.1 |
| 欧州時間(15〜21時) | 4609.9 | 4661.7 | 4601.8 | 4654.4 | +44.5 |
| NY時間(21時〜翌6時) | 4654.7 | 4690.4 | 4620.5 | 4680.6 | +25.9 |
東京時間は4577.0ドルから始まり、じりじりと水準を切り上げて4610.1ドルで終了。欧州時間に入るとさらに買いが優勢となり、4654.4ドルまで上昇しました。NY時間には一段高となり、日本時間午前2時頃に高値4690.4ドルを付ける場面もありましたが、その後は伸び悩み、最終的に4680.6ドルで着地しています。なお、安値は日本時間午前10時頃、東京時間の入り口付近で記録されており、押し目を作りながらも東京→欧州→NYと時間を追うごとに水準を切り上げていく、じり高の流れが確認できます。
直近5営業日を振り返ると、8月18日に-1.17%とやや調整した後、8月19日には+4.92%という大幅な上昇を記録し、8月20日は-0.12%とほぼ横ばい、8月21日には+2.31%と再び上昇するなど、押し目を挟みながらも上値を試す展開が続いています。今回の終値4680.6ドルは、この上昇トレンドの延長線上に位置していると整理できます。
テクニカル状況
| 指標 | 数値 | 読み方の目安 |
|---|---|---|
| RSI(14) | 86.7 | 70を大きく超え、買われ過ぎ圏での高止まり |
| ATR(14) | 92.6 | 1日あたりの値幅目安として約90ドル程度 |
| ADX(14)/+DI/-DI | 30.2 / 40.0 / 15.7 | ADX30超でトレンド発生、+DIが-DIを大きく上回り上昇優勢 |
| MACD/シグナル/ヒストグラム | 128.3 / 85.96 / 42.34 | MACDがシグナルを上抜け、ヒストグラムはプラス圏で拡大、上昇モメンタム継続 |
| ストキャスティクス%K・%D | 98.3 / 97.6 | 90超で買われ過ぎ圏、高値圏での高止まりが継続 |
| ボリンジャーバンド上限・下限 | 4742.33 / 3895.3 | 終値は上限バンドに接近、下限までは大きく乖離 |
| SMA20・50・200 | 4318.82 / 4191.88 / 4503.37 | 終値がすべての移動平均線の上に位置し、短期・中期・長期とも上向き基調 |
オシレーター系の指標を見ると、RSIが86.7、ストキャスティクスの%K・%Dも98前後と、いずれも一般的な買われ過ぎの目安である70〜80を大きく超えています。MACDもシグナルラインを上回り、ヒストグラムがプラス圏で拡大していることから、短期的な上昇モメンタムは強い状態が続いていると読み取れます。ただし、これだけ高い水準のオシレーターが続く局面では、一般的に短期的な過熱感からの調整が入りやすいとされる点にも留意が必要です。
トレンド系の指標では、終値がSMA20(4318.82)、SMA50(4191.88)、SMA200(4503.37)のいずれも上に位置しており、短期・中期・長期のすべての時間軸で上向きの並びとなっています。ADXは30.2とトレンドが発生している水準にあり、+DIが40.0と-DIの15.7を大きく上回っていることから、方向感としては上昇優勢の地合いが続いていると解釈できます。ボリンジャーバンドは上限4742.33、下限3895.3と幅広く広がっており、直近のボラティリティの高さがうかがえます。一目均衡表では価格が雲の上に位置し、転換線(4502.7)が基準線(4345.05)を上回り、価格も基準線の上にあることから、一目均衡表の観点でも上昇方向のシグナルが並んでいます。サポート・レジスタンスとしては、直近高値4690.4ドル付近が上値の意識されやすい水準、下値では4017.9ドル付近が意識されやすい水準として挙げられます。

本日の経済指標
本日は主要指標の発表予定はありません。
注目ニュースと相場への影響
「米就業者 市場予想に反し減少 利上げ観測後退で円高ドル安進む」という見出しからは、米国の雇用関連指標が市場予想を下回ったことが読み取れます。一般に、雇用の弱さは将来の利上げ観測を後退させる材料と受け止められやすく、金利先高観の後退はドルの相対的な魅力を低下させ、円高・ドル安が進みやすくなる傾向があります。金は金利を生まない資産であるため、金利上昇観測が後退する局面では相対的に金の保有妙味が意識されやすく、金相場にとっては下支え材料として捉えられることがあります。
「NY外国為替市場 円高ドル安が進む 米雇用統計発表受け」という見出しは、上記の雇用関連指標を受けてニューヨーク市場で実際に円高・ドル安が進んだことを伝えるものです。一般にドル安は、ドル建てで取引される金にとって割安感を演出しやすく、他通貨建てでの購買力が相対的に高まることから、金の買いを誘いやすい要因とされています。為替市場の反応が大きいほど、その波及は商品市場にも及びやすい点に注意が必要です。
「シャープ イラン情勢と円安で業績予想を下方修正」という見出しからは、中東の地政学的な緊張と為替の変動が企業業績に影響を与えている様子がうかがえます。一般に、地政学リスクの高まりは投資家心理の悪化を通じて、安全資産とされる金への資金シフトを促す傾向があります。また、円安の進行が同時に語られている点も、通貨動向と金相場が連動しやすい局面であることを示唆しています。
本日の注目ポイント
水準感を整理すると、上値側では直近レジスタンスの4690.4ドル、そして前営業日終値4680.6ドルにATR(14)の値幅92.6ドルを加えた4773.2ドル付近が目安として意識されやすい水準です。仮に上値を試す展開となれば、この4690ドル台から4770ドル台にかけてが焦点になりやすいと考えられます。
一方、下値側では前営業日終値4680.6ドルからATR分を差し引いた4588.0ドル付近が短期的な値幅の目安となります。さらに下押しが強まった場合には、直近サポートとされる4017.9ドル付近も中長期的な節目として意識される可能性があります。もっとも、これらはあくまで統計的な値幅・水準の整理であり、実際の値動きがこの範囲に収まる保証はない点にご留意ください。
今日のワンポイント知識
エリオット波動とは、相場の値動きには一定の波のパターンが繰り返し現れるという考え方に基づくテクニカル分析の一手法です。基本形は「推進5波」と「修正3波」の組み合わせで構成されるとされます。推進5波は、トレンドと同じ方向に進む第1波・第3波・第5波と、その間で反対方向に調整する第2波・第4波からなり、合計5つの波でひとつの大きな流れを形成すると考えられています。この後には、推進5波とは逆方向に動く修正3波(A波・B波・C波)が続くとされ、全体として上昇と下降が波状に繰り返される、というのが基本的な見方です。
実践上よく言われるポイントとして、推進5波の中では第3波が最も値幅を伴って伸びやすいとされています。第3波は多くの参加者がトレンドを認識し始める局面と重なりやすく、勢いのある値動きになりやすいためです。逆に第1波は静かに始まりやすく、第5波は勢いが鈍りやすいともいわれます。
ゴールドのチャートでエリオット波動を使う際は、波のカウント(何波目にあたるか)は分析者によって解釈が分かれやすく、後から振り返って初めて波の形がはっきりすることも少なくありません。そのため、波動分析だけに頼るのではなく、移動平均線やRSIといった他のテクニカル指標、サポート・レジスタンスの水準と組み合わせて、あくまで相場観を補強する材料のひとつとして活用する姿勢が大切です。
本記事は情報提供を目的としており、投資助言ではありません。
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