【8/20 ゴールド朝刊】XAUUSDは上昇(+4.36%)で4580.7ドル 今日はFOMC Meeting Minutes(米国)に注目

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昨日のゴールド振り返り

2026年8月19日のゴールド(XAUUSD)は、始値4391.4ドルに対して終値4580.7ドルとなり、前営業日比で+191.2ドル(+4.36%)の大幅上昇となりました。高値4582.8ドル、安値4378.0ドルと、値幅(日中レンジ)は204.8ドルに達し、ATR(14)93.83ドルの2倍超に相当する非常に大きな一日でした。15分足ベースで見ると、高値は日本時間05:45頃、安値は10:00頃に記録されており、東京時間に安値をつけたあと、欧州からニューヨークにかけて上昇が加速する展開だったことが読み取れます。

前営業日の15分足(日本時間)
前営業日の15分足(日本時間)
時間帯 始値 高値 安値 終値 変化
東京時間(7〜15時) 4391.4 4415.8 4378.0 4389.0 -2.4
欧州時間(15〜21時) 4389.0 4429.1 4388.7 4419.1 +30.1
NY時間(21時〜翌6時) 4419.7 4582.8 4417.0 4580.7 +161.0

時間帯別に見ると、東京時間はほぼ横ばいからやや軟調で、安値もこの時間帯につけています。欧州時間に入るとじわりと買いが強まり、+30.1ドルの上昇。そして本命となったのはニューヨーク時間で、+161.0ドルという大幅な上げ幅を記録し、一日の値動きの大部分がこの時間帯に集中しました。直近5営業日の推移を見ても、8月13日終値4363.6ドル(-1.03%)、14日4380.4ドル(+0.38%)、17日4473.1ドル(+2.12%)、18日4389.5ドル(-1.87%)と一進一退が続いたあと、19日に大きく水準を切り上げた形であり、短期的な値動きの振れ幅が拡大していることがうかがえます。

テクニカル状況

指標 数値 読み方の目安
RSI(14) 77.3 70を上回り買われすぎ圏に位置
ATR(14) 93.83 一日の平均的な値動き幅の目安、直近は拡大傾向
ADX(14) / +DI・-DI 28.8 / +DI 36.4・-DI 17.2 ADXは20〜30帯でトレンド発生を示唆、+DIが-DIを大きく上回り上昇方向の勢いが優勢
MACD(シグナル・ヒストグラム) 94.19(シグナル58.07・ヒスト36.12) MACDがシグナルを上回りヒストグラムもプラスで、上昇モメンタム優勢
ストキャスティクス %K・%D 99.6 / 91.6 ともに80を大きく超え、短期的な過熱感が強い水準
ボリンジャーバンド上限・下限 上限4590.47 / 下限3880.28 終値4580.7は上限バンドに接近しており、バンドウォーク的な強い上昇局面を示唆
SMA20・50・200 4235.38 / 4163.9 / 4493.73 終値は3本の移動平均線すべてを上回り、短期・中期・長期いずれも上向きの位置関係

オシレーター系の指標を見ると、RSIは77.3、ストキャスティクス%K・%Dはともに90%台後半という水準にあり、短期的な過熱感が強いことを示しています。一方でMACDはシグナルラインを上回り、ヒストグラムもプラス圏で拡大しており、モメンタムそのものは上向きが継続していることを示唆しています。過熱感を示す指標とモメンタムを示す指標が併存している状態であり、こうした局面ではいったんの値幅調整が入りやすい一方、勢いが続く限りは押し目を作りながら水準を切り上げていくケースもあり、方向感の見極めが難しい局面と言えます。

トレンド系の指標では、終値がSMA20・50・200のすべてを上回っており、短期・中期・長期のいずれの観点でも上向きの位置関係にあります。ADXは28.8と、一般に25を超えるとトレンドが発生していると判断されやすい水準にあり、+DIが-DIを大きく上回っていることから上昇方向のトレンドが優勢な状態です。ボリンジャーバンドは終値がほぼ上限バンドに接近しており、バンドの拡大を伴う強いトレンド局面(バンドウォーク)の特徴も見られます。一目均衡表では、価格は雲の上に位置し、転換線(4428.4)が基準線(4273.5)を上回り、価格も基準線を上回っていることから、短期・中期ともに上昇方向のシグナルが揃っています。サポート・レジスタンスの観点では、直近高値である4582.8ドル付近が上値の目安、直近安値の4017.9ドル付近が下値の目安として意識されやすい水準です。

XAUUSD日足・直近30営業日(色付きが前営業日)
XAUUSD日足・直近30営業日(色付きが前営業日)

本日の経済指標

時刻(JST) 指標名 重要度 予想 前回
03:00 米国 FOMC議事要旨(FOMC Meeting Minutes)
03:30 米国 トランプ大統領発言(President Trump Speaks)
10:30 豪州 雇用者数変化(Employment Change) 11.7K 76.3K
10:30 豪州 失業率(Unemployment Rate) 4.4% 4.4%
21:30 米国 フィラデルフィア連銀製造業景況指数 24.1 41.4
21:30 米国 新規失業保険申請件数 210K 209K

重要度「高」に位置づけられるFOMC議事要旨は、金融政策の先行きに関する当局者間の議論の詳細を市場が読み解く材料であり、金利観測が引き締め方向・緩和方向のどちらに傾くかによって、ドルの強弱や金利を通じてゴールドの評価に影響が波及しやすいイベントです。豪州の雇用統計(雇用者数変化・失業率)は、直接的には豪ドル関連の指標ですが、世界的な労働市場の強弱感を測る材料の一つとして注目され、予想からの乖離が大きい場合はリスク心理を通じて金を含む商品市場全体に短期的な影響を及ぼすことがあります。

注目ニュースと相場への影響

米就業者 市場予想に反し減少 利上げ観測後退で円高ドル安進む――雇用者数が市場予想に反して減少したという見出しからは、労働市場の減速を示す内容であることが読み取れます。一般に、雇用の弱さは将来の利上げ観測を後退させる方向に働きやすく、金利先高観の後退はドルの相対的な魅力を低下させる要因になりやすいとされています。ドルが弱含む局面では、ドル建てで取引される金の割安感が意識されやすく、金相場にとってはサポート材料として捉えられる傾向があります。

NY外国為替市場 円高ドル安が進む 米雇用統計発表受け――雇用統計の発表を受けてニューヨーク市場でドル安・円高が進んだという内容です。一般にドル安が進行する局面では、他通貨建て・実物資産としての金の相対的な位置づけが変化し、ドル建て金価格には押し上げ方向の力が働きやすいとされています。為替市場の反応が大きいほど、金市場への波及も意識されやすくなります。

円相場 値下がり 米雇用統計発表控え様子見の投資家も――雇用統計発表を控えて投資家が様子見姿勢を強め、円が値下がりしたという見出しです。一般に、重要指標の発表前は市場参加者がポジションを積み増しにくく、値動きが方向感を欠きやすい一方、発表後に一方向への動きが加速するケースが多いとされます。こうした「発表前の様子見・発表後の方向感形成」という値動きの構造は、為替と連動しやすい金相場にとっても、指標発表前後のボラティリティ変化として意識しておく必要があります。

本日の注目ポイント

直近のレンジで意識される水準としては、レジスタンス(上値抵抗)が4582.8ドル、サポート(下値支持)が4017.9ドルとなっています。また、前営業日終値である4580.7ドルを基準に、ATR(14)を用いた本日の値幅目安を計算すると、上限は4674.53ドル、下限は4486.87ドルとなります。

上値方向のシナリオとしては、4582.8ドル付近の直近高値を超えて上昇が続くかどうかが一つの目安となり、超えた場合はATRベースの上限である4674.53ドル付近までの値幅が意識されやすくなります。一方、下値方向のシナリオでは、ATRベースの下限である4486.87ドル付近が短期的な調整の目安として意識されやすく、それを下回った場合は4017.9ドル付近のサポートまでの距離感が視野に入ってきます。どちらのシナリオが実現するかは現時点では見通せず、値動き次第で状況は変化し得る点にご留意ください。

今日のワンポイント知識

フィボナッチ・リトレースメントとは、相場が一方向に大きく動いたあと、その値幅に対してどの程度「戻し(押し目・戻り)」が入りやすいかを測るために使われるテクニカル分析手法の一つです。イタリアの数学者フィボナッチにちなむ数列から導かれる比率のうち、38.2%・50%・61.8%が代表的な水準として広く使われています。

使い方としては、まず直近の明確な安値と高値を選び、その二点を結ぶ形でチャート上に線を引きます。上昇トレンドの場合は安値から高値へ、下降トレンドの場合は高値から安値へ引くのが基本です。すると、高値から安値までの値幅に対して38.2%・50%・61.8%押した水準が自動的に算出され、価格がそのあたりで反発しやすいかどうかを確認する材料として使われます。一般に、38.2%は浅い押し目、50%は中間的な押し目、61.8%は深めの押し目とされ、61.8%を大きく超えて戻す場合はトレンド自体の転換が意識されることもあります。

ゴールドのチャートで実践する際の注意点としては、どの高値・安値を起点に線を引くかによって水準が変わってしまうため、直近の値動きの中で誰の目にも分かりやすい高値・安値を選ぶことが大切です。また、フィボナッチの水準は単独で使うよりも、移動平均線やサポート・レジスタンスといった他のテクニカル指標と重なる部分に注目することで、意識されやすい水準としての信頼性が高まりやすいとされています。あくまで値動きの目安を提供する道具であり、その水準で必ず反発する、あるいは必ず突破するといった性質のものではない点を理解した上で活用することが望まれます。

本記事は情報提供を目的としており、投資助言ではありません。

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