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昨日のゴールド振り返り
2026年8月6日のゴールド(XAUUSD)は、前営業日終値4308.0ドルからスタートし、始値4307.0ドルで取引が始まりました。日中は高値4363.7ドル、安値4281.2ドルまで値幅82.5ドルの上下動があり、最終的には4298.7ドルで終了しました。前日比では-9.3ドル(-0.22%)とわずかな下落で、大きく上昇した前日の流れをいったん消化する一日となりました。

時間帯ごとの値動きを整理すると、以下のような流れでした。
| 時間帯 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 変化 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京時間(7〜15時) | 4307.0 | 4363.7 | 4304.9 | 4326.0 | +19.0 |
| 欧州時間(15〜21時) | 4325.8 | 4344.2 | 4308.2 | 4322.6 | -3.2 |
| NY時間(21時〜翌6時) | 4322.2 | 4334.7 | 4281.2 | 4298.7 | -23.5 |
東京時間には前日からの上昇の勢いを引き継ぐ形で買いが優勢となり、日中の高値4363.7ドルもこの時間帯につけています(15分足ベースでは11:00頃)。その後の欧州時間は方向感を欠く小幅な値動きにとどまり、ほぼ横ばいで欧州勢の参加を迎えました。しかしNY時間に入ると売りが強まり、安値4281.2ドル(15分足ベースでは01:15頃)まで下押しする場面があり、結果的に一日を通じては小幅な下落で終える展開となりました。東京の強さがNYの売りで打ち消される、いわゆる「値を消す」一日だったと言えます。
直近5営業日の推移を見ると、7月31日の4049.1ドルから8月3日に4033.7ドルまで軟化した後、8月4日に4134.2ドル(+2.49%)、8月5日には4308.0ドル(+4.2%)と急速に切り返しており、今回の下落はこの急伸に対する一時的な反動と位置づけられます。
テクニカル状況
| 指標 | 数値 | 読み方の目安 |
|---|---|---|
| RSI(14) | 69.8 | 70に接近し、過熱感が意識されやすい水準 |
| ATR(14) | 74.57 | 1日あたりの想定変動幅の目安がおおむね75ドル程度 |
| ADX(14) | 24.9(+DI 39.2 / -DI 18.1) | ADXはやや低めながら+DIが-DIを大きく上回り上昇方向のトレンドを示唆 |
| MACD | 9.37(シグナル -26.81 / ヒストグラム 36.18) | MACDがシグナルを大きく上回り、ヒストグラムも大きくプラスで上昇の勢いを示す |
| ストキャスティクス | %K 82.1 / %D 87.3 | 80超で過熱圏、%Kが%Dを下回り勢いの一服も示唆 |
| ボリンジャーバンド | 上限4254.61 / 下限3907.02 | 終値4298.7は上限を上抜けており、バンドの拡大を伴う強い動きが継続中 |
| SMA20/50/200 | 4080.82 / 4174.56 / 4479.44 | 終値はSMA20・SMA50の上、SMA200の下。短中期は上向き、長期は下向き |
オシレーター系の指標を見ると、RSIは69.8と70手前まで上昇し、ストキャスティクスも%K82.1・%D87.3と80を超える過熱圏に位置しています。ただし%Kが%Dをやや下回っており、短期的な勢いの一服が意識される可能性があります。一方でMACDはシグナルラインを大きく上回り、ヒストグラムも36.18とプラス圏で拡大しており、直近の上昇トレンドの勢い自体は継続していることを示しています。過熱感とトレンドの強さが同時に出ているため、上昇が続くか一時的な反落を挟むかは注視が必要な状況です。
トレンド系の指標では、終値がSMA20(4080.82)・SMA50(4174.56)の上にあることから短中期的には上向きの並びとなっていますが、SMA200(4479.44)は依然として上方にあり、長期的な視点では下向きのトレンドが残っている点に注意が必要です。ADXは24.9とトレンドの強さとしては中程度ですが、+DIが-DIを大きく上回っており方向性としては上昇が優勢です。ボリンジャーバンドは終値が上限4254.61を超えて推移しており、バンドウォークに近い強い動きが続いていることを示しています。一目均衡表では、転換線(4190.8)が基準線(4163.35)の上にあり、価格も基準線の上に位置していますが、価格自体は雲の中(雲の上限4421.1・下限4223.45)にあるため、方向感がまだ完全には定まっていない状態と読めます。サポート・レジスタンスとしては、直近安値3964.2ドルが下値の目安、直近高値4363.7ドルが上値の目安として意識されやすい水準です。

本日の経済指標
| 時刻(JST) | 国 | 指標名 | 重要度 | 予想 | 前回 |
|---|---|---|---|---|---|
| 21:30 | カナダ | Employment Change | 高 | 17.8K | 18.2K |
| 21:30 | カナダ | Unemployment Rate | 高 | 6.5% | 6.5% |
| 21:30 | 米国 | Average Hourly Earnings m/m | 高 | 0.3% | 0.3% |
| 21:30 | 米国 | Non-Farm Employment Change | 高 | 85K | 57K |
| 21:30 | 米国 | Unemployment Rate | 高 | 4.2% | 4.2% |
本日は米国とカナダの雇用関連指標が集中する日となっています。米国の非農業部門雇用者数(Non-Farm Employment Change)は市場の注目度が特に高い指標であり、予想を上回る強い結果となれば金利上昇観測から金利を生まない資産である金には売りが出やすく、逆に予想を下振れれば利下げ期待の高まりとともに金が買われやすくなる傾向があります。同時に発表される失業率や平均時給も、米国の労働市場や賃金インフレの動向を測る材料として注目されやすく、結果次第でドルの強弱や金融政策観測が変化し、金相場にも波及しやすい点に留意が必要です。カナダの雇用統計についても、カナダドルの変動要因として為替市場全体のセンチメントに影響を与える可能性があります。
注目ニュースと相場への影響
円相場は小幅な値動き 再度の市場介入へ警戒感も
見出しからは、円相場が方向感の乏しい展開となる中で、当局による市場介入への警戒感が意識されている状況が読み取れます。一般に介入警戒感が高まると、投機的な一方向への値動きが抑制されやすく、為替市場全体のボラティリティが低下する傾向があります。ドル円の値動きが抑えられると、ドルベースで取引される金相場への直接的な影響も限定的になりやすく、他の要因(米金利や米指標)がより強く相場を動かす環境になり得ます。
円相場は小幅な値動き 中東情勢緩和で午前中は円買いも
中東情勢の緊張緩和が伝えられる場面では、一般に地政学リスクに対する警戒感が後退し、安全資産としての金や円への需要がやや弱まる傾向があります。リスクオンの流れが強まると、株式や高金利資産に資金が向かいやすくなり、金にとっては上値が抑えられる要因となり得ます。今回の見出しのように緊張緩和が意識される場面では、金の地政学リスクプレミアムが縮小しやすい点に注意が必要です。
アメリカの原油輸出減少 代替調達進める日本にも影響可能性も
原油輸出の減少という供給面の変化は、一般にエネルギーコストや広範な物価動向に影響を与える可能性がある材料です。エネルギー価格の変動はインフレ観測を通じて中央銀行の金融政策見通しに波及することがあり、インフレ懸念が強まれば実質金利の低下観測から金が支援されやすくなる一方、需給環境の変化そのものが直接的に金相場を動かすわけではないため、今後の物価動向や政策対応を見極める材料の一つとして位置づけられます。
本日の注目ポイント
本日の値動きを考える上での参考水準として、直近の高値・安値に基づくレジスタンス・サポートと、ATRを用いた値幅の目安を整理します。
- 直近レジスタンス:4363.7ドル(直近高値)
- 直近サポート:3964.2ドル(直近安値)
- 前営業日終値(base_close)4298.7ドルを基準としたATR(14)による値幅目安:下限4224.13ドル〜上限4373.27ドル
上値側のシナリオとしては、直近高値4363.7ドル、あるいはATRベースの上限4373.27ドル付近が意識されやすい水準として挙げられます。上昇が続く場合はこれらの水準への接近・突破が注目点となります。下値側のシナリオとしては、ATRベースの下限4224.13ドルが目先の調整の目安となり、さらに下押しが強まった場合には直近サポートである3964.2ドルまでの距離も念頭に置かれる展開が想定されます。いずれの水準についても、実際の値動きがそのまま反転や継続を保証するものではなく、あくまで目安として捉えることが重要です。
今日のワンポイント知識
RCI(順位相関指数)は、価格と時間の「順位」の相関関係を数値化したオシレーター系のテクニカル指標です。一定期間における価格の順位(高い順・低い順)と、時間の経過順位がどれだけ一致しているかを計算し、-100%から+100%の範囲で表します。価格が右肩上がりに順位を伸ばしていれば数値はプラス方向に、右肩下がりであればマイナス方向に振れる仕組みです。
見方の目安としては、+80%を超えると買われすぎ、-80%を下回ると売られすぎとされることが多く、RSIやストキャスティクスと同様に過熱感を判断する材料として使われます。ただし単独で使うよりも、期間の異なる3本のRCI(短期・中期・長期)を組み合わせて表示する「3本使い」が一般的です。短期線は値動きに素早く反応し、中期・長期線はより大きな流れを示すため、3本の並び方や交差のタイミングを見ることで、短期的な過熱感と中長期のトレンドの方向性を同時に確認しやすくなります。
金のチャートでRCIを利用する際の注意点としては、強いトレンドが続く相場ではRCIが長期間+80%や-80%付近に張り付き続けることがあり、この状態を単純に「反転のサイン」と捉えてしまうと、トレンドの途中で早計な判断をしてしまう可能性がある点です。RCIはあくまで価格と時間の順位関係を示す補助的な指標であり、移動平均線やADXなどのトレンド系指標と組み合わせて、相場全体の環境を確認しながら活用することが望ましいとされています。
本記事は情報提供を目的としており、投資助言ではありません。
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