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昨日のゴールド振り返り
2026年8月2日のゴールド(XAUUSD)は、始値4135.2ドルからスタートし、高値4145.5ドル、安値4122.8ドルのレンジを形成したのち、終値は4132.8ドルとなりました。前営業日終値4107.0ドルからは+25.8ドル(+0.63%)の上昇で取引を終えています。値幅は22.7ドルとやや狭めで、方向感を探る展開だったことがうかがえます。

時間帯別の値動きを東京・欧州・NYのセッションで整理すると、以下の通りです。
| セッション | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 騰落幅 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京時間(7〜15時) | 4163.9 | 4170.7 | 4129.7 | 4132.1 | -31.8 |
| 欧州時間(15〜21時) | 4132.4 | 4145.3 | 4106.5 | 4110.0 | -22.4 |
| NY時間(21時〜翌6時) | 4110.3 | 4115.7 | 4076.4 | 4107.0 | -3.3 |
東京時間は高値圏でスタートしたものの、次第に上値が重くなり、欧州時間にかけて売りが優勢となる流れが確認できます。NY時間に入ってからは下げ幅が縮小し、値動きが落ち着く形で当日の取引を終えています。日中の高値はおおむね日本時間8時頃、安値は23時頃に記録されており(15分足ベース)、欧州時間からNY時間にかけて価格が下振れした後、下値を切り上げる動きとなったことが読み取れます。
直近5営業日の推移を見ると、7月28日は4036.3ドル(-0.94%)からスタートし、29日に+2.22%、30日に+0.89%と続伸して4162.8ドルまで上値を伸ばした後、31日には-1.34%と反落して4107.0ドルまで調整しました。今回の+0.63%の上昇は、この調整の後に下げ止まりを試すような値動きだったと位置づけられます。
テクニカル状況
| 指標 | 数値 | 読み方の目安 |
|---|---|---|
| RSI(14) | 55.8 | 中立圏。買われすぎ・売られすぎのどちらにも偏っていない水準 |
| ATR(14) | 67.86 | 直近の平均的な値幅の目安。1日でこの程度の変動幅が想定されやすい |
| ADX(14) / +DI・-DI | 24.1 / +DI26.7・-DI23.8 | ADXは25近辺で明確な強トレンドとまでは言えない水準。+DIがやや優勢で買い方向の勢いがわずかに強い |
| MACD(シグナル・ヒストグラム) | -18.66(シグナル-39.5、ヒストグラム+20.85) | MACD自体はマイナス圏で中期的には弱含みだが、ヒストグラムはプラスでシグナルとの差が縮小、下げ止まりの兆し |
| ストキャスティクス %K・%D | 78.1 / 78.7 | 70を上回り買われすぎ圏に接近。短期的な過熱感に注意が必要な水準 |
| ボリンジャーバンド上限・下限 | 上限4183.64 / 下限3969.68 | 現在値はバンド中央からやや上寄りに位置し、上限には距離がある状態 |
| SMA20・50・200 | 4076.66 / 4197.19 / 4480.52 | 終値はSMA20の上、SMA50・200の下。短期は上向き、中長期は下向きの構図 |
オシレーター系の指標を見ると、RSIは55.8と中立圏にとどまる一方、ストキャスティクスは%K・%Dともに78前後まで上昇しており、短期的な過熱感がやや意識されやすい水準です。MACDはマイナス圏に位置し中期的な弱さを残していますが、ヒストグラムはプラスに転じつつあり、シグナルラインとの乖離が縮小していることから、下落の勢いが一服しつつある可能性を示唆しています。オシレーター系の指標だけを見ると、方向感がやや強気に傾きつつも、短期的な過熱には注意が必要な局面と言えそうです。
トレンド系の指標では、ADXが24.1と25をわずかに下回る水準にあり、明確な強いトレンドが発生しているとまでは言い切れません。+DIが-DIをわずかに上回っていることから、方向性としては買い優勢がやや強い状態です。移動平均線を見ると、価格はSMA20(4076.66)の上にありながら、SMA50(4197.19)およびSMA200(4480.52)の下に位置しており、短期的な戻りの動きと中長期の下降トレンドが併存する複雑な構図となっています。ボリンジャーバンドは上限4183.64・下限3969.68とレンジがやや広めで、現状はバンド中央からやや上寄りに位置しています。一目均衡表では、転換線(4094.75)が基準線(4081.1)を上回り、価格も基準線の上にあるものの、雲(4223.85〜4421.5)の下に位置しており、中長期的にはなお雲より下の弱い位置づけです。直近のサポート・レジスタンスも踏まえると、短期の戻りと中長期の重石が同時に意識されやすい局面と言えます。

本日の経済指標
| 時刻(JST) | 国 | 指標名 | 重要度 | 予想 | 前回 |
|---|---|---|---|---|---|
| 23:00 | 米国 | ISM製造業景況指数 | 高 | 54.0 | 53.3 |
| 23:00 | 米国 | ISM製造業価格指数 | 中 | 70.0 | 73.0 |
重要度「高」のISM製造業景況指数は、米国の製造業の景況感を示す代表的な指標として市場から広く注目されます。一般に、結果が予想を上回り景気の強さが確認されると、米金利や米ドルが上昇しやすく、金利を生まないゴールドにとっては相対的な割高感から上値が抑えられやすくなる傾向があります。逆に結果が予想を下回れば、景気減速への警戒からドルが弱含み、安全資産としてのゴールドが物色されやすくなる場合があります。
注目ニュースと相場への影響
「円安是正へ日米が異例の協調介入 3日に日米共同の声明発表へ」という見出しからは、日米当局が為替市場の急激な変動を抑えるために協調して対応する姿勢を強めていることが読み取れます。一般に、通貨当局による協調的な市場介入への言及は、当該通貨の急激な変動を抑制する方向に働きやすく、為替のボラティリティが低下する局面では、ドル建てで取引されるゴールドの値動きにも一定の落ち着きが生まれやすくなります。
「円相場 再び円高方向に 円安是正で日米が異例の協調対応か」という見出しは、行き過ぎた円安の修正局面を示唆しています。一般に、急速な円高進行はドル全体の地合いにも影響を及ぼしやすく、ドルが弱含む場面ではドル建て資産であるゴールドが相対的に割安に見え、買いが入りやすくなる傾向があります。ただし、こうした動きは為替の需給要因が主導するため、金そのものの需給とは別軸の影響として捉える必要があります。
「米財務省が市場介入の可能性伝達」という見出しからは、米国側からも為替の急変動を抑制する意図が示されていることがうかがえます。一般に、こうした介入示唆はドルの方向感を不安定にしやすく、短期的にはドル・金・株式などの資産間で資金の振れが大きくなる傾向があります。ゴールドにとっては、ドルの不透明感が強まることで、リスク回避的な資金の受け皿として意識されやすい場面も想定されます。
本日の注目ポイント
直近のレンジで意識されているサポート・レジスタンスを踏まえると、上値側の目安として直近レジスタンスの4180.2ドル、下値側の目安として直近サポートの3964.2ドルが挙げられます。また、前営業日終値(4132.8ドル)にATR(14)の値幅を加減した目安としては、上値4200.66ドル、下値4064.94ドルの範囲が想定されます。
仮に上抜けを試す展開となれば4180.2ドル付近、さらに4200ドル台が意識されやすく、逆に下押しが強まる場面では4065ドル前後から3964.2ドルにかけての水準が節目として意識される可能性があります。いずれの方向についても、現時点で優勢と断定できる材料はなく、上下双方のシナリオを想定しておくことが望ましいと考えられます。
今日のワンポイント知識
RSI(相対力指数)は、一定期間における値上がり幅と値下がり幅の比率をもとに算出される代表的なオシレーター系のテクニカル指標です。0から100の範囲で推移し、一般的には70以上で「買われすぎ」、30以下で「売られすぎ」と判断されることが多く、50を中心に相場の強弱を測る目安として使われます。
実際の見方としては、RSIが70を超えた状態が続く場合は短期的な過熱感が意識され、反対に30を下回る状態が続く場合は下げすぎの反動が意識されやすくなります。また、価格が高値を更新しているにもかかわらずRSIの高値が切り下がる「ダイバージェンス」と呼ばれる現象は、上昇の勢いが鈍化しているサインとして注目されることがあります。
ただし注意点として、強いトレンドが継続している相場では、RSIが70以上や30以下の水準に張り付いたまま推移することも珍しくありません。このような場面で「買われすぎだから下がるはずだ」と短絡的に判断すると、トレンドに逆らう形になりやすいため、RSI単体で判断するのではなく、移動平均線やADXなどトレンド系の指標と組み合わせて、相場がレンジ相場なのかトレンド相場なのかを見極めたうえで活用することが重要です。
本記事は情報提供を目的としており、投資助言ではありません。
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