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昨日のゴールド振り返り
2026年8月9日のゴールド(XAUUSD)は、始値4400.0ドル、高値4411.5ドル、安値4392.1ドル、終値4399.7ドルとなりました。前営業日終値も4399.7ドルであったため、終値同士の変化率は0.0%とほぼフラットな結果でしたが、日中のレンジは19.4ドルとなり、値幅自体は一定程度確保された1日でした。イントラデイでは高値が21:45頃、安値が09:45頃に記録されており、日本時間の午前中に安値をつけたあと、夜にかけて上値を試す展開だったことがうかがえます。

時間帯別の値動きを整理すると、以下のようになります。
| 時間帯 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 変化 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京時間(7〜15時) | 4298.3 | 4340.0 | 4288.0 | 4337.7 | +39.4 |
| 欧州時間(15〜21時) | 4337.7 | 4387.1 | 4337.1 | 4380.8 | +43.1 |
| NY時間(21時〜翌6時) | 4380.6 | 4432.3 | 4361.0 | 4399.7 | +19.1 |
東京時間は4288.0ドル付近まで下押しする場面もありましたが、その後は東京・欧州・NYと時間帯を通じて一貫して値を伸ばす展開となりました。特に欧州時間の上昇幅(+43.1)が最も大きく、NY時間には高値4432.3ドルまで買いが入る場面があったものの、終値では4399.7ドルまで値を戻しています。直近5営業日の推移を見ると、8月4日終値4095.4ドルから8月5日には+5.19%と大きく上昇し4308.0ドルへ、8月6日はわずかに反落(-0.22%)、8月7日には+2.35%で4399.7ドルまで上昇、そして8月9日は同水準の4399.7ドルで足踏みしており、短期的な上昇の勢いが一旦落ち着いている段階といえます。
テクニカル状況
| 指標 | 数値 | 読み方の目安 |
|---|---|---|
| RSI(14) | 71.6 | 70超で過熱感が意識される水域 |
| ATR(14) | 76.99 | 1日の想定変動幅の目安が約77ドル |
| ADX(14) / +DI・-DI | 26.9 / +DI40.9・-DI16.1 | ADX20超でトレンドの存在が示唆され、+DIが-DIを大きく上回り上昇トレンド優位 |
| MACD(シグナル・ヒストグラム) | 44.35 / -4.48 / 48.83 | MACDがシグナルを大きく上回り、ヒストグラムも大きくプラスで上昇の勢いを示唆 |
| ストキャスティクス %K・%D | 92.1 / 88.9 | 80超で過熱圏、%Kが%Dの上にあり短期的な強さを示す |
| ボリンジャーバンド 上限・下限 | 4371.27 / 3856.31 | 終値4399.7は上限を上回っており、バンドウォーク的な強い動きを示唆 |
| SMA20・50・200 | 4113.79 / 4170.84 / 4481.12 | 終値はSMA20・50の上、SMA200の下 → 短中期は上向き、長期線には届いていない状態 |
オシレーター系の指標を見ると、RSIは71.6、ストキャスティクスは%K92.1・%D88.9とそれぞれ一般的な過熱ラインである70・80を上回っており、短期的には買われすぎのシグナルが出ている状態です。一方でMACDは44.35とシグナル線(-4.48)を大きく上回り、ヒストグラムも48.83とプラス圏で拡大傾向にあることから、勢い自体はまだ強く、過熱感がそのまま失速につながるとは限らない点に注意が必要です。
トレンド系の指標では、ADXが26.9と上昇トレンドの存在を示す水準にあり、+DI(40.9)が-DI(16.1)を大きく上回っていることから、方向感としては上向きのトレンドが優勢とみられます。価格はSMA20・SMA50の上に位置しており短中期の流れは上向きですが、SMA200(4481.12)の下にあるため、長期的な移動平均線を基準にすると、まだそこまで届いていない状態です。ボリンジャーバンドは終値が上限(4371.27)を超えており、強いトレンド時に見られるバンドウォーク的な動きが確認できます。一目均衡表では価格が雲の上に位置し、転換線(4225.1)が基準線(4198.25)を上回るなど、これも上向きの並びとなっていますが、雲の上限は4386.75にあり、現在の水準はこれに近いため意識されやすいポイントです。直近のレジスタンスは4432.3ドル、サポートは3964.2ドルとされており、これらの水準も併せて意識しておきたいところです。

本日の経済指標
本日は主要指標の発表予定はありません。
注目ニュースと相場への影響
米就業者 市場予想に反し減少 利上げ観測後退で円高ドル安進む
雇用者数が市場予想に反して減少したという見出しからは、労働市場の減速が意識されたことがうかがえます。一般に、雇用統計が予想より弱い結果となると、将来の利上げ観測が後退し、逆に利下げ期待が強まりやすくなります。金利の見通しが下がると米ドルの魅力が相対的に低下し、ドル安が進みやすくなる傾向があります。ゴールドは金利を生まない資産であるため、金利低下観測やドル安は一般的にゴールドにとって支援材料として意識されやすい構図です。
NY外国為替市場 円高ドル安が進む 米雇用統計発表受け
雇用統計の発表を受けてNY市場で円高ドル安が進んだという見出しは、上記の利上げ観測後退という流れが実際の為替市場にも反映されたことを示しています。ドルが全面的に弱含む場面では、ドル建てで取引されるゴールドは他通貨からみて割安になりやすく、需給面から買いが入りやすくなる傾向があります。実際の値動きでも欧州時間からNY時間にかけて上値を伸ばす展開が見られており、こうした為替の流れとの整合性が意識される場面です。
円相場 値下がり 米雇用統計発表控え様子見の投資家も
雇用統計発表前に様子見の投資家が多く、円相場が値下がりしていたという見出しからは、重要指標の発表前は市場参加者が積極的なポジションを取りにくく、方向感が出づらい状態にあったことが読み取れます。一般に、大型指標の発表前は値幅が縮小しやすく、発表後にまとまった方向性が出やすい傾向があります。ゴールドについても、指標発表を挟んで値動きが変化する場面では、事前の様子見ムードと事後の反応の大きさのコントラストが意識されやすい点に注意が必要です。
本日の注目ポイント
テクニカル面で意識される直近のレジスタンスは4432.3ドル、サポートは3964.2ドルです。また、前営業日終値(base_close)4399.7ドルにATR(14)を加減した値幅の目安としては、上側が4476.69ドル、下側が4322.71ドルとなります。
- 上値側のシナリオ: 上値を試す場合は、ATRベースの目安である4476.69ドル、その先には直近レジスタンスの4432.3ドル(※ATRレンジの範囲内にあり、まずこの水準の攻防が意識されやすい水準)が意識されやすいポイントとなります。
- 下値側のシナリオ: 下押しする場合は、ATRベースの目安である4322.71ドルが最初の目安となり、それを下回った場合は直近サポートの3964.2ドルまでの距離があることも念頭に置いておきたいところです。
いずれの水準も、あくまで過去のデータに基づく目安であり、実際の値動きがこの範囲に収まるとは限りません。
今日のワンポイント知識
ウィリアムズ%R(Williams %R)は、一定期間における最高値・最安値と現在の終値の位置関係から、相場の過熱感を測るオシレーター系のテクニカル指標です。値は0から-100の範囲で表示され、一般的に-20より上にある状態は「買われすぎ」、-80より下にある状態は「売られすぎ」の目安とされています。ストキャスティクスと似た発想の指標ですが、ストキャスティクスが0〜100のスケールで数値が大きいほど強いのに対し、ウィリアムズ%Rは0に近いほど強く、-100に近いほど弱いという逆方向のスケールになっている点が異なります。また、計算のロジック上、直近の終値が期間内の高値・安値に対してどの位置にあるかをより直接的に反映するため、値動きの反応がやや早く出やすいという特徴もあります。
ゴールドのチャートでウィリアムズ%Rを使う際は、トレンドが強く出ている局面では-20を超えた状態(あるいは-80を割った状態)が長く続くことがあり、単純に「買われすぎだから下がる」「売られすぎだから上がる」と短絡的に判断すると、強いトレンドの中で早すぎる逆方向の判断につながりやすい点に注意が必要です。実際には、移動平均線やADXなどのトレンド系指標と組み合わせて、現在の相場がトレンド局面なのか、方向感の乏しいレンジ局面なのかを見極めたうえで、ウィリアムズ%Rの過熱感のシグナルをどの程度重視するかを判断することが実践的な使い方といえます。
本記事は情報提供を目的としており、投資助言ではありません。
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